手合割:平手 先手:akane1s 後手:q0v0p 手数----指手---------消費時間-- *[将棋ウォーズURL](https://kif-pona.heroz.jp/games/akane1s-q0v0p-20170817_210158) 戦法選択戦は、棒銀、四間飛車、右四間飛車、ゴキゲン中飛車、嬉野流のうちどれかの戦型を選択して対局し、勝ちあがるとその戦型が使えなくなるというルールのトーナメント戦でした。自分の普段使わない戦法を勉強する機会ができるという意味では良いルールだと思います。しかし、個人的には大変厳しいなと思っていました。その理由は2局目の解説に書こうと思います。 相手のq0v0pさんはゴキゲン中飛車が得意なのですが、ゴキゲン中飛車相手に棒銀、右四間飛車は難しく、中飛車のスペシャリスト相手に相中飛車ではまず勝ち目がないと思っていました。 1 6八銀(79) *そこで選択した戦型は嬉野流です。『嬉野流研究note』というサイトに対中飛車の棋譜も沢山あり、後手番でも指せると思ったので採用しました。中飛車相手ではなかったのですが、練習対局も少し行い、どうにか指せるだろうという自信を持って臨みました。 四間飛車を選択しなかった理由は、私が四間飛車を使いこなせないからというのもありますが、棋譜を見て行く中で嬉野流で勝負になると思ったからです。しかし、本局はとんでもないことになってしまいました。 2 5四歩(53) 3 5六歩(57) *ここで58飛車と回ると、55の位を取られてしまいます。そこで66歩と突き、67銀に構える指し方もあるのですが、私はこちらのほうが指しやすいと思いこちらを用意していました。 4 5二飛(82) 5 5七銀(68) 6 4二銀(31) 7 5八飛(28) 8 5三銀(42) 9 4八玉(59) 10 4四銀(53) 11 4六銀(57) *銀対抗の形になり、ここからお互いに玉を囲い合うものだと思っていました。 12 3四歩(33) 13 3六歩(37) *後の37桂から仕掛ける順があるので指しておきます。 14 6二玉(51) 15 3八銀(39) *美濃を目指します。 16 5五歩(54) *ここで突っかけられました。 17 5五歩(56) *この仕掛け自体、正確に対処できていれば悪くはなりませんでした。本局では正確に対処できなかったのです。 18 5五銀(44) 19 5五銀(46) *これが疑問手。ここから9手連続でお互いに疑問手・悪手を指します。(解析:技巧2) ここでは76歩と角の効きを足すのが正解で、取り合いでは勝てないため56歩と遮断するくらいですが、以下53歩同飛56飛で同銀には22角成と取って先手良しらしいです。指せないですよそんなの……。 20 5五角(22) 21 3七桂(29) *これで手順に桂馬が跳ねられていいと思っていたのですが……。ここは同飛同飛に76歩で角道が飛車に当たるので先手優勢らしいです。嬉野流は角を引いて使うものだという固定観念が邪魔をしていました。 22 3五歩(34) 23 4六銀打 *悩んだのですが、53歩と叩いて45桂と飛び出すのが最善手だったらしいです。 24 6四角(55) 25 7九角(88) *ここおかしいですよね。素人でも76歩が見えなきゃいけません。嬉野流で柔軟な発想を発揮するほど戦法を手の内に入れられなかったことが響いています。 26 5六銀打 27 5七歩打 *今までの手順のところは、相手の応手も自分の想像通りだったのですが、これは痛恨の悪手でした。 28 6七銀成(56) *完全な見落としで後手ペースになりました。 29 5九飛(58) 30 4四歩(43) 31 3五歩(36) 32 3六歩打 33 2五桂(37) 34 2四歩(23) 35 3三桂(25) 36 3三桂(21) 37 3四歩(35) *この進行でどうにか勝負になると思ったのですが、評価値は更に減ってマイナス2000オーバーです。手順に45桂と桂馬が跳ねてくるんだから当たり前だよなあ? 38 4五桂(33) 39 3三歩成(34) 40 5七桂成(45) 41 5七銀(46) 42 5七成銀(67) 43 5七角(79) 44 1九角成(64) 45 4三と(33) 46 5四飛(52) 47 4四と(43) *取ると準王手飛車。罠を張ってなんとかしようとしますが、もちろん引っかかってくれません。 48 5五飛(54) 49 5三桂打 *これが悪手なのはわかっていましたが、代わりの手が発見できませんでした。56歩同飛45銀と飛車をいじめてどかすのがいいらしいです。私には見えない手順ですね……。 50 3七銀打 51 5八玉(48) 52 3八銀成(37) 53 6一桂成(53) 54 6一玉(62) 55 3八金(49) 56 6五桂打 57 6六銀打 58 5七桂成(65) 59 5七銀(66) 60 9四角打 61 7六銀打 62 6五桂打 63 6八金(69) 64 5七桂成(65) 65 5七金(68) 66 6六銀打 67 4八金(38) *ここから67銀打以下の必死があるらしいです。本局ではその順にはなりませんでした。 68 5七銀成(66) 69 5七金(48) 70 3七歩成(36) 71 1九飛(59) *狙っていた馬をようやく抜けました。 72 4八金打 73 6八玉(58) 74 4七と(37) *ここで評価値上ほぼ互角に。 75 5三桂打 76 7二玉(61) 77 6一角打 78 8二玉(72) 79 6七金打 *ここは56金打と飛車に当てるべきだったようです。 80 5八金(48) 81 7八玉(68) 82 5七と(47) 83 7五桂打 *詰めろだと思って指しているのですが、すぐそばに角がいるのでどう見ても詰めろじゃないです。恥ずかしい……。 そしてこちらには67と以下11手詰めの詰めろがかかっています。最後無理して攻めかかったのに1手差にもできませんでした。 ここで時間切れとなりこの対局は勝ちました。対局ありがとうございました。見てわかる通りひどい内容で、勉強してきた嬉野流の力は発揮できず、ボコボコにされました。そしてこの憂鬱な気持ちのまま、2回戦を迎えることになるのです。 2回戦:#76696 84 投了 まで83手で先手の勝ち