先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *壁┃∀`*)ノ゙ こんばんは♪ この度はご閲覧ありがとうございます。 記念すべき第1回 『**だいたいわかる嬉野流**』講座のお時間です。 第1回ですが非常に重要なテーマです。 そもそも『**嬉野流**』とはなんぞや?どんな戦法なの?と初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。 第1回はすみません!『**嬉野流**』を既に知ってる方向けの内容になります。 第3回以降で『**嬉野流**』について詳しく解説していきたいと思います。 私が定義している『**旧嬉野流**』の形 ↓↓↓ ## 分岐 - #7142 私が定義している『**新嬉野流**』の形 ↓↓↓ ## 分岐 - #7143 1 2六歩(27) *▲ツツカナ八段(当時の10秒での段位、将棋ウォーズ) ※『だいたいわかる』講座について 勉強というと少し身構えてしまいますよね。 『だいたいわかる』講座はゆるーい感じで進めていきたいと思っております。 ゆるーい感じで読んで頂きたく思っております。 『だいたいわかった』気持ちになって頂けましたら幸いです。 2 4二銀(31) *△筆者 嬉野流といえばこの初手! 左銀を右上に。 今回の棋譜は『**旧嬉野流**』です。 3 2五歩(26) *『だいたいわかる』講座を読む心得(まえがきとも言う) 神谷広志八段の『禁断のオッサン流振り飛車破り』のまえがきがあまりに面白くて。 なのでそれをパク…いや、参考にしたまえがきです。 この講座を読んで戦法を『だいたいわかった』ら、早速ネット将棋などで使ってみる そしてうまくいった、快勝した際には大いに喜び、将棋友達将棋仲間に『アイオーは神サイトだよ、アクセスしなよ』と勧める うまくいかなかった時は自分の力が及ばなかった、足りなかったものと考え、この講座の筆者やアイオーを恨んだりはしない 一度はうまくいかなくても、日々の将棋の勉強で棋力の向上を感じた際は再度ネット将棋で試してみる そしてうまくいった、快勝した際には大いに喜び、将棋友達将棋仲間に『アイオーは神サイトだよ、アクセスしなよ』と勧める 残念ながらまたもうまくいかなかった時はまだ自分の力が及ばなかった、足りなかったものと考え、この講座の筆者やアイオーを恨んだりはしない これをうまくいくまで繰り返す 以上です 4 3二金(41) *今回は『**旧嬉野流**』にとって油断のならない筋のご紹介です。 『**新嬉野流**』誕生の一つの要因にもなっています。 もし今この講座をご覧のあなたがお相手に『**旧嬉野流**』を指された時は是非狙ってみてください。 一方的に勝つことが可能です。 5 7六歩(77) 6 3一角(22) *嬉野流といえば初手とこの一見???な引き角ですよね。 7 6八玉(59) 8 6二銀(71) *嬉野流の右銀は左銀よりもその活用の仕方に注意が必要なのです。 ご覧頂ければおわかり頂けると思いますが、右銀を今△6二銀と上がったこの瞬間、飛車の横効きを止めています。 この瞬間は危険が潜んでいます。 右銀を上がるタイミングやその後の活用の仕方は細心の注意が必要なのです。 と、Twitter上で嬉野流ご本家様がお話ししてくださいました。 9 7八銀(79) 10 8四歩(83) *さて、ここで一旦止まってくださいませ。 ## 【次の一手問題】 のお時間です。 序盤何気ない局面に見えますよね? でもなんと次の一手でこの将棋は終わってしまいました。 次の一手で後手の私は完全に痺れてしまったんです。 私はこの手があること、この筋が油断ならないことは知ってました。 知ってはいたものの実戦では一切警戒していませんでした。 というのもこの手をお相手に指されたことが『一度も』なかったからです。 それをまさかツツカナが指してくるとは…正直驚きすぎて思考が止まりました(苦笑)。 この対局を機に私は『**旧嬉野流**』を指すのはやめました、以後嬉野流を指す時は『**新嬉野流**』で戦うことに決めました(この時までは旧式と新式どちらを指すかは割とその時の気分次第というアバウトなものでした)。 11 6六角(88) *## ▲6六角! この一手で完全に痺れました、この対局は気分的にはもうここで投げたかったくらいです。 いや、お相手が人間なら頑張って指しますが、ツツカナ八段は将棋ウォーズのツツカナの中でも最上位、ミスは望めないからです。 一度差がつけば逆転は相当に困難です。 以下の手順はその時の対局の進行ではなく最悪パターンで進めたいと思います。 実際はこの最悪パターンさえ避ければそこまでどうにもならないわけではありません。 12 5四歩(53) *ここで△5四歩なんて指してしまうと最悪です。 『**嬉野流**』といえば左銀を斜め右に繰り出していく速攻。 そのためには5筋の歩は突く必要があります。 仮にこの5筋の歩は取られたとしてもそこは『**横歩取り**』の感覚です。 この一歩を取らせてる間にこちらは攻めの態勢を整える。 ですが、この場合は最悪の一手になります。 13 2四歩(25) 14 2四歩(23) 15 2四飛(28) *ここであえて歩を打たなければそこまで悪くなることはありません。 指しにくい手ではありますが引いた角を戻る△2二角ならまだ頑張れます。 16 2二歩打 *『**嬉野流**』といえばこの『**土下座の歩**』ですよね。 17 5四飛(24) 18 5三銀(42) *5筋の歩は取られてしまったものの、左銀を右に上がりここから斜め右に早い攻めに使えればいいのですが…。 そう、ここで『▲6六角』の意味がおわかり頂けるかと思います。 19 8四飛(54) *5筋の歩だけでなく8筋の歩まで取られたあげく、飛車交換までも強要されてしまうのです。 20 8四飛(82) *取るより他ありません。 21 8四角(66) *飛車交換は強要されましたが△2四飛があるからそこまで悪くないと思われるかもしれません。 以下、△2四飛と打って進めてみることにします。 △2七飛なら ↓↓↓ ## 分岐 - #7150 22 2四飛打 *角取りと▲2九飛成があり、両方を防ぐことは出来ないように見えますが…? 23 8三飛打 *ここで互いに飛車を成り込む展開は玉形の差でどうにもなりません。 24 7一金(61) *なので△7一金と頑張ります。 25 2八歩打 *しかしここで先手に▲2八歩と受けられると…。 これでは2四に打った飛車が泣いてますね。 26 6四銀(53) 27 6六角(84) *ここで▲6六角と引くのが柔軟な指し方。 仮にここで角を追うような指し方は? ↓↓↓ ## 分岐 - #7141 28 7四歩(73) 29 8五飛成(83) *先手だけ龍を作れて、先手は大満足です。 第1回『だいたいわかる嬉野流』講座はここまでとさせて頂きたいと思います。 第2回は『嬉野流』を指す方にとって避けて通れない『振り飛車対策、4つの提言』です。 第2回は少し後になるかもしれません。 私が『**将棋アイオー**』さんでやりたいこととして『**嬉野流**』の魅力を知って頂くこともその一つではありますが、『初段になるまでに躓いている方の少しでもお役に立ちたい』という思いがあります。 なので、次回投稿の予定は現在書きかけの『だいたいわかる早石田対策』第1回か『だいたいわかる棒銀』第1回を投稿する予定です。 この度はご閲覧頂きまして、まことにありがとうございました。