開始日時:2017/04/22 21:00:23 棋戦:レーティング対局室 手合割:平手 先手:ぽてと 後手:Dice 手数----指手---------消費時間-- *twitter上で開催されている指す将順位戦の8回戦ぽてと‐Dice戦を振り返る。 1 7六歩(77) ( 0:02/00:00:02) *目指す戦法は横歩取り。合意がないとできないが、棋譜を見たところDiceさんは横歩を避けないので先手でも後手でも横歩取りになるだろうと予想はできていた。 2 3四歩(33) ( 0:01/00:00:01) *横歩取りは私の最も好きな戦法であり、先手番は最も勝率が高い。同じクラスにこれで負けるわけにはいかない。 3 2六歩(27) ( 0:01/00:00:03) 4 8四歩(83) ( 0:01/00:00:02) 5 2五歩(26) ( 0:01/00:00:04) 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:02) 7 7八金(69) ( 0:01/00:00:05) 8 3二金(41) ( 0:00/00:00:02) 9 2四歩(25) ( 0:00/00:00:05) 10 2四歩(23) ( 0:00/00:00:02) 11 2四飛(28) ( 0:01/00:00:06) 12 8六歩(85) ( 0:01/00:00:03) 13 8六歩(87) ( 0:01/00:00:07) 14 8六飛(82) ( 0:01/00:00:04) 15 3四飛(24) ( 0:01/00:00:08) *よくある基本図まで進んだ。 ここで一応の分岐点となる。 一番多いのは△33角。他には△88角成や△33桂、△41玉などが考えられる。 16 3三角(22) ( 0:01/00:00:05) *△33角と上がった。ここまではお互いほぼノータイムで来ている。 今度は先手の指し手が変化するところで、▲36飛、▲58玉、▲68玉が考えられる。 17 6八玉(59) ( 0:07/00:00:15) *少し考え、▲68玉と上がる。俗に勇気流と呼ばれる指し方だ。 ▲58玉と上がる青野流に比べ玉が固く、78の金に玉の紐がついているため△76飛と横歩を取られたときに△88角成を受ける必要がないのが特徴だ。 18 8五飛(86) ( 2:39/00:02:44) *3分ほど考え飛車をひとつ引いた。対青野流にある指し方で、2筋に回るのが狙い。 勇気流は青野流と玉の位置が違うので青野流対策が応用できるものとできないものがある。△85飛は応用できる指し手だろう。(多分) 19 7七桂(89) ( 0:05/00:00:20) *桂跳ね。ここでは▲38金もあったと思う。△86歩▲77桂△87歩成▲85桂△78と金のときに▲同銀ではなく▲同玉と取り返せるのが青野流との違いだ。 20 2五飛(85) ( 2:35/00:05:19) *△25飛は自然な手。 21 2八歩打 ( 0:03/00:00:23) *少し悔しいが仕方ない一手。 22 7二金(61) ( 1:58/00:07:17) *8筋をケアした一手。後手としてはできる限り△83歩は保留して△87歩などの攻めに使いたいか。 23 3六歩(37) ( 0:06/00:00:29) *桂馬の活用を図る。▲36桂が飛車に当たるのでおいしい。 24 5五角(33) ( 4:50/00:12:07) *代えて△44歩だったか。後手は攻めるにしては駒が出遅れている。飛車角の大駒だけでは先手陣を崩すのは難しそうだ。 25 3八金(49) ( 0:19/00:00:48) *よくある受けの形。△27歩には▲37桂が角筋を遮断しながら飛車に当てる手になり味がいい。 26 2七歩打 ( 1:48/00:13:55) 27 3七桂(29) ( 0:06/00:00:54) 28 3七角成(55) ( 1:57/00:15:52) *ズバッとキリマンジャロ。△22飛車と引くのでは▲27歩と回収されて嫌だったか。 ここでDiceさんは持ち時間を使い切り秒読みに入った。対するぽてとの消費時間はここまで54秒。ITDN八段を彷彿させる早指しだ。 29 3七金(38) ( 0:02/00:00:56) 30 2八歩成(27) ( 0:52/00:16:44) 31 2六歩打 ( 0:03/00:00:59) *飛車を抑える。 32 5五飛(25) ( 0:57/00:17:41) 33 2八銀(39) ( 0:12/00:01:11) *と金を払ってひとまず安心か。 代えて▲46金△54飛▲同飛△同歩▲65桂のような進行も考えられたか。 34 4五桂打 ( 0:53/00:18:34) *△45桂と絡みつく。△64桂もあったか。 35 6六角打 ( 0:08/00:01:19) *金は逃げていられない。 36 3七桂成(45) ( 0:55/00:19:29) 37 5五角(66) ( 0:01/00:01:20) *飛車の方をもらう。 38 3三歩打 ( 0:52/00:20:21) *飛車と角両方を遮断できる。後手は粘りにいく。 39 8四飛(34) ( 0:15/00:01:35) *飛車成りを見せる。歩切れになれば先手陣は怖いところはない。 40 8三歩打 ( 0:52/00:21:13) 41 2四飛(84) ( 0:07/00:01:42) 42 4七成桂(37) ( 0:47/00:22:00) *△58金までの詰めろ。 43 6五桂(77) ( 0:02/00:01:44) *逃げ道を作りつつ▲53桂成りが厳しい。▲21飛成も残っており、後手は適当な受けがない。 44 5四金打 ( 0:55/00:22:55) *両取りに金を打つ。 45 5四飛(24) ( 0:23/00:02:07) *飛車を切る。この金はタダだ。 46 5四歩(53) ( 0:53/00:23:48) *△同歩と取り返したこの局面は後手玉に詰みがある。 47 5三桂成(65) ( 0:01/00:02:08) *が、逃す。「一度目のチャンスは見送れ」とは先人の偉大なお言葉ではあるが、即詰みを見逃せという言葉ではなかったはずだ。 なお、▲53飛打△52飛▲同飛成△同玉▲53飛打△51玉▲52金までの7手詰めである。 48 6二金(72) ( 0:53/00:24:41) *金を寄って受ける。詰めろなので当然だ。 49 6二成桂(53) ( 1:11/00:03:19) 50 6二玉(51) ( 0:50/00:25:31) 51 6六角(55) ( 0:04/00:03:23) *即詰みを逃した上に角までサービスしてあげるわけにはいかない。 52 6五桂打 ( 0:54/00:26:25) *次に△48飛からの詰めろ。 完全に攻守が入れ替わる。形勢はやはりこちらがいいとは思うが、気分は劣勢だ。 53 4九金打 ( 0:37/00:04:00) *しっかりと駒を足して受ける。戦いは数だよ。 54 4六飛打 ( 0:55/00:27:20) 55 4八歩打 ( 1:24/00:05:24) * 56 4八成桂(47) ( 0:55/00:28:15) 57 3七銀(28) ( 0:00/00:05:24) *28で暇していた銀を使う。成桂を掃えばかなり安全だ 58 6六飛(46) ( 0:55/00:29:10) 59 4八金(49) ( 0:35/00:05:59) *飛車ではなく成桂をとる。あの辺でウロチョロする分には飛車は全く怖くない。 60 7六飛(66) ( 0:57/00:30:07) 61 6六金打 ( 0:06/00:06:05) *両取り。助けるすべはたぶんない。 62 9五角打 ( 0:55/00:31:02) *王手。 63 7七歩打 ( 0:03/00:06:08) *▲77歩が飛車あたりで先手の受け。勇気流でよくある△95角に対する受けだ。 64 5七桂成(65) ( 0:57/00:31:59) 65 5七金(48) ( 0:22/00:06:30) 66 8六飛(76) ( 0:48/00:32:47) *これは受ける必要がない。 67 2五飛打 ( 0:12/00:06:42) *両取りに飛車を打つ。 95の角は一瞬王手(特に序盤では王手飛車取りに打つことが多い)で気持ちいいのだが、宙ぶらりんで不安定なので注意が必要だ。 68 8四角(95) ( 0:52/00:33:39) *角のほうをかわす。 69 2一飛成(25) ( 0:06/00:06:48) *▲24桂からの攻めが厳しい。 70 6六角(84) ( 0:57/00:34:36) 71 6六歩(67) ( 0:01/00:06:49) 72 8五飛(86) ( 0:58/00:35:34) *△87金▲同金△同飛成で龍をつくりにいく手が勝ったか。以下▲78金△85龍で現局面の飛車が龍に代わっている計算だ。 73 2四桂打 ( 0:11/00:07:00) 74 2二金打 ( 0:55/00:36:29) *持ち駒を投入して受ける。必死の粘りだ。 75 1一龍(21) ( 0:11/00:07:11) 76 2一歩打 ( 0:49/00:37:18) 77 8七香打 ( 0:29/00:07:40) *飛車を追うと共に、いつでも83香成と挟撃体制をつくることができる。 78 4五飛(85) ( 0:55/00:38:13) 79 4六銀(37) ( 0:15/00:07:55) 80 4六飛(45) ( 0:57/00:39:10) 81 4六金(57) ( 0:02/00:07:57) 82 4二金(32) ( 0:53/00:40:03) 83 1二桂成(24) ( 0:19/00:08:16) 84 1二金(22) ( 0:54/00:40:57) 85 2一龍(11) ( 0:29/00:08:45) *▲12龍と金を取る手も普通だったか。 本譜は玉に近づく手を選んだ。 86 3二金(42) ( 0:57/00:41:54) 87 1二龍(21) ( 0:08/00:08:53) 88 7二玉(62) ( 0:58/00:42:52) 89 5一飛打 ( 0:27/00:09:20) *次に▲52飛成からの詰めろ。△62銀くらいしかないだろうか、わからない。 90 6一桂打 ( 0:55/00:43:47) 91 5二飛成(51) ( 1:42/00:11:02) 92 6二銀(71) ( 0:34/00:44:21) 93 6四桂打 ( 0:02/00:11:04) 94 投了 まで93手で先手の勝ち