開始日時:2015/11/22 00:39:17 手合割:平手   手合割:平手 先手: 後手: 手数----指手---------消費時間-- *前回は居玉のまま仕掛けていくのは先手が難しいということで、 居玉を解消し、飛車を中央に転回する田中構想を見ていきました。 今回は後手の田中構想への対策を見ていきます。 1 7六歩(77) ( 0:02/00:00:02) 2 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05) 3 2六歩(27) ( 0:02/00:00:04) 4 8五歩(84) ( 0:02/00:00:07) 5 7七角(88) ( 0:02/00:00:06) 6 3四歩(33) ( 0:03/00:00:10) 7 8八銀(79) ( 0:02/00:00:08) 8 3二金(41) ( 0:12/00:00:22) 9 7八金(69) ( 0:05/00:00:13) 10 7七角成(22) ( 0:03/00:00:25) 11 7七銀(88) ( 0:00/00:00:13) 12 4二銀(31) ( 0:04/00:00:29) 13 3八銀(39) ( 0:04/00:00:17) 14 7二銀(71) ( 0:05/00:00:34) 15 2五歩(26) ( 0:41/00:00:58) 16 3三銀(42) ( 0:04/00:00:38) 17 2七銀(38) ( 0:03/00:01:01) * 18 7四歩(73) ( 0:04/00:00:42) * 19 2六銀(27) ( 5:05/00:06:06) 20 7三銀(72) ( 0:04/00:00:46) *何度でも書きますが、**▲2六銀に△7四歩型では端歩で受けずに△7三銀**でしたね。 21 1五銀(26) ( 0:06/00:06:12) 22 5四角打 ( 0:03/00:00:49) *△7四歩型では△5四角がおなじみの大事な一手。 ▲1五銀には△5四角です、繰り返しますが**▲1五銀には△5四角**です。 23 3八角打 ( 1:05/00:07:17) *▲3八角が先手の切り返し手段。 24 4四歩(43) ( 0:14/00:01:03) ***△5四角~4四歩はセット手順。** ここで仕掛けていくのは小野新手によって先手が苦しいとされましたが、田中構想の出現で先手が指せるようになりました。 したがって後手はこの辺りで手を変える必要がありそうです。 25 6八玉(59) *すぐに仕掛けずに居玉を解消してから仕掛けるのが田中構想でした。 後手としては先手に銀をもたれると苦しい展開となっていたため、銀交換を避ける手を指します。 26 2二銀(33) *銀交換を避けるわかりやすい手ですが、一度上がった銀を下げる手損が気になり従来は消極的であるとされて評価がよくありませんでした。 **しかし先手棒銀への応手を考えると銀交換を許容するのは先手にいいように攻められてしまうため、見直されることになります。** 27 2四歩(25) *次に△1四歩とされると歩交換すらできなくなってしまうので、ひとまず歩交換しておきます。 28 2四歩(23) 29 2四銀(15) 30 2三歩打 31 1五銀(24) 32 6四銀(73) *先手から早い攻めがないので銀を繰り出して反撃を見せます。 33 4六歩(47) *角の働きが悪いので突いておきたいところです。 34 8四飛(82) 35 2七角(38) *冷静に受けられると角の活用が見込めないので角交換を挑む。 36 2七角成(54) 37 2七飛(28) 38 4二玉(51) *後手は落ち着いて居玉を解消して次の△7五歩の仕掛けを用意する(△4二玉を入れないと銀交換後に▲9五角の王手飛車があるため) 先手は銀が遊んでおり組み替えなければ使えないのに対して後手の銀は働きが良い。 # まとめ ①後手は銀交換されると困るので△2二銀と交換を拒否する。 ②先手の銀が遊んでいるうちに△6四銀~7五歩の反撃を狙えば指しやすいか。 # 角換わり先手棒銀対策 総まとめ ①▲1五銀に△5四角~△4四歩で先手棒銀をけん制する。 ###### 居玉のまま仕掛けてきた場合 ②銀交換後に△3三金の手順で飛車を追って**△2四歩(△2四銀は先手有利なので注意)**で深く引かせる。 ③△4五歩で先手の角を封じ込める。 ④先手の駒の働きが悪いうちに手を作っていけば十分か。 ###### 居玉を解消してから仕掛けてきた場合 ②後手は銀交換に応じず△2二銀として歩交換だけさせる。 ③先手の銀が遊んでいるうちに△6四銀~△7五歩から反撃すれば後手十分か。 後手十分とは思えるが、アマ間の対局ではどちらの変化も紛れが多く後手必勝と断言できるほどではない。 私個人としては、依然として先手棒銀は有力ではないかと思います。 しかしながら攻めが単純で狙いもわかりやすいため、ある程度の気力が付いてくると先手棒銀で勝ちきるのは簡単ではなく、先手が好んで飛び込む変化ではないと思います。