棋戦: 開始日時:2016年08月25日(木) 04:21:56 終了日時: 手合割:平手 先手:プレイヤー 後手:プレイヤー 手数----指手---------消費時間-- *THEマイナー戦法のゴーゴー左美濃を解説していきます。 本譜以外の変化も多々あるので、駒組+狙い筋を知っておくくらいで良いと思われます。 また、5筋位取り左美濃と呼ばれることもあります。 なお本譜は狙い筋の紹介が旨なので後手は緩い手を指しまくります。 1 7六歩(77) ( 0:03/00:00:03) 2 3四歩(33) ( 0:02/00:00:02) 3 2六歩(27) ( 0:02/00:00:05) 4 4四歩(43) ( 0:02/00:00:04) 5 4八銀(39) ( 0:02/00:00:07) 6 4二飛(82) ( 0:02/00:00:06) 7 5六歩(57) ( 0:02/00:00:09) 8 3二銀(31) ( 0:02/00:00:08) 9 6八玉(59) ( 0:08/00:00:17) 10 6二玉(51) ( 0:02/00:00:10) 11 7八玉(68) ( 0:03/00:00:20) 12 7二銀(71) ( 0:02/00:00:12) 13 5八金(49) ( 0:03/00:00:23) 14 7一玉(62) ( 0:03/00:00:15) 15 2五歩(26) ( 0:02/00:00:25) 16 3三角(22) ( 0:02/00:00:17) 17 5七銀(48) ( 0:03/00:00:28) * 18 5二金(41) ( 0:07/00:00:24) 19 9六歩(97) ( 0:03/00:00:31) 20 9四歩(93) ( 0:01/00:00:25) 21 8六歩(87) ( 0:03/00:00:34) *とりあえずそそくさと天守閣美濃を目指していきます。 居飛車側は天守閣美濃を完成させるまではいい加減な駒組でも大丈夫です。 後手から動いてくることがあまりないので。 22 8二玉(71) ( 0:02/00:00:27) 23 8七玉(78) ( 0:02/00:00:36) 24 6四歩(63) ( 0:11/00:00:38) 25 7八銀(79) ( 0:02/00:00:38) *天守閣美濃が完成しました。 余談ですが、ゴーゴー左美濃は藤井システム対策で生まれたらしいです。 26 7四歩(73) ( 0:02/00:00:40) 27 3六歩(37) ( 0:06/00:00:44) *この辺りから駒組の手順を間違えるとめんどくさくなってしまうので気を付けていきましょう。 28 7三桂(81) ( 0:04/00:00:44) 29 5五歩(56) ( 0:02/00:00:46) ***まずは5筋の位を取ります。** 位取りをすることで藤井システムの肝である角筋を止めてしまえるのです。 なお藤井システムに詳しくないので、本譜ではこれ以上藤井システムには触れません。 30 6三金(52) ( 0:02/00:00:46) *△4五歩はやぶへびで 以下▲5六銀△4六歩▲同歩△同飛▲4七金△4二飛▲4五歩 と進むと2つの位が大きく、圧迫していけば先手十分か。 31 5六銀(57) ( 0:04/00:00:50) ***位を取ったら位の確保** 32 4三銀(32) ( 0:02/00:00:48) 33 3七桂(29) ( 1:11/00:02:01) ***位を確保してから桂を跳ねていきます。** なお、ここで▲7九角とするのは手順前後で△5四歩〜4五歩くらいで好形をはばまれてしまうので注意です。 34 8四歩(83) ( 0:25/00:01:13) 35 7九角(88) ( 0:02/00:02:03) *位を確保して、桂を跳ねて、角を引く。 駒組が簡単ではまると破壊力抜群なため、わりとオススメの戦法です。 36 2二飛(42) ( 0:02/00:01:15) *ここは△2二飛の一手です。 ぼんやりと△8三銀などとしているといきなり▲2四歩から仕掛けられてしまいます。 以下△同歩▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成▲4三馬とされて銀をボロっと取られると先手十分です。 四間飛車を指される方は左銀にヒモがついていないときは気を付けて駒組をしましょう。 37 6六歩(67) ( 0:16/00:02:19) *先手は高美濃への組み替え〜▲5八飛の展開が狙い筋です。 38 5四歩(53) ( 0:12/00:01:27) *後手はこの辺で歩交換でもしておきます。 39 5四歩(55) ( 0:01/00:02:20) 40 5四銀(43) ( 0:01/00:01:28) 41 5五歩打 ( 0:02/00:02:22) *当たり前ですが位を取った後に▲5六銀の確保を怠るとそのタイミングで歩交換されてゴーゴー左美濃が失敗に終わります。 **位を取ったら位の確保** 42 4三銀(54) ( 0:01/00:01:29) 43 4六角(79) ( 0:02/00:02:24) *先手はここに角を置きたいがために陣形をこねくり回していたということです。 ここまで駒組が進むと既に先手が指しやすいです。 44 4二角(33) ( 0:29/00:01:58) *先手の角が移動して飛車にすぐ角筋が当たる心配がなくなったので、天守閣美濃の弱点の玉頭を遠くから睨みます。 45 6七金(58) ( 0:02/00:02:26) 46 8三銀(72) ( 0:02/00:02:00) 47 1六歩(17) ( 0:06/00:02:32) *どこかで△1五角と出られると目障りなので、この辺りで端を突いておきます。 48 7二金(61) ( 0:17/00:02:17) *後手は端を突き合う必要はないので陣形整備に手を回します。 なお、銀冠へと組み替える場合には居飛車から早い仕掛けが無いかを考えてから組み替えましょう。 迂闊に組み替えると機敏に動かれたときに一気に悪くなるので注意が必要です。 49 7七桂(89) ( 0:03/00:02:35) 50 5二銀(43) ( 0:07/00:02:24) *玉頭攻めに銀を使いたいので組み替えを狙います。 51 8八玉(87) ( 0:02/00:02:37) *玉頭攻めのビジョンが見えたのであたりを避けておきます。 天守閣美濃を使うなら広さと遠さを活かして上から来るなら下へ、下から来るなら上へと柔軟に指すのが大事です。 52 6二金(63) ( 0:33/00:02:57) *△6三銀と使いたいので金を引いてみます。 53 5四歩(55) ( 0:02/00:02:39) *緩手は咎めていきましょう。 54 6三金(62) ( 0:02/00:02:59) *手損が酷いですが戻るしかないところです。 55 5五銀(56) ( 0:02/00:02:41) *位を取ったら位の確保、拠点ができたら拠点の確保 56 9二玉(82) ( 0:02/00:03:01) *流石に角筋が直射したままで後手は戦えないので避けておきます。 57 5八飛(28) ( 0:21/00:03:02) *好形を築いたら中飛車に振ってゴリゴリ指していくくらいの方針で指すのがわかりやすいと思います。 58 4三銀(52) ( 0:02/00:03:03) 59 6四銀(55) ( 0:02/00:03:04) *この場合は銀をただ捨てを狙いたいところです。 60 6四角(42) ( 0:05/00:03:08) 61 6四角(46) ( 0:01/00:03:05) 62 6四金(63) ( 0:01/00:03:09) 63 3一角打 ( 0:03/00:03:08) 64 6二飛(22) ( 0:02/00:03:11) 65 5三歩成(54) ( 0:22/00:03:30) 66 3二飛(62) ( 0:02/00:03:13) 67 4三と(53) ( 0:04/00:03:34) 68 3一飛(32) ( 0:01/00:03:14) 69 5二飛成(58) ( 0:04/00:03:38) *こうなってしまうと後手は手も足も出ませんね。 # まとめ ①まずは天守閣美濃を完成させる。 ②5筋の位を取って▲5六銀で位の確保 ③▲3七桂と跳ねる ④▲7九角と引いて△2二飛を強要して後手の飛車をくぎ付けにする。 ⑤▲4六角と好位置へ設置する。 ⑥高美濃に組み替えて中飛車に振る。 手順前後だけには気をつけましょう。 **▲4六角▲3七桂▲5六銀の好形に組めたら作戦勝ち。** 角のラインを活かして守りの桂も攻めに使ってゴリゴリいけば大体勝てるはずです。 **※一時期愛用してまして、その時のおぼろげな記憶でされて面倒だったことを少し書いてみます。** 滅多に遭遇する戦法ではないと思うのですが、どこかで遭遇したときに覚えておくと得かも…? **・早々と歩交換して先手の仕掛けを待ち、銀が5六から逸れた瞬間に角頭攻め。 ・位取りの瞬間に中飛車に振り直して、すぐに△5四歩と反発 ・△6筋位取り** これくらい覚えておけばゴーゴー左美濃に一方的に潰されることはないはずです、多分。