棋戦:将棋ウォーズ(10分) 開始日時:2016/09/19 10:26:04 終了日時: 手合割:平手 先手:投稿者 kendi44 & ぴよ帝 後手:Lv7 ひよか 手数----指手---------消費時間-- *https://shogi.io/kifus/8406 の続編です。 「なるほど、相振り飛車から急戦になった時の対処に困っていると、そういうことだな?」 ぴよ帝Aがヨーヨーおじさんに話しかける。 (ぴよ帝は2匹居るので、ここでは便宜上、ぴよ帝A、ぴよ帝Bと呼称する。) おじさんは「他にも仕事やヨーヨー、ネタ将としての芸風、アイドルの卒業についても悩んでいます。」と続けたが、ぴよ帝Bは無視をして、こう続けた。 「13手目は▲同桂馬で良かったのではないか?13手目の局面から指し継いでみろ。相手はそうだな……ぴよ将棋LV7のひよか、あたりでどうだろう?我々では勝負にならんからな。」 1 7六歩(77) ( 0:02/00:00:02) *「ひよかを呼ぶので少し待ってくれ。多分12手目まで並べるうちに到着するだろう。」 と、ぴよ帝AはヨーヨーおじさんのiPhoneをハックして勝手に電話を掛けた。 「もしもし、あ、ひよかちゃん。ぴよ帝だけど、割の良いバイトがあるから、こっち来れない?1時間1万円! え?エッチなアルバイトじゃないかって?いやいやそんなことないよ。ホントだから!ちょっとおじさんの弱いところを攻めたり、ひよかちゃんの華麗なテクニックを見せてもらったりするだけだから! 1万5千円じゃないと嫌だって?じゃあしょうがない、それで手を打とう。交渉成立だね。場所は……。」 おじさんはそのお金は誰が払うのだろうか?と思ったが、たぶん、彼が払う羽目になるのだろうなぁと、ため息を吐いた。 2 3四歩(33) ( 0:02/00:00:02) *お金は誰が払うんですか?とヨーヨーおじさんはぴよ帝達に一応、尋ねた。4つのつぶらな瞳がおじさんを捉える。 やはり、そういうことらしい。 3 6八飛(28) ( 0:03/00:00:05) *何事も気にせず、ヒヨコ達はパチパチと駒を並べていく。 4 3五歩(34) ( 0:03/00:00:05) * 5 4八玉(59) ( 0:04/00:00:09) * 6 3二飛(82) ( 0:05/00:00:10) *「ここまでは定跡だな。」 7 6六歩(67) ( 0:10/00:00:19) *「貴様もぴよ将を目指すなら覚えておけ。ここはぴよ将ならば第一感、▲2二角成だ。」 いえ、僕はどちらかと言うとぴよ将じゃなくてネタ将になりたいんですけど……。と言えずにおじさんは黙り込む。 ▲2二角成はなんとなく怖くないか? 8 3六歩(35) ( 0:04/00:00:14) *「この一手は疑問手だ。先手微有利+171点だな。」 ぴよ帝Bは△6二玉を推奨していた。 9 2八銀(39) ( 0:04/00:00:23) * 10 5五角(22) ( 0:05/00:00:19) *「問題の局面に近づいてきたな。この手は先手有利+488点。 以下、 ▲6五歩 △8八角成 ▲同銀 △3七歩成 ▲同銀 △4五角打 ▲7七桂 △2七角成 ▲3八金 △同馬 ▲同玉 △6二玉 が一例だが、貴様は▲5六歩と角成を催促したのだったな。」 いえ、催促したつもりは無いのですが……。 「ここで大人しく引いておくような輩なら、△5五角とは飛び出さんよ。駒損でもどうにかなると踏んでいるのだろう。」 11 5六歩(57) ( 0:50/00:01:13) *遠くからパタパタぴょこぴょこという音がする。どうやらひよかが到着したらしい。 12 3七角成(55) ( 0:03/00:00:22) *「ぴよ帝ちゃん、お待たせー!しばらく見ないうちに、また紅くなったんじゃない? で、で、割の良いバイトって何!?それとこの気持ち悪いおじさんは誰?」 今度のヒヨコもかわいい見た目に反して、性悪らしい。初対面の印象は最悪である。 「やぁ、ひよかちゃん。今日もかわいいね。紹介しよう。こちらが今日のカモ……じゃなかった。今日、君にお小遣いを支払ってくれるというヨーヨーおじさんだ。」 「ヨーヨーおじさんって何そのハンドルネーム?ウケるぅー。顔と言い名前と言い、超もてなさそうなオーラ出してるね(笑)。」 こいつはなんて、失礼なヒヨコなんだ。とおじさんは激昂するが、ヒヨコ達は常にマイペースである。 「まぁいいや、この場面を見るに、将棋を指せば2万円貰えるってことだね!よーし、さっさと終わらせて、ルーズソックス買いにいっちゃうぞぅー!」 ルーズソックス?ルーズソックスって90年代後半に女子高生の間で流行ったアレか?とおじさんは耳を疑う。 「そうそう。某ヨーヨーショップの菱◯さんがこの前、大阪に来た時にルーズソックスを履いてる女子高生を見かけたんだって。その話を聞いた時にワタシのアンテナが、ビビビッと来ちゃったわけ。これからはルーズソックスブームが再燃するって!」 大阪ならばルーズソックスの一人や二人くらいはいるかも知れない。しかし、ルーズソックスが流行ることは無いと思うのだが……。 そんなことより、いつの間にか金額が増えていないか?おじさんはぴよ帝達に非難の視線を浴びせたが、ぴよ帝達は素知らぬ振りだ。 13 3七桂(29) ( 0:01/00:01:14) *「え?この局面から指し継ぐの?こんなの▲同桂馬で先手有利じゃん。 え!?▲同銀!?ウッソー!▲同銀が許されるのは中学生までだよねー。」 うっさい!黙れこのドアホ! 14 3七歩成(36) ( 0:02/00:00:24) *「うわー、先手有利+1376点かー。仕方ない、バイトだからやりますか!」 15 3七銀(28) ( 0:02/00:01:16) 16 2二銀(31) ( 0:02/00:00:26) *「角と桂馬の交換なんてやってられないよー。銀でも活用するくらいかな? このあと、おじさんはどう指すの?」 むむむ、3筋に歩を受けるか?玉はどこに囲えばいいんだ?左辺の駒はどう活用する? おじさんが構想に悩んでいると、 「わからなかったらヒントくらいはくれてやろう。」とぴよ帝が助け舟を出した。 17 6五歩(66) ( 0:01/00:01:17) *「▲6五歩なんてどうだ?」 この後の構想に悩むおじさんは言われるがままに着手する。 18 9四歩(93) ( 0:02/00:00:28) *「やることが無いね〜。端歩でも突いておこうかな?」 端歩突き?どういう意図だ?受けておいた方がいいのか? 19 6四歩(65) ( 0:52/00:02:09) *「端歩を受ける必要は無いだろう。飛車先の一歩を交換だ。」とぴよ帝Aが助言する。 まぁそれも良いだろう。▲6四歩だ。 20 6四歩(63) ( 0:02/00:00:30) * 21 6四飛(68) ( 0:02/00:02:11) 22 7二銀(71) ( 0:02/00:00:32) *「銀を上がっておくくらいかな?」 「ここは▲3四歩打だ。」 ▲3四歩打?それは△6三歩打で一歩損にならないか?おじさんは意図を測りかねながらもその手を着手する。 23 3四歩打 ( 0:16/00:02:27) 24 4四桂打 ( 0:02/00:00:34) *「飛車の横効きを止めたいからぁ〜、△4四桂打とか?」 「ここは▲6七飛車と引いておけ。変な手を指すと△3四飛車の後、△5七桂で王手されて、6四の飛車を抜かれるぞ。」 そうなるなら、▲3四歩打ってなんだったの?と訝しがりながら、やはり言われたように着手する。 25 6七飛(64) ( 0:18/00:02:45) 26 3四飛(32) ( 0:02/00:00:36) *やっぱり一歩、損したじゃないか。おじさんは怒った。 27 4六銀(37) ( 0:18/00:03:03) *「飛車をイジメに行く▲4六銀が正着だ。」とぴよ帝Aが言うと、うんうんとぴよ帝Bが頷いた。 そういうもんですかねぇ? 28 3六歩打 ( 0:02/00:00:38) *「2000点くらい差が付いてるけど、ここは垂れ歩でどうかな?駒が入ればそこに打ち込むよ。」 駒を渡さなければ良いのだが、攻めた後の反動が怖い。ここはどうすれば良いのか? 29 7八銀(79) ( 0:25/00:03:28) *「ここで左銀を活用しろ。場合によっては左側に囲えばいい。」 いや、そんな簡単に言われても正直、級位者的には困るんですが……。相手からの攻めがこれ以上無いってことなのかな? 30 5二金(41) ( 0:02/00:00:40) *「左金を活用しておこうっと。」 31 3五歩打 ( 0:16/00:03:44) *飛車をイジメるならここで▲3五歩とか? 「まあそれも良いだろう」 32 3二飛(34) ( 0:02/00:00:42) *「ここはしっかり引いておくよ」 ひよかは飛車を自陣に戻す。 ここでヨーヨーおじさんはぴよ帝Aに疑問をぶつけた。 あなた方は先手有利というが、実はあまり有利な気がしない。玉は固くないし、4四の桂馬や3六の歩を取り払うのも簡単そうじゃない。下手な指し方をしたら、リードなんて簡単に吹き飛ぶのではないか? 10分間の切れ負け将棋でこの局面は好ましいものかどうか、よくわからない……と。 「やれやれ、そう言うのでは仕方ないな。それでは、次は違う変化について検討してみよう。」 続く↓ https://shogi.io/kifus/8780