先手:skrt 後手:ぽてと 手数----指手---------消費時間-- *第1期指す将順位戦B級3組7回戦、skrt‐ぽてとをお届けする。 両者は本局が初手合い。 2017年4月9日(日)22時に対局開始。対局場は将棋倶楽部24・大阪道場(R戦)。持ち時間は各15分。 skrtの先手と決まった。 1 7六歩(77) *◆skrt◆ 19XX年生まれ、出身地は不明。振り飛車党。 2 3四歩(33) *◆ぽてと◆ 1993年8月17日生まれ、福岡県出身。居飛車党。 3 6六歩(67) *【skrtの順位戦成績】 通算成績は0勝6敗 4 6二銀(71) *【ぽてとの順位戦成績】 通算成績は3勝3敗 5 6八飛(28) *skrtは本局に負けるとネタ将(リーグ下位2名)が決まる一局。 6 4二玉(51) *ぽてとはわずかながら残る指す将(リーグ上位2名)に望みをつなぐ一局。 7 1六歩(17) *盤上は居飛車対四間飛車の対抗系。 後手の穴熊を警戒して藤井システム調の出だしとなっている。 8 8四歩(83) 9 3八銀(39) 10 5四歩(53) 11 5八金(69) 12 5三銀(62) *ぽてとは21時には大阪道場入り。対局開始時間を考えるとあまりに早い入室で、本局における意気込みの高さが窺える。 13 4六歩(47) *skrtはゆっくりと慎重に指し手を進める。 14 3二玉(42) 15 4八玉(59) 16 3三角(22) *少考して角を上がる。持久戦に進んだ。 17 3六歩(37) 18 5二金(61) 19 3七桂(29) 20 4四歩(43) 21 1五歩(16) *端の位を取る。玉が広くなるうえ、将来の端攻めを見据えている。 22 8五歩(84) 23 7七角(88) 24 2二玉(32) 25 7八銀(79) 26 1二香(11) *後手は穴熊だ。△12香に代えて△32銀と左美濃に囲う形もよく見られる。 27 3九玉(48) 28 1一玉(22) 29 6七銀(78) 30 2二銀(31) *穴熊のハッチを閉じる。お互い囲いあっての戦いになった。 31 6五歩(66) 32 3一金(41) 33 6六銀(67) *銀を66に上がる。▲55歩からの仕掛けを狙った手だが、銀が飛車と角の効きを遮り、一瞬重い形に見える。 34 7四歩(73) *銀をすんなりと5段目に進出させるわけにはいかない。 ぽてとはノータイムで△74歩を着手した。 35 2八玉(39) *玉が入城する。5筋の歩を突く以上必要な一手だ。 36 4三金(52) *後手は上部に手厚く構える。 37 5六歩(57) 38 5一角(33) *ぽてとは時間を使い、角を引いた。 次に△73角や△84角から敵陣に睨みをきかせる。 39 4七金(58) 40 8四角(51) * 41 5八飛(68) *飛車を5筋に振りなおす。 後手から△64歩と反発する手がある。 42 6四歩(63) 43 5五歩(56) *歩を突き返す。 △65歩▲同銀から54銀が狙いか。 44 6五歩(64) 45 5七銀(66) *△65歩の取り込みに銀を引いた。 ▲同銀に△66歩の垂らしを気にしたのだろうか 46 5五歩(54) 47 5五角(77) 48 7三桂(81) *後手は桂馬を跳ねる。 △73角と交換を迫る手もあったと思うが、現状の働きの差を考え、交換しない方が得と見たか 49 7五歩(76) *7筋の歩を突く。△同角は▲73角成で後手が苦しくなる。 50 5四歩打 51 7七角(55) 52 7五角(84) *冷静に角を追い払ってから歩を取る。 歩得し、後手に楽しみが多い展開だ。 53 5六銀(57) *先手は銀を立った。▲45歩から端を絡めて攻めていく構想だろう。 54 8六歩(85) 55 8六歩(87) 56 6六歩(65) *突き捨てを入れてから6筋の歩を伸ばす。先手の角筋を止めつつ、次に△55歩や△62飛車から△67歩成りが狙いだ。 57 6八飛(58) *飛車を回って受ける。▲68歩の受けには△88歩▲同角△86飛の攻めがあった。 58 6二飛(82) 59 7六歩打 60 8四角(75) 61 6五歩打 *飛車先を止める。先手は辛抱する展開だ。 62 3五歩(34) *3筋に手を加える。47の金がいなくなれば57の地点に効きがなくなり、△65桂が成立する。 63 4五歩(46) *4筋の歩を突く。同歩ならば▲35歩△36歩打▲25桂と先手の角が自由になった時に厳しい攻め筋が残る。 64 3六歩(35) 65 3六金(47) 66 6五桂(73) *後手の狙いが炸裂した。▲66角は構わず△57桂成が入る。 67 6五銀(56) 68 6五飛(62) 69 5七桂打 70 6二飛(65) 71 8五歩(86) *角がいなくなれば▲66飛車と走って先手の飛車が捌けそうだ。 72 6七歩成(66) *角取りに構わず歩を成る。 73 8四歩(85) 74 6八と(67) *大駒を取り合う。と金が残り、先手はつらい戦況だ。 75 4四角(77) *大胆に角を切る。△同銀▲同歩△同金ならば▲53銀の両取りだ。 76 4八歩打 *角を取らずに金を叩く。▲同金は△69飛車か。 77 3九金(49) *取らずに金を寄る。 78 6九飛打 *飛車をおろす。▲58と金~▲49歩成りが間に合うということだろう。 79 1四歩(15) *端にあやをつけにいく。 80 4四金(43) *ここで角を取る。角の睨みが無くなれば銀が自由になり、端も簡単には破られない。 81 1三歩成(14) 82 1三香(12) 83 1三香成(19) 84 1三銀(22) 85 1九香打 86 1八歩打 *後手はここで決めに行った。 87 1八香(19) 88 1九角打 *取ると△39飛成からの詰み。 しかし△17歩ともう一度叩いてからのほうがよかったか。 89 1七玉(28) *△17歩を入れてないことで玉のスペースを広げてしまった。 90 3九飛成(69) 91 4四歩(45) 92 3八龍(39) 93 2六玉(17) 94 3七角成(19) 95 3七金(36) 96 3五銀打 97 3五玉(26) 98 3七龍(38) 99 3六角打 100 2四金打 101 4五玉(35) 102 5五金打 *ここでskrtが投了した。 勝ったぽてとは4勝3敗。 「▲58飛のところで少し形勢がよくなったなと思います。以降は目立ったミスもなく居飛車側が押し切れた将棋だったように思います」(ぽてと) *局後の感想* 感想戦は行われなかった。