手合割:平手 先手: 後手: 手数----指手---------消費時間-- *はじめまして。moguusaと申します。 今回、私が愛用している戦法「都成流」について 紹介していこうと思います。 1 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *都成流とは、後手番専用で 所謂「奇襲」と呼ばれる戦法です。 本記事も分かりやすいように 先後反転させております。 あまり棋書等に載る事はありませんが、 飯塚七段著「奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~」に ほんの少しではありますが取り上げられています。 また、西遊棋イベント内での糸谷六段(当時)の解説動画が Youtubeやニコニコ動画などにアップされています。 興味のある方はそちらも参考にしていただけると 良いかと思います。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *都成流には幾つかの成立条件がありますが、 *最も大事な条件は、 *「先手が▲7六歩を保留する」事です。 * *先手が角道を開けた時点で *都成流は諦め、別の戦法を選択してください。 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *先手が相掛かりや原始棒銀を志向する場合 *こういった局面になる事が多いと思われます。 * *後手の応手としては、△3三角や△3二金などが *あると思いますが… * 4 3二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *ここで△3二銀が都成流の第一歩となります。 * *注意点としては、角にヒモがついていないので、 *先手が角道を開けたら、すぐに角道を閉じるか *こちらから角交換をするようにしてください。 5 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) *「飛車先交換三つの得あり」という事で *先手は飛車先の歩を交換してきます。 6 2四歩(23) ( 0:00/00:00:00) *ここは△同歩と応じる一手。 7 2四飛(28) ( 0:00/00:00:00) *先手も▲同飛と歩を取ってきます。 * *ここで後手は△2三歩とするのではなく… * 8 3一金(41) ( 0:00/00:00:00) *△3一金。これが都成流の基本形となります。 * 9 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00) *今回は先手がうまくハマってくれた例を *見ていきます。▲3四飛と横歩を取ってきますが、 *これは疑問手。 10 4四角(22) ( 0:00/00:00:00) *まず、△4四角として、飛車の行き先を制限します。 先手の飛車はこのままだと捕獲されそうなので 逃げますが、逃げ場所は3六か2四か。 11 2四飛(34) ( 0:00/00:00:00) *▲3六飛と引いても2筋へは戻れない (2六には角が効いている)ので ▲2四飛と戻りますが… 12 3五角(44) ( 0:00/00:00:00) *これで、飛車取りと5三への角成が 両方同時に受かりません。 △3一金としている効果で、▲2一飛成と 攻めあう事もできません。 13 2八飛(24) ( 0:00/00:00:00) *飛車を取られるわけにはいかないので *逃げますが… 14 5七角成(35) ( 0:00/00:00:00) *まんまと馬を作れました。 15 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *先手も馬を作ろうとしますが… 16 3三桂(21) ( 0:00/00:00:00) *△3三桂の味が良く、先手の角は成り込めません。 * 17 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *馬を追い払う手には… 18 3五馬(57) ( 0:00/00:00:00) *さっと逃げます。 逃げ場所は色々ありますが、 個人的には3五に逃げるのが、 攻防に効いている感じがして良いかなと 思っております。 この時点で後手+200ぐらいの有利となっており、 まだまだ序盤ではありますが作戦勝ちといった所だと 思います。 何より先手の狙いである相掛かりや棒銀を封じることができたのが 大きいのではないかと思っています。 今回は以上となります。 また気が向いたら別の変化等も取り上げたいと 思いますが、ご意見等あれば お気軽にコメントいただけると嬉しいです。