先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *本譜また分岐先の進行、解説は中川大輔先生著『すぐ勝てる!右四間飛車』を参考としたものである。 個人利用以外の目的はなく、問題があれば即刻削除する意思を明らかにする。 先手右四間飛車、後手四間飛車の対抗形急戦。 松:27手目▲2五桂より△2二角~△2四歩、   36手目△5四銀 梅:27手目▲2五桂より△2二角~△2四歩、   36手目△3一桂 桜:27手目▲2五桂より△2二角~△4五同歩 藤:27手目▲2五桂より△2二角~△4三金 菖蒲:27手目▲2五桂より△1五角 牡丹:27手目▲1六歩、39手目▲2三成桂 萩:27手目▲1六歩、39手目▲3二成桂 1 7六歩(77) *解説の際、将棋ソフトを用いる場合がある。 検討ソフトはapery_wcsc26 使用GUIはShogi_GUI MultiPVは5 CPUはCore i5-6200U 2 3四歩(33) *本譜、また分岐先の進行は『すぐ勝てる!右四間飛車』で本筋とされているものに沿う。 ただし、局面の評価や一部変化はソフトや私自身の検討を交えたものになっている。 3 2六歩(27) 4 4四歩(43) 5 4八銀(39) 6 4二飛(82) 7 4六歩(47) 8 3二銀(31) *△4五歩もある。 以下▲4五同歩△同飛となり、定跡から離れる。 この変化を避けるならば、▲4八銀~▲4六歩ではなく▲4六歩~▲4八飛とすればよい。 9 4七銀(48) 10 4三銀(32) 11 5六銀(47) 12 5四銀(43) 13 4八飛(28) 14 3三角(22) * 15 6八玉(59) 16 6二玉(51) 17 7八玉(68) 18 7二玉(62) 19 9六歩(97) 20 9四歩(93) 21 5八金(49) 22 5二金(41) 23 3六歩(37) 24 8二玉(72) 25 3七桂(29) 26 7二銀(71) *27手目、▲2五桂と▲1六歩がある。 結論から述べれば▲2五桂は成立しない。 ▲2五桂→松、梅、桜、藤、菖蒲 ▲1六歩→牡丹、萩 ## 分岐 牡丹、萩の譜- #6083 27 2五桂(37) *28手目、△2二角と△1五角がある。 △2四角は▲4五歩で後手が良くない。 結論から述べれば△1五角が正着。 △2二角→松、梅、桜、藤 △1五角→菖蒲 ## 分岐 菖蒲の譜- #6075 28 2二角(33) * 29 4五歩(46) *30手目、△2四歩と△4五同歩と△4三金がある。 △2四歩→松、梅 △4五同歩→桜 △4三金→藤 ## 分岐 桜の譜- #5997 藤の譜- #6071 30 2四歩(23) * 31 4四歩(45) 32 2五歩(24) 33 4五銀(56) 34 4五銀(54) 35 4五飛(48) *後手は▲4三銀を受ける必要がある。 受け方は△5四銀と△3一桂がある。 △3三桂には▲4九飛と引いて、次に▲4三銀、▲2五歩、▲3五歩があり先手有利。 ▲4八飛では△3七銀がある。 △5四銀→松 △3一桂→梅 ## 分岐 梅の譜- #6839 36 5四銀打 *本譜は36手目△5四銀の進行。 37 2五飛(45) 38 4四角(22) 39 4四角(88) 40 4四飛(42) 41 2一飛成(25) 42 4九飛成(44) 43 9五歩(96) *美濃囲いの弱点である端に手をつけるのが急所。 △9五同歩とすれば、△9三歩▲同香△9四歩▲同香△8六桂が決まる。 44 6五銀(54) *△8六桂~△8七角は、▲同玉△6九龍▲7八銀△5八龍▲6九銀△4九龍▲9四歩で先手有利。 △3三角は▲8八角と合わせて、△8八同角成▲同銀で壁銀になるが手順に玉頭のカバーができ損得は微妙なところ。 一例の進行として、△3三角▲8八角△同角成▲同銀△4五角▲3三角△3六角▲6八金寄△4六歩▲9四歩△9二歩▲4四桂△6二金寄▲5一銀△4七歩成▲3七歩△5七と▲3六歩△6八と▲同金で後手の攻めが息切れして先手有利。 本譜は打った銀を攻めに活かす△6五銀の進行。 45 9四歩(95) 46 9二歩打 *△9八歩~△7六銀の攻め合いには、▲9三歩成△同香▲同香成△同玉▲6一龍と寄せにいってどうか。 ▲6一龍の局面からソフト同士に対局(10秒将棋)させると、先手22勝/後手8勝という結果になった。 本譜は△9二歩と収める進行。 47 3二角打 * 48 5四歩(53) *△5四角とすれば、▲同角成△同歩▲5三桂がある。 △5三同金や△5一金寄ならば▲6二銀。 △7一金ならば▲9三歩成△同歩▲9二歩△同香▲9一銀。 49 4一角成(32) 50 6二金(52) 51 5三桂打 52 5三金(62) *△7一金ならば▲5一馬。 △8六桂には対応が難しい。 △8六桂の局面からソフト同士に対局(10秒将棋)させると、先手12勝/後手18勝という結果になった。 53 5一馬(41) 54 5一金(61) 55 5一龍(21) 56 7一角打 57 9三歩成(94) 58 9三歩(92) 59 9二歩打 60 9二香(91) 61 9一銀打 *▲9一銀で美濃崩しが決まり先手勝ちの形。 しかし、△7六銀や△8六桂のような手がいつでもあり課題が多いと思われる(特に51手目の局面)。 また、後手は本譜の進行以外の受け方もあり容易ではない。 46手目△9八歩、52手目△8六桂は今後の大きな課題である。 近く研究をまとめたものを投稿したい。