棋戦: 開始日時:2016年09月08日(木) 15:09:04 終了日時: 手合割:平手 先手:プレイヤー 後手:プレイヤー 手数----指手---------消費時間-- *前回は阪田流の狙い筋を説明しました。 今回は阪田流への対策を見ていきましょう。 1 7六歩(77) ( 0:03/00:00:03) 2 3四歩(33) ( 0:02/00:00:02) 3 2六歩(27) ( 0:02/00:00:05) 4 3二金(41) ( 0:03/00:00:05) 5 2五歩(26) ( 0:02/00:00:07) 6 3三角(22) ( 0:02/00:00:07) *阪田流をやるなら△3三角とするのが大事でした。 **通常は角交換された際に金か桂でとるしかないので阪田流を目指すのでなければ避けた方が良いです。** 7 3三角成(88) ( 0:02/00:00:09) *阪田流を咎める意味でもここは角交換をして悪型を強いておきたいところです。 なお、ここで先手が角交換してこなければ△2二銀として角換わりの将棋になったりします。 阪田流をどうしてもやりたいならば先手が角交換してこなかった次の手で後手から角交換するような手もありますが、手損がひどいのであまりオススメはできません。 それならば△3三角とする局面で角交換する方がマシでしょう。 8 3三金(32) ( 0:02/00:00:09) *阪田流の骨子となる形。 初心の方だとしばしばこのような形にしてしまうことがありますが、基本的に桂の利きには銀か角がいた方がベターです。 9 8八銀(79) ( 0:22/00:00:31) *これも必要な手で、角交換と銀上がりは基本的にセットと覚えておくと良いかもしれません。 10 2二飛(82) ( 0:02/00:00:11) 11 3八銀(39) ( 0:02/00:00:33) *前回はここで玉を移動させて失敗しました。 **阪田流に対しては▲3八銀〜▲3六歩〜▲3七銀を急ぐのが大事です。** 12 4二銀(31) ( 0:01/00:00:12) *阪田流を指す上で省けない大事な手。 玉のこびんが開いたままでは強く戦えません。 13 3六歩(37) ( 0:02/00:00:35) 14 2四歩(23) ( 0:03/00:00:15) 15 2四歩(25) ( 0:01/00:00:36) 16 2四金(33) ( 0:01/00:00:16) 17 3七銀(38) ( 0:01/00:00:37) *阪田流対策の基本形です。 △2五金を防ぐことが必要な一手。 **棒銀に対してもそうですが相手の攻めのカナ駒を5段目に進出させないことが大事です。** 18 2五歩打 ( 0:23/00:00:39) *5段目への進出が防がれたら歩で拠点を確保するのも良くある手です。 19 7七銀(88) ( 0:02/00:00:39) *壁銀を解消しつつ銀に桂のひもをつけます。 飛車を自由に動かすために離れ駒を無くすのは大事なことです。 20 3五歩(34) ( 0:02/00:00:41) *棒銀の要領で歩を突いていきます。 これを▲同歩としてしまうのは5段目に出られてしまうので良くありません。 21 5六角打 ( 0:24/00:01:03) *向かい飛車対策の常套手段の筋違い角。 22 3六歩(35) ( 0:02/00:00:43) 23 3六銀(37) ( 0:02/00:01:05) 24 3五歩打 ( 0:03/00:00:46) 25 2五銀(36) ( 0:30/00:01:35) *ただ捨てのようですが、角のラインを活かした反撃を見据えているので大丈夫。 26 2五金(24) ( 0:01/00:00:47) 27 2三歩打 ( 0:02/00:01:37) *後手の飛車を抑えた結果は先手十分でしょう。 # まとめ ①阪田流に対しては悪型を強いるために角交換を厭わない。 ②玉の移動よりも▲3七銀型を作るのを優先させるのが対策の第一歩。 ③筋違い角から後手の飛車を抑える展開になれば先手十分。 阪田流に未来は無いのかと言われると実はそうではなく、巧者は先手が対策手を指したら、玉を囲い△3二金〜△4三銀と悪型を整備して通常の向かい飛車の形に組み替える指し方もありそこからは難解ながら後手も互角に戦える展開となります。