棋戦: 開始日時: 終了日時: 手合割:平手 先手: 後手: 手数----指手---------消費時間-- *今回から角換わり腰掛け銀に関して投稿させていただきます。 人様に見せるためというよりも、外で自分がパッと見返すために作るという趣旨が大きいかもしれませんが、お役に立てれば幸いです。 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *初手2六歩としてもすぐに合流するので、この辺りは角換わり以外にどの戦法を志向するかで好みの方を選べば良いと思います。 2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) 3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) 4 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) 5 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *ここで先手が2五歩と突き越すことも考えられますが、いささか損な手です。 それというのも将来的に2五桂と跳ねる場所が無くなってしまうためです。 したがってここでは7八金と上部に備えます。 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *後手が角換わりを志向しました。 7 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) *無条件に歩交換されては不満なので先手は当然飛車先を受けます。 8 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) *先手に角を上らせるのに一手使わせたことに満足し、後手も角道を通します。 この手に代えて7二銀などとしてしまうと、先手の飛車先歩交換を形良く防ぐことができないので注意です。 9 8八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *先手は後手の角交換に備えて銀を上がります。 これも形良く△7七角成▲同銀と取るためです。 なお、似たようですが▲6八銀と上がるのは後手に△4四歩とされたときに先手の角の動きを銀が邪魔してしまい指しにくくなってしまうので気を付けたいところです。 10 7七角成(22) ( 0:00/00:00:00) *後手はここで角交換します。 ここで交換しないと先手に飛車先を伸ばされて形に良く歩交換を阻止できませんからね。 なお、先手に▲7七角とさせているので後手から角交換しても手損にはなりません。 11 7七銀(88) ( 0:00/00:00:00) *▲同桂や▲同金は形が悪く駒組に難儀してしまうので▲同銀の一手です。 12 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *ここも細かいながら注意点があります。 △2二銀と上がる手の方がどこかで▲5五角とされたときに香取りに当たらないので良さそうですが、所謂壁銀の形で良くありません。 また、△4二銀の方が中央をしっかりカバーしているのでこちらが勝ります。 13 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *当然ここは▲4八銀も考えられます。 ▲4八銀のメリットは一時的に中央をしっかりとカバーしていることですが、棒銀にする含みが無くなってしまうのでやや損なのではないかと思われます。 14 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) *後手も右銀を上げて先手の動きに対応できるように備えます。 この手に代えて△4一玉とするのは先手に棒銀や速繰り銀模様で来られたときに積極的に戦場に近付いてしまったことになるので面白くありません。 また、△3三銀も早めに決める必要はありませんので必然的に右銀の活用がこの場での一手ではないでしょうか。 15 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) *先手が腰掛け銀を志向します。 腰掛け銀は攻守にバランスが良く、角交換将棋で頻繁に用いられる形です。 16 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *後手も腰掛け銀に同調します。 ここで△8三銀とする後手棒銀も有力ですが、ここでは腰掛け銀について触れるのでまたの機会に解説させていただきます。 17 4七銀(38) ( 0:00/00:00:00) 18 6三銀(72) ( 0:00/00:00:00) 19 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) *本譜の▲6六歩はやや気が早い気もしますが、早めに突くことで後手に6筋の位を取られることを嫌ったのかもしれませんね。 後手の桂跳ねからの早い仕掛けを警戒して△7四歩に▲6六歩が一般的な進行だと思われます。 とにかく △7四歩には▲6六歩 と覚えておけば良いと思います。 20 5二金(61) ( 0:00/00:00:00) * 21 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) 22 4一玉(51) ( 0:00/00:00:00) *後手の腰掛け銀志向が確実になりました。 △9四歩や△7三歩と早めに決めて来た場合には右玉の可能性もありますので相手の駒組を気にすることも大事です。 23 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00) *先手後手ともに方針がはっきりしてきたので双方居玉を解消します。 角換わりでは駒組の段階でしばらく居玉のままということが多々あります。 というのも、早めに玉を動かすと戦場に近付くことをとがめて棒銀や速繰り銀で攻められてしまうことがあるからです。 24 5四銀(63) ( 0:00/00:00:00) 25 5六銀(47) ( 0:00/00:00:00) *所謂相腰掛け銀の形になりました。 26 3一玉(41) ( 0:00/00:00:00) 27 7九玉(68) ( 0:00/00:00:00) 28 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) 29 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) 30 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 31 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) 32 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) *今回は先後同型腰掛け銀の駒組の解説なので細かい説明はしませんが、後手は ①△7四歩型で右桂を跳ねない ②△7三歩型のまま待機 ③△6五歩型 などと色々な作戦をとることがあります。 それに関しては順を追って解説譜を増やしていけたら良いなと思います。 33 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) *腰掛け銀は盤面全体を使って全軍躍動していきますので、桂を跳ねる準備です。 34 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) *△7四歩には▲6六歩と先ほど解説しましたね。 後手の立場からしたら▲3六歩には△4四歩ですね。 大事なセット手順なのでしっかり覚えましょう。 35 3七桂(29) ( 0:00/00:00:00) 36 7三桂(81) ( 0:00/00:00:00) 37 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) *先手はついに飛車先を決めます。 歩交換を防ぐ△3三銀が入ると先後同型の形になりますね。 38 3三銀(42) ( 0:00/00:00:00) *先後同型腰掛け銀となりました。 ここまでが基本的な駒組となります。 # ポイント ①先手は早く飛車先を決めると作戦幅が減ってしまうのでギリギリまで保留する。 ②早く玉を動かしてしまうと、そちらを攻められて面白くないので相手の志向がある程度わかるまで居玉で待機。 ③相手が桂を活用しようとしたら早い仕掛けを防ぐために歩を突く(**△7四歩には▲6六歩、▲3六歩には△4四歩**)