開始日時:2025/08/17 21:33:45 終了日時:2025/08/17 22:36:12 棋戦:R対局 持ち時間15分 手合割:平手 先手:SaisokuAmanogawa(1881) 後手:r870223(1621) 手数----指手---------消費時間-- *## 指す将順位戦10th B級1組 6回戦 ## ここでは一手ごとに振り返りと検討を行っています。 またnoteの方では対局前後の準備・感想と、急所の局面の深い検討を行っています。 ↓ https://note.com/sanaga_ambition/n/n553bf29b3987 加えて本局は指す順放送局2025#17のB級1組ハイライト局で、B級1組の島ノ葉尚さんとA級1組のLink0905さんによる振り返りが行われています。 本振り返りは上記配信も踏まえた内容となっています。 よろしければそちらもあわせてご覧ください! ↓ https://m.youtube.com/watch?v=NWKFJBhLkJI 1 7六歩(77) ( 0:03/00:00:03) *☗先手番 最速キメ(3位) 5回戦まで終えて現在の成績は5-0 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 1/0 ノード数 7 評価値 0 読み筋 △3四歩(33) ▲7八金(69) 2 8四歩(83) ( 0:01/00:00:01) *☖後手番 居飛車党(1位) 5回戦まで終えて現在の成績は2-3 *解析 時間 00:00.0 深さ 1/0 ノード数 2 評価値 0 読み筋 ▲2六歩(27) △8五歩(84) 3 2六歩(27) ( 0:01/00:00:04) *角換わり志向の場合 初手は▲2六歩でも▲7六歩でも構わないが、角換わり以外の戦型を考えたときに違いが出る。 例えば「対嬉野流に▲7六歩を突くのか?」「対袖飛車に▲7六歩を突くのか?」といった問題がある。 そのような展開を嫌うなら初手は▲2六歩が良い。 あるいは「対振り飛車に▲2六歩を突くのか?」等の問題もある。 そのような展開を嫌うなら初手は▲7六歩が良い。 これらの要素を整理したときに、普段の私は初手▲2六歩を選択しているが、今回は人メタで▲7六歩と指した。詳細はnote参照。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 180659 評価値 131 読み筋 △3四歩(33) ▲2五歩(26) △8五歩(84) ▲5八玉(59) △3二金(41) ▲7八金(69) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 飛(82) ▲2四歩(25) △同 歩(23) ▲同 飛(28) 4 8五歩(84) ( 0:12/00:00:13) *↓には水匠5に1秒間読ませた解析結果を載せています。 厳密な分析ではなく、「閲覧者に大まかな形勢が伝わればいいな」くらいの目的です。 評価値バーのようなイメージでご覧ください。 *解析 時間 00:00.0 深さ 1/0 ノード数 2 評価値 0 読み筋 ▲7七角(88) △3四歩(33) 5 2五歩(26) ( 0:02/00:00:06) *現代の角換わりは飛車先を突き越す。 代えて▲7七角は△3四歩▲6八銀△4四歩が厄介。 デメリットは▲2五桂の余地がなくなることだが、そこまでせずとも先手から開戦して有利にできる手順が確立されつつある。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/20 ノード数 224480 評価値 80 読み筋 △3四歩(33) ▲7八金(69) △3二金(41) ▲2四歩(25) △同 歩(23) ▲同 飛(28) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 飛(82) ▲5八玉(59) △8八角成(22) ▲同 銀(79) △3三角打 6 3二金(41) ( 0:02/00:00:15) *代えて△3四歩は横歩取りに合流し、現在は先手がやれるとされている。 「角換わりを拒否されて横歩取りに誘導される」とネガティブに捉える言説もあるが、それはあとから名付けられた 戦型という枠で区切って見ているからで、「先手だけが▲7六歩と突けて、後手が角道を開けるとその歩を掠め取られて不利」と考えると、先手の優位性が表れていて 私は棋理的な美しさを感じる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/19 ノード数 200634 評価値 178 読み筋 ▲7七角(88) △4二銀(31) 7 7七角(88) ( 0:02/00:00:08) *前手で△8六歩▲同歩△同飛なら▲2四歩△同歩▲2三歩△8七歩▲7七角で先手優勢。 ▲2三歩に△同金を用意する後手に対してこちらも△8六歩を防ぐため角で受ける。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/15 ノード数 220584 評価値 40 読み筋 △3四歩(33) 8 3四歩(33) ( 0:01/00:00:16) *ここでは角道を開けず△7二銀から早繰り銀にしてくる進行が本命だったが、これは角換わりになりそうだ。 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 1/0 ノード数 2 評価値 0 読み筋 ▲7八銀(79) △7七角成(22) 9 6八銀(79) ( 0:02/00:00:10) *ここは▲8八銀・▲7八銀も考えられ、角換わりになれば同じだが 角換わりにならなかったときに微妙な違いが出てくる。 例えば下記の作戦は▲8八銀でないと成立しない。 https://shogimap.com/F1gEHQvjnyAuEwHS4dcA 私は角換わり拒否の展開との接続をはかるため▲6八銀を採用している。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/21 ノード数 202186 評価値 123 読み筋 △7七角成(22) 10 7七角成(22) ( 0:02/00:00:18) *戦型は**角換わり**になった。 指す順において先手番で正規の角換わりを指すのは第7期7回戦以来二度目ということでずいぶん久しぶりになる。 指す将順位戦7th B級3組 7回戦 (vs デメテル10級) https://shogi.io/kifus/254342 なお、こちらが後手番だったが先手番一手損角換わりによって実質先手角換わりを持って指した対局を入れると第7期8回戦もある。 指す将順位戦7th B級3組 8回戦 (vsまえかく6級) https://shogi.io/kifus/254447 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/22 ノード数 222917 評価値 81 読み筋 ▲同 銀(68) 11 7七銀(68) ( 0:01/00:00:11) *島ノ葉尚「角換わりなんてもうキメさんの土俵なんじゃないのとか思ってたんですけど」 Link0905「角換わりで……っていうところはかなり勇気がいるかなぁといったところ」 確かに最も研究が深いところではあるんだけど、一番手強いから一番知識で武装しているんでね……。 それをどう捉えるかはその人次第かな。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 234604 評価値 15 読み筋 △2二銀(31) 12 2二銀(31) ( 0:02/00:00:20) *ここからすぐに▲2四歩△同歩▲同飛は△3五角▲3四飛△5七角成で先手が悪い。 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 1/0 ノード数 2 評価値 0 読み筋 ▲3六歩(37) △3三銀(22) 13 7八金(69) ( 0:02/00:00:13) *代えて▲4八銀なら前述の△3五角の筋は防げるが、今度は△6二銀で以下▲2四歩△同歩▲同飛は△3三角▲2八飛△8六歩▲同歩△8八歩がある(銀を上げてしまったことで飛車の横利きが88に利かなくなっている)。 ▲7八金はこの筋を受けた手で より手堅い。 また、角換わり拒否の展開でも指したい手なので そことの合流も考えている。 *解析 時間 00:00.1 深さ 31/17 ノード数 252784 評価値 -5 読み筋 △3三銀(22) 14 3三銀(22) ( 0:00/00:00:20) *13手目▲4八銀に比べて ▲7八金だと、今度は△3五角の筋が防げていないと思われるかもしれないが、実はここで後手の指し手が難しく結果的に受けられている。 どういうことかというと、例えばここで代えて△6二銀と指すと▲2四歩△同歩▲同飛△3五角▲3四飛△5七角成に▲3二飛成で先手勝勢になる。 後手は銀を上げたことで飛車の横利きが止まってしまっていた。 銀を動かさずに駒組みを進めるのは難しく、やるなら△6四歩などだが 先手も待っておけばいずれ飽和する。 よってここは△3三銀と上がっておくのが吉。頑なに△3三銀を上がらない場合の対策ももちろん用意しているが それはまたの機会にでも。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 16/20 ノード数 220730 評価値 5 読み筋 ▲3八銀(39) △7四歩(73) ▲3六歩(37) △7二銀(71) ▲3七銀(38) △7三銀(72) ▲1六歩(17) △5二玉(51) ▲4六銀(37) △6四銀(73) ▲9六歩(97) △1四歩(13) ▲3五歩(36) △同 歩(34) ▲同 銀(46) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △8五歩打 ▲2四歩(25) 15 3八銀(39) ( 0:02/00:00:15) *銀を上がる位置は▲3八銀か▲4八銀だが、▲3八銀の方が瞬間的に金銀の連結が良く、棒銀や桂馬速攻の含みもあって手広い印象。 私はそれに加えて角換わり拒否のオープニングからの合流も考慮して▲3八銀型を採用している。 先手角換わりは安全に基本図に向かえばよく、手広く構える必要はないということで藤井竜王名人や永瀬九段などは(57の地点に利かして より穏便な)▲4八銀型を採用している(他に13手目▲1六歩→▲3八銀も指すがあれはまた違う思想)が、伊藤叡王や大橋七段などは13手目▲7八金→▲3八銀の組み方をよく志向している印象。 この辺りは好みの範疇だが、だからこそどれを選ぶのか観てみるのも面白い。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/15 ノード数 202911 評価値 3 読み筋 △7二銀(71) ▲3六歩(37) △7四歩(73) ▲3七銀(38) △7三銀(72) ▲4六銀(37) △6四銀(73) ▲1六歩(17) △5二玉(51) ▲3七桂(29) △1四歩(13) ▲4五桂(37) △4四銀(33) 16 7二銀(71) ( 0:02/00:00:22) *先後同型になった。 居飛車党初段は角換わり早繰り銀を得意としている。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 14/19 ノード数 205371 評価値 31 読み筋 ▲3六歩(37) △7四歩(73) ▲3七銀(38) △7三銀(72) ▲4六銀(37) △6四銀(73) ▲5八玉(59) △1四歩(13) ▲1六歩(17) △5二玉(51) ▲3七桂(29) △4四歩(43) ▲4八金(49) △7三桂(81) ▲9六歩(97) 17 4六歩(47) ( 0:02/00:00:17) *こちらは後手早繰り銀を最大限に警戒した駒組みで穏便に基本図への誘導を狙う。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/8 ノード数 200414 評価値 88 読み筋 △7四歩(73) ▲3六歩(37) 18 7四歩(73) ( 0:11/00:00:33) *先手が緩めると後手早繰り銀は脅威になる。 例えば不用心に▲3六歩と突くとその一手分で迎撃が間に合わなくなる恐れもある。 それでも戦えないことはないがしっかりとした準備は必須だ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/23 ノード数 201416 評価値 140 読み筋 ▲3六歩(37) △4二玉(51) ▲3七桂(29) △7三銀(72) ▲2九飛(28) △6四銀(73) ▲4八金(49) △5二金(61) ▲5八玉(59) △4四歩(43) ▲4七銀(38) △7五歩(74) ▲同 歩(76) △同 銀(64) ▲2四歩(25) △同 歩(23) ▲2五歩打 19 4七銀(38) ( 0:02/00:00:19) *最速で**腰掛け銀**を目指すのが有力な早繰り銀対策。 以下△9四歩▲9六歩△7三銀▲6六歩△6四銀▲5六銀△7五歩に▲6五歩を間に合わせるのがポイント。 先手は一手余分な手を指すとこれが間に合わなくなる。 対する後手は先手の桂馬速攻を消せたことに満足して腰掛け銀に移行するのが一般的。 これは今期指す順1回戦▲マングース-△居飛車党戦でも出現した局面で、ここから居飛車党初段はやはり腰掛け銀に移行していたので それを踏まえて想定局面①を設定していた。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/13 ノード数 203701 評価値 83 読み筋 △6四歩(63) ▲3六歩(37) △4二玉(51) ▲6八玉(59) △9四歩(93) ▲9六歩(97) △7三桂(81) ▲1六歩(17) △6五桂(73) ▲6六銀(77) △8六歩(85) 20 7三銀(72) ( 0:00/00:00:33) *えええ、それでも!?そうなのか~~~ *解析 時間 00:00.1 深さ 12/16 ノード数 186635 評価値 160 読み筋 ▲5六銀(47) △4二玉(51) 21 6六歩(67) ( 0:07/00:00:26) *先ほどの方針に則ると▲5六銀か▲6六歩の二択だが、以下△9四歩▲9六歩△8四銀から活用されたときに 47銀型の方が将来桂頭を守っていて指しやすくなると考えて 順番としては▲6六歩の方を優先している。 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/21 ノード数 196230 評価値 163 読み筋 △4二玉(51) ▲5六銀(47) △8四銀(73) ▲9六歩(97) △7五歩(74) ▲1六歩(17) △1四歩(13) ▲3六歩(37) △5二金(61) ▲6八玉(59) △7六歩(75) ▲同 銀(77) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △8五歩打 ▲4八金(49) △8六歩(85) ▲8八歩打 △8五銀(84) 22 4二玉(51) ( 0:15/00:00:48) *▲9五角の筋の解消法は色々あるが、居玉を避けるかたちで対応。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 14/21 ノード数 213598 評価値 164 読み筋 ▲5六銀(47) 23 5六銀(47) ( 0:06/00:00:32) *ここは代えて▲3六歩でも(後手が囲いに一手使ったので)まだ余裕があるが、本譜はここから△8四銀と使ってくる展開に▲4五歩→▲4六角を用意している意味がある。 この辺りの駒組みは今後もっと整理できそう。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/22 ノード数 199917 評価値 164 読み筋 △8四銀(73) ▲9六歩(97) △5二金(61) ▲3六歩(37) △7五歩(74) ▲4八金(49) △7六歩(75) ▲同 銀(77) △7三銀(84) ▲7七桂(89) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 飛(82) ▲8七銀(76) △8二飛(86) 24 5二金(61) ( 0:24/00:01:12) *まだ態度を保留している。 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/25 ノード数 201972 評価値 171 読み筋 ▲9六歩(97) △8四銀(73) ▲3六歩(37) △7五歩(74) ▲4八金(49) △7六歩(75) ▲同 銀(77) △7三銀(84) ▲6七銀(76) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 飛(82) ▲8七歩打 △8二飛(86) ▲6八玉(59) △8四銀(73) 25 3六歩(37) ( 0:32/00:01:04) *知らないと浮かびにくいが、後手はここから△6四歩→△6二銀→△6三銀と組み替える作戦があり、ここで▲4五歩は決め打ちすぎてそちらへの対応が難しくなる。 https://x.com/Sanaga_Ambition/status/1697042884208554393?s=19 知っているからこそ様々な筋を警戒できるようになるし、しなければならなくなる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/20 ノード数 203324 評価値 164 読み筋 △8四銀(73) ▲9六歩(97) △7五歩(74) ▲4八金(49) △7六歩(75) ▲同 銀(77) △7三銀(84) ▲6七銀(76) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 飛(82) ▲8七歩打 △8二飛(86) ▲6八玉(59) △9四歩(93) ▲3七桂(29) △9五歩(94) 26 3一玉(42) ( 1:23/00:02:35) *角換わりの場合はここが玉の定位置になることが多々ある。 △2二玉まで入ってしまうと逆に相手の攻めに近づいてしまい、深く囲ったつもりが かえって防御力を下げかねない。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/11 ノード数 179615 評価値 275 読み筋 ▲4八金(49) △8四銀(73) ▲9六歩(97) △7五歩(74) ▲3七桂(29) △4四歩(43) ▲6八玉(59) △3五歩(34) ▲4七金(48) △6四歩(63) 27 3七桂(29) ( 0:07/00:01:11) *(すぐは△3七角があるのでできないが)▲4五桂を用意しつつ、▲2九飛と構えるスペースを作っている。 ただし桂頭が狙われやすくなるのでメリットばかりではない。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/14 ノード数 175880 評価値 238 読み筋 △8四銀(73) ▲4八金(49) △9五銀(84) ▲2九飛(28) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △同 銀(95) ▲同 銀(77) △同 飛(82) ▲8七歩打 △8二飛(86) ▲6八玉(59) △4二金(52) ▲1六歩(17) 28 4四歩(43) ( 0:02/00:02:37) *桂跳ねに備える手だが、▲4五歩からの争点を与えてしまうことも多い。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 194476 評価値 248 読み筋 ▲6八玉(59) △1四歩(13) ▲4八金(49) △1五歩(14) ▲4五歩(46) △同 歩(44) ▲同 桂(37) △4四銀(33) ▲2四歩(25) △4六角打 ▲2九飛(28) 29 4八金(49) ( 0:19/00:01:30) *△3七角の王手飛車を防止。 ▲2九飛と合わせてバランス良く組む準備。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/19 ノード数 201835 評価値 175 読み筋 △1四歩(13) 30 4三金(52) ( 0:21/00:02:58) ***金矢倉**を作って上部に厚く構え、▲4五歩を警戒。 居飛車党初段は攻め将棋だが、すぐ△6四銀といくと▲6五歩があるのでここは囲いの構築を優先させている。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/18 ノード数 208256 評価値 143 読み筋 ▲1六歩(17) △5四歩(53) 31 6八玉(59) ( 0:08/00:01:38) *すぐに▲6八玉は後手の攻めに近づいてしまうので指しにくかったが、ここまで煮詰まったら指すしかない。 ▲5八玉の方が安全じゃないのか?と感じるかもしれないが、将来▲4五歩から仕掛けていくことを考えると むしろ58玉型の方が反動がキツイ。 先手からの仕掛けももう見えてきているので、ここは▲6八玉から囲いにいった方が安全という理屈だ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/17 ノード数 196247 評価値 160 読み筋 △5四歩(53) ▲7九玉(68) 32 5四歩(53) ( 0:01/00:02:59) *「角交換に5筋を突くな」に反するが重要な一手。 これによって△6四銀▲6五歩△5五銀とぶつけられるようになる。 先手が後手早繰り銀を最大限警戒した上で、それでも早繰ろうとすると大抵この周辺局面に行き着く。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 17/13 ノード数 211371 評価値 240 読み筋 ▲7九玉(68) △6四銀(73) ▲9六歩(97) △2二玉(31) ▲8八玉(79) △1四歩(13) ▲2九飛(28) △5五歩(54) ▲6七銀(56) △9四歩(93) ▲1六歩(17) △7三桂(81) ▲4五歩(46) 33 7九玉(68) ( 1:19/00:02:57) *ここは形で▲2九飛と引くのではなく、戦いに備えて▲7九玉と囲うのが良い。 この局面に限らず ▲2九飛を保留すると(特に級位者帯では)△3九角と打ち込んでくるプレイヤーがいるが、それには▲3八飛△4八角成▲同飛として、冷静に見ると角金交換で後手が大損している。以下△2七金と打ってきても▲4七飛くらいで何ともない。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/16 ノード数 203406 評価値 210 読み筋 △6四銀(73) ▲9六歩(97) △2二玉(31) ▲8八玉(79) △1四歩(13) ▲2九飛(28) △5五歩(54) ▲6七銀(56) △9四歩(93) ▲1六歩(17) △7三桂(81) ▲4五歩(46) 34 6四銀(73) ( 0:05/00:03:04) *満を持して**早繰り銀**。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 15/18 ノード数 197203 評価値 227 読み筋 ▲8八玉(79) △2二玉(31) ▲9六歩(97) △1四歩(13) ▲2九飛(28) △9四歩(93) ▲4五歩(46) △同 歩(44) ▲3五歩(36) △7五歩(74) ▲3四歩(35) △同 金(43) ▲4五銀(56) △7六歩(75) ▲同 銀(77) 35 4五歩(46) ( 0:06/00:03:03) *後手から攻められる前に開戦して攻め合いに持ち込む。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/19 ノード数 189015 評価値 77 読み筋 △同 歩(44) ▲8八玉(79) △2二玉(31) ▲9六歩(97) △5五歩(54) ▲6七銀(56) △4六歩(45) ▲7一角打 △4二飛(82) ▲2六角成(71) 36 5五歩(54) ( 0:29/00:03:33) *ここから未知の局面に入った。 厳密にいうと、ここまでの変化は1筋の交換が入った状態(最近は先手からも後手からも1筋を突く将棋が流行っている)で検討したことがあり、代えて△5五銀は考えたことがあった(ソフトでも最善手として示される)。 だが、本局を踏まえて改めて検討してみると 端歩を入れていない状態だとこの△5五歩が最善級の一手だった。1筋を入れて検討していると、先手が端を活かして良くする変化があってソフトは評価しない。つまり候補手に出さないので、検討から漏れやすい。 僅かな違いから上手く序盤の隙を突かれ、形勢が難しいまま 考えたことのない局面に誘導されてしまった。 島ノ葉尚「居飛車党さんすっごい上手くやって」 Link0905「中盤から終盤にかけて非常に上手かった」 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 203975 評価値 347 読み筋 ▲4四歩(45) 37 6七銀(56) ( 0:46/00:03:49) *手順に**銀矢倉**に組み替えて76の地点を補強し、△5四角などに備える。 こうなると右銀は守備駒、右金が攻め駒になってくる。 こういった柔軟性が腰掛け銀の強さの一つ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 203735 評価値 215 読み筋 △4五歩(44) ▲7一角打 △4二飛(82) ▲2六角成(71) △4六歩(45) ▲3五歩(36) △8六歩(85) ▲同 歩(87) △7三桂(81) ▲8八玉(79) △8五歩打 ▲同 歩(86) △4四銀(33) ▲3四歩(35) △同 金(43) 38 7三桂(81) ( 1:50/00:05:23) *▲4四歩→▲6五歩→▲6六歩で銀を追い返されるような手を嫌ったか。 その反面桂頭がわかりやすい弱点になったので、こちらとしてはそこを咎めていく作りにしたい。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/19 ノード数 188913 評価値 521 読み筋 ▲4四歩(45) △同 金(43) ▲4五歩打 △4三金(44) ▲7一角打 △7二飛(82) ▲2六角成(71) △2二玉(31) ▲9六歩(97) △1四歩(13) ▲8八玉(79) △1五歩(14) ▲2九飛(28) △9四歩(93) ▲1六歩(17) △7五歩(74) ▲同 歩(76) △同 銀(64) 39 4四歩(45) ( 0:47/00:04:36) *一歩交換しつつ後手陣を崩しにいく。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/23 ノード数 200384 評価値 513 読み筋 △同 金(43) ▲4五歩打 △4三金(44) ▲7一角打 △7二飛(82) ▲2六角成(71) △2二玉(31) ▲5八金(48) △1四歩(13) ▲8八玉(79) △7五歩(74) ▲同 歩(76) △同 銀(64) ▲7四歩打 △8六歩(85) ▲同 歩(87) △8五桂(73) ▲同 歩(86) 40 4四銀(33) ( 0:09/00:05:32) *ここは金で取る手もあった。 対局中は以下▲4六歩くらいで読んでいたが、ソフトは代えて▲2四歩を推奨している。 以下①△2四同銀と取っても②△2四同歩▲2五歩△同歩▲同桂から銀を退かしても▲7五歩が成立する。これに△同銀だと▲5三角が王手金取りで、そのために銀にアタックする構想だった。 △7五同歩には▲7四歩で桂頭攻めが成功。 勉強になる手作りだ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/15 ノード数 194784 評価値 488 読み筋 ▲4五歩打 △5三銀(44) 41 2四歩(25) ( 0:01/00:04:37) *本譜は銀で取ってきたので歩交換ができる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/22 ノード数 192390 評価値 460 読み筋 △同 歩(23) ▲同 飛(28) 42 2四歩(23) ( 0:02/00:05:34) *飛車先の歩を駒台に乗せると飛車道が開通し、歩を使った攻め筋が拡がる。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 11/18 ノード数 203724 評価値 384 読み筋 ▲9六歩(97) △3三桂(21) 43 2四飛(28) ( 0:01/00:04:38) *このとき途中で▲2九飛をいれていないので手損なく交換できるのもポイント。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 199596 評価値 333 読み筋 △2三歩打 ▲2九飛(24) △3五歩(34) ▲同 歩(36) △3六歩打 ▲4五歩打 △5三銀(44) ▲2五桂(37) △5四銀(53) ▲7五歩(76) △同 銀(64) ▲5一角打 △8四銀(75) ▲8八玉(79) 44 2三歩打 ( 0:34/00:06:08) *ここでどこに飛車を引くべきか難しい。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/16 ノード数 238127 評価値 270 読み筋 ▲2六飛(24) △3三桂(21) 45 2九飛(24) ( 1:36/00:06:14) *こちらからは△3五歩が厄介なので、代えて▲2六飛も考えた。ただ△3三桂や△5四角で45の地点に足されたときの動き方がはっきりせず、そうなるなら▲2九飛の方が狙われないと考えた。 ここから△3五歩なら▲4五歩△5三銀左(△3三銀は▲7一角)①▲1八角と受ける手を考えていた。 ただソフトによれば②▲2五角と指すのが良いらしく、以下△2四歩にも▲4三角成△同金▲2四飛の強襲を推す。全く発想になかった手だが、陣形差によってこのような強い戦いができるのだろう。 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/18 ノード数 218997 評価値 267 読み筋 △3五歩(34) ▲同 歩(36) △3六歩打 ▲4五歩打 △5三銀(44) ▲2五桂(37) △2四歩(23) ▲7五歩(76) △9二角打 ▲1三桂(25) △同 桂(21) ▲2四飛(29) △7五歩(74) ▲1六歩(17) 46 4六歩打 ( 1:30/00:07:38) *そんな手が。 △4七歩は▲3八金で何ともないと思っていたが 控えて打つ手は読み抜けていた。 以下△4七歩成▲同金△3八角が狙いで、むしろ▲2九飛と引いた方が隙があると言われてしまった。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/17 ノード数 192031 評価値 411 読み筋 ▲4五歩打 47 5八銀(67) ( 1:26/00:07:40) *△4七歩成の筋を受ける。 部分的には見たことのある組み替えで、こういった柔軟性が(以下略) *解析 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 153617 評価値 37 読み筋 △3三桂(21) ▲9六歩(97) 48 5四角打 ( 0:16/00:07:54) *76の地点の利きが逸れたことに着目した好位置の角。 △3六角→△4七歩成→△3八銀の狙いも見える。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/18 ノード数 159082 評価値 193 読み筋 ▲4五歩打 △5三銀(44) 49 4五歩打 ( 1:07/00:08:47) *まずは36への利きを遮断。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/16 ノード数 174108 評価値 195 読み筋 △5三銀(44) ▲9六歩(97) △3三桂(21) ▲6一角打 △4二玉(31) ▲6七銀(58) △4五桂(33) ▲同 桂(37) △同 角(54) ▲3七金(48) △5四角(45) ▲4五歩打 △5一玉(42) ▲4三角成(61) 50 5三銀(44) ( 0:38/00:08:32) *△3三銀だと▲7一角が気になるため、それに備えた意味だろう。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 11/20 ノード数 194199 評価値 177 読み筋 ▲9六歩(97) △3三桂(21) 51 6七銀(58) ( 0:03/00:08:50) *△3六角を消してから戻って再び76への利きを足す。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 186364 評価値 67 読み筋 △3三桂(21) ▲6一角打 △4二玉(31) ▲9六歩(97) △4五桂(33) ▲同 桂(37) △同 角(54) ▲3七金(48) △5四角(45) ▲4六金(37) △4五歩打 ▲4七金(46) △5一玉(42) ▲4三角成(61) △同 角(54) 52 8四飛(82) ( 0:22/00:08:54) *弱点だった桂頭をカバー。 手を渡されてみると指す手が難しかった。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/17 ノード数 173320 評価値 518 読み筋 ▲8八玉(79) △7五歩(74) 53 3八角打 ( 3:15/00:12:05) *3分15秒の考慮 47,56,65に利いていることにもそれぞれ意味があるが、一番のポイントは74に利いている点。 以下△7五歩から仕掛けてきたときに▲7四歩の反撃が飛車で取られなくなっている。 仕掛けてきてくれればいいが、後手から待たれたときに打開していけるか。 ▲3八角は部分的に対右玉で見る手だが、あれは相手玉側の端に利いているから強力なのであって、この場合 攻めとしての威力は微妙と感じていた。 今になって考えればここは落ち着いて端歩を突いておくくらいでも、銀交換しても▲4四銀などがあって先手もやれていたか。 対局中は、仕掛けられず膠着したら最悪千日手でもしょうがないと思っていて 指したときの感触はかなり悪かったが、居飛車党初段は△7五歩から仕掛けてくるような予感があった。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/14 ノード数 157031 評価値 24 読み筋 △1四歩(13) ▲1六歩(17) △3三桂(21) ▲5六歩(57) △同 歩(55) ▲同 銀(67) △5五歩打 ▲6七銀(56) △4五桂(33) ▲同 桂(37) △同 角(54) ▲5七金(48) △7五歩(74) ▲4六金(57) △5四角(45) 54 7五歩(74) ( 1:27/00:10:21) *以心伝心 それでこそ攻め将棋よ *解析 時間 00:00.1 深さ 14/17 ノード数 224417 評価値 891 読み筋 ▲同 歩(76) △3五歩(34) ▲7四歩(75) △3六歩(35) ▲7三歩成(74) △同 銀(64) ▲4四桂打 △同 銀(53) ▲同 歩(45) △同 金(43) ▲4五歩打 △3七歩成(36) 55 7五歩(76) ( 0:14/00:12:19) *形勢はわからないが、53手目▲3八角が明確に活きる展開になったので気分は良い。 実際の形勢も先手に傾いていたようだ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 243696 評価値 716 読み筋 △同 銀(64) ▲7四歩打 56 7五銀(64) ( 0:03/00:10:24) *ここで▲7六歩は△6四銀のときにどうするかが難しい。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/22 ノード数 148946 評価値 528 読み筋 ▲7四歩打 57 7四歩打 ( 0:02/00:12:21) *この手を指すために53手目▲3八角としたのだから、ここは当然こう指す。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/21 ノード数 189361 評価値 681 読み筋 △7六歩打 ▲6八銀(77) 58 8六歩(85) ( 0:05/00:10:29) *攻め合ってどちらの主張が通っているかの勝負 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/22 ノード数 217431 評価値 793 読み筋 ▲同 歩(87) △7六歩打 ▲6八銀(77) △6五桂(73) ▲同 歩(66) △6四歩(63) ▲5八桂打 △6五歩(64) ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 玉(79) △8六銀(75) ▲8七歩打 59 8六歩(87) ( 0:03/00:12:24) *対局中は読みきれていなかったが、ここで△7六歩▲8八銀は△8六銀▲8七歩△7七歩成で角が通って先手が悪かった。 したがって△7六歩には▲6八銀が正しい。 以下△8六銀▲7三歩成①△8七銀成▲8八歩で受かっている。 △8六銀▲7三歩成②△7七歩成▲同桂△7六歩は▲6五桂がぴったり。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/18 ノード数 218892 評価値 842 読み筋 △7六歩打 ▲6八銀(77) △6五桂(73) ▲同 歩(66) △6四歩(63) ▲5八桂打 △6五歩(64) ▲7三歩成(74) △8六銀(75) ▲8五歩打 △6四飛(84) ▲7六銀(67) △7五歩打 ▲6七銀(76) △8七歩打 ▲7四と(73) △同 飛(64) ▲4六桂(58) 60 8六銀(75) ( 0:04/00:10:33) *本譜は銀交換の方針 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/23 ノード数 193799 評価値 990 読み筋 ▲同 銀(77) △同 飛(84) ▲7七銀打 △8四飛(86) ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 金(78) △8七歩打 ▲7八金(88) △8八銀打 ▲6八玉(79) △7七銀成(88) ▲同 金(78) △8八歩成(87) ▲7四と(73) △8一飛(84) ▲8四歩打 △9九と(88) ▲4四桂打 61 8六銀(77) ( 0:15/00:12:39) *これは応じるくらいしかないと思っていたが、代えて▲7三歩成△7七銀成▲同桂△7六歩に▲8三とという切り返しがあったようだ。これは全く考えていなかった。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 14/20 ノード数 191113 評価値 712 読み筋 △同 飛(84) ▲7七銀打 △8四飛(86) ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 銀(77) △8七歩打 ▲7七銀(88) △8八銀打 ▲6八玉(79) △7七銀(88) ▲同 金(78) △8八歩成(87) ▲7四と(73) △8二飛(84) ▲8四歩打 △7九銀打 ▲5八玉(68) 62 8六飛(84) ( 0:01/00:10:34) *後手からは△8七銀や△4七銀が見える。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/26 ノード数 191821 評価値 683 読み筋 ▲7七銀打 △8四飛(86) ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 銀(77) △8七歩打 ▲7七銀(88) △8八銀打 ▲6八玉(79) △7七銀(88) ▲同 金(78) △8八歩成(87) ▲7四と(73) △8二飛(84) ▲8四歩打 △7九銀打 ▲5八玉(68) △8九と(88) ▲8三歩成(84) △4二飛(82) ▲7五と(74) △8八と(89) 63 7七銀打 ( 0:01/00:12:40) *後手の角が利いているため こちらは受けるために銀を使わざるを得ない。 代えて▲8八歩では△8七歩と合わせられて冴えない。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/22 ノード数 199002 評価値 761 読み筋 △8四飛(86) ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 銀(77) △8七歩打 ▲7七銀(88) △4七銀打 ▲同 金(48) △同 歩成(46) ▲同 角(38) △8八金打 ▲6九玉(79) △7八金(88) ▲同 玉(69) △8八歩成(87) ▲同 銀(77) △8七金打 ▲同 銀(88) △同 飛成(84) ▲6八玉(78) 64 8四飛(86) ( 0:47/00:11:21) *これだと後手ばかり得しているようだが *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 15/18 ノード数 211746 評価値 897 読み筋 ▲7三歩成(74) △8八歩打 ▲同 銀(77) △8七歩打 ▲7七銀(88) △8八銀打 ▲6八玉(79) △7七銀(88) ▲同 金(78) △8八歩成(87) ▲8三と(73) △7九銀打 ▲5八玉(68) △8五飛(84) 65 7三歩成(74) ( 0:40/00:13:20) *こちらは桂得と このと金が主張。 飛車が素通しで怖いがこの瞬間は耐えている。 ここで△8七銀は▲8六歩でも▲8八歩でも▲7六桂でも良く、そこでもやはり▲8三ともあったようだ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/22 ノード数 198844 評価値 746 読み筋 △8八歩打 ▲同 銀(77) △8七歩打 ▲7七銀(88) △8八銀打 ▲6八玉(79) △9九銀(88) ▲8五歩打 △4七香打 ▲同 金(48) △同 歩成(46) ▲同 角(38) △8五飛(84) 66 4七銀打 ( 0:29/00:11:50) *ということで銀はこちらから。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/19 ノード数 187860 評価値 1122 読み筋 ▲同 金(48) △同 歩成(46) ▲同 角(38) △8八歩打 ▲8五歩打 △同 飛(84) ▲8六歩打 △8九歩成(88) ▲同 玉(79) △7五桂打 ▲8五歩(86) △6七桂成(75) ▲同 金(78) △8七銀打 ▲7八銀打 △8六歩打 ▲8一飛打 △4一歩打 67 4七金(48) ( 0:09/00:13:29) *ここは角で取ってしまうと△同歩成▲同金△3八角でまずい。駒割的にも金で取るのが自然だ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/25 ノード数 190159 評価値 1167 読み筋 △同 歩成(46) ▲同 角(38) △8八歩打 ▲8五歩打 △8九歩成(88) ▲同 玉(79) △8五飛(84) ▲8六歩打 △8八歩打 ▲同 銀(77) △8六飛(85) ▲8七歩打 △8一飛(86) ▲7二と(73) △8四飛(81) ▲7六桂打 △4六金打 ▲8四桂(76) △4七金(46) 68 4七歩成(46) ( 0:02/00:11:52) *居飛車党初段が攻める展開が続いている。 評価値は1000以上ついているが、実戦的にはまだまだ大変に見える。 いい作戦持ってきてるなぁ……。 なんか今期みんな作戦選択上手いですね。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 14/28 ノード数 196604 評価値 946 読み筋 ▲同 角(38) △8八歩打 ▲8五歩打 △8九歩成(88) ▲同 玉(79) △8五飛(84) ▲8六歩打 △8八歩打 ▲同 銀(77) △8六飛(85) ▲8七歩打 △7五桂打 ▲8六歩(87) △8七歩打 ▲8一飛打 △2二玉(31) 69 4七角(38) ( 0:02/00:13:31) *ここで△4六金は▲8五歩△同飛▲7四角△8四飛▲6三角成△同角▲同とで先手の攻めが早いようだ。 ▲8五歩が見えずとも、角を成っておくくらいでも先手良し。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 11/25 ノード数 203193 評価値 1105 読み筋 △8八歩打 ▲8五歩打 △同 飛(84) ▲8六歩打 △8九歩成(88) ▲同 玉(79) △8八歩打 ▲同 銀(77) △8六飛(85) ▲8七歩打 △7五桂打 ▲8六歩(87) △8七歩打 ▲7一飛打 △2二玉(31) ▲2四歩打 △6七桂成(75) ▲8七銀(88) △2四歩(23) ▲2三歩打 △3三玉(22) 70 8八歩打 ( 1:51/00:13:43) *センスの良い歩打ち。 ここから手が乱れていく。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/20 ノード数 223379 評価値 1170 読み筋 ▲8五歩打 71 8六歩打 ( 1:23/00:14:54) *これで一気に評価値を落としている。 代えて▲8八同銀は△8七歩▲7七銀△8八金が嫌で見送ってしまったが、こちらを選ぶべきだったようだ。 以下▲6八玉△7八金▲同玉とやっておくと、意外と後手から継続手がない。 あるいは歩を打つにしても▲8五歩と先手で叩く手が上回った。 1分少々の考慮で指してしまったが、ここで秒読みに入るべきだったか。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 197180 評価値 170 読み筋 △8九歩成(88) ▲同 玉(79) △7五桂打 ▲7六銀打 △6七桂成(75) ▲同 銀(76) △4六銀打 ▲6五角(47) △5七銀成(46) ▲7九桂打 △6七成銀(57) 72 8九歩成(88) ( 0:04/00:13:47) *桂得が主張できなくなりましたよ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/20 ノード数 202668 評価値 245 読み筋 ▲同 玉(79) △7五桂打 73 8九玉(79) ( 0:02/00:14:56) *これで△8七金なら▲7六歩といったことを考えていたが…… *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/25 ノード数 222981 評価値 365 読み筋 △7五桂打 ▲7六銀(67) △同 角(54) ▲同 銀(77) △8六飛(84) ▲8七銀打 △同 桂(75) ▲同 銀(76) △同 飛成(86) ▲同 金(78) △6七銀打 ▲7八歩打 △7六銀打 ▲8一飛打 △4一歩打 ▲7六金(87) △同 銀成(67) ▲5二銀打 △4二金打 ▲4三銀成(52) △7七歩打 ▲8七金打 74 7五桂打 ( 0:40/00:14:27) *これが厳しかった。そうか桂馬が入ったから…。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/27 ノード数 208099 評価値 203 読み筋 ▲7六銀(67) △同 角(54) 75 7六銀(67) ( 0:59/00:15:55) *ここで**秒読み**に突入。なんだが雲行きが怪しい。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 14/21 ノード数 218394 評価値 211 読み筋 △同 角(54) 76 7六角(54) ( 0:04/00:14:31) *当然切ってきますよね *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 16/27 ノード数 233132 評価値 452 読み筋 ▲同 銀(77) △8六飛(84) ▲8七銀打 △同 桂成(75) ▲同 銀(76) △同 飛成(86) ▲同 金(78) △6七銀打 ▲7九歩打 △7六銀打 ▲8一飛打 △4一歩打 ▲1五桂打 △7七歩打 ▲8八歩打 △7八銀打 ▲同 歩(79) △8七銀成(76) ▲同 飛成(81) △7八歩成(77) ▲同 龍(87) △同 銀成(67) ▲同 玉(89) 77 7六銀(77) ( 0:55/00:16:50) *どうかなー 耐えてるかなー *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/23 ノード数 244292 評価値 614 読み筋 △8六飛(84) ▲8七銀打 78 8六飛(84) ( 0:03/00:14:34) *王手銀取り *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/22 ノード数 219459 評価値 667 読み筋 ▲8七銀打 79 8七銀打 ( 0:55/00:17:45) *両方受ける手はこれくらい。 結局銀は取られるのだが、桂馬との交換になるし、盤上に残す金駒の数を増やすのは大事。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/16 ノード数 240302 評価値 814 読み筋 △同 桂(75) ▲同 銀(76) 80 8七桂成(75) ( 0:09/00:14:43) *これをどちらで取るかが分水嶺だった *解析 時間 00:00.1 深さ 12/28 ノード数 218311 評価値 714 読み筋 ▲同 銀(76) △同 飛成(86) ▲同 金(78) △6七銀打 ▲7九歩打 △7八歩打 ▲同 歩(79) △6八金打 ▲9八玉(89) △7八金(68) ▲8一飛打 △4一歩打 ▲4四歩(45) △4二金(43) ▲8九歩打 81 8七金(78) ( 0:55/00:18:40) *これが致命的な悪手で、負けの局面になっている。 この瞬間に△7七金(あるいは銀でも)でなんと**必至**になっているようだ。 △7七金▲2八飛△6八銀▲同飛△同金▲8八銀△7六飛といった具合で後手の寄せは振りほどけない。 対局中は全く見えていなかったし、感想戦でも話題にならなかった。 本譜に代えて▲8七同銀が正解で、対局中は以下△6六飛①▲6七歩△4六飛のような進行にしたくなかったのだが、△6六飛には②**▲7五角**が好手で、以下△4六飛には▲6五角と出て ▲4三角成△同金▲2三飛成を見せて先手優勢。 ①よりも②の方が圧倒的に攻めにはたらいている。 角換わりでは部分的に87金の方が受けの形で、想定局面①以降でもこの形が出てくる変化があるが、中盤から終盤に差し掛かったこの局面ではとんでもない罠が潜んでいた。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/23 ノード数 202629 評価値 -5211 読み筋 △7七銀打 ▲2八飛(29) △6七銀打 ▲同 銀(76) △8七飛成(86) ▲7九玉(89) △7八歩打 ▲6九玉(79) △8九龍(87) ▲5八玉(69) △3九龍(89) ▲5九角打 △2八龍(39) ▲3八桂打 △7九歩成(78) ▲7七角(59) △3七龍(28) ▲4九銀打 △6九金打 ▲6三と(73) 82 8七飛成(86) ( 0:21/00:15:04) *△8四飛▲8六歩となれば満足(という読みだったが△7五歩▲同銀△6七銀と飛車を見捨てて難しいようだ)と思っていたが、さすがにそうはならない。 飛車を切ってくるのは想定内。 ここで居飛車党初段も**秒読み**に突入。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/15 ノード数 219743 評価値 -785 読み筋 ▲同 銀(76) △7七銀打 83 8七銀(76) ( 0:55/00:19:35) *後手は飛車角を切っているのでもう長くはない。 相秒読みの中 耐えられるか、寄せられるかの勝負。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/15 ノード数 234531 評価値 -1053 読み筋 △7七銀打 84 7七金打 ( 0:22/00:15:26) *これも想定内。 簡単な詰めろと銀取りだが *解析 時間 00:00.1 深さ 12/23 ノード数 223780 評価値 -594 読み筋 ▲8一飛打 △4一歩打 85 8八角打 ( 0:55/00:20:30) *この受けが狙いだった。 銀が浮いているようだが、△8七金は手に入れた飛車を使って▲8一飛から王手で抜ける。 角を取るのは▲同玉でさっぱりするし 金も手持ちにできるので適度に受けながらこちらからの攻めも間に合ってくるのではないかと思っていた。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/24 ノード数 216767 評価値 -784 読み筋 △7六銀打 ▲7七角(88) △同 銀(76) ▲8八金打 △6八角打 ▲7七金(88) △同 角成(68) ▲8八銀打 △7六銀打 ▲7七銀(88) △同 銀成(76) ▲8一飛打 △4一歩打 86 7六歩打 ( 0:44/00:16:10) *これが想定外。 想定外というか、指されてみると結構大変だなという感じ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/16 ノード数 205185 評価値 88 読み筋 ▲8一飛打 △4一歩打 87 7八歩打 ( 0:55/00:21:25) *下から支えるように受けて 攻めの継続を困難にする。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/12 ノード数 128197 評価値 211 読み筋 △6八銀打 ▲8一飛打 88 8八金(77) ( 0:12/00:16:22) *代えて△6八銀のように絡まれるとまだ大変だった。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/17 ノード数 100710 評価値 482 読み筋 ▲同 玉(89) △6八角打 89 8八玉(89) ( 0:55/00:22:20) *これでさっぱりして先手が指しやすくなったというのが感想戦で両者一致した見解。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/17 ノード数 148621 評価値 430 読み筋 △6八角打 ▲7六銀(87) △8六金打 ▲8一飛打 △4一歩打 ▲6七金打 △7九銀打 ▲同 飛(29) △同 角成(68) ▲同 玉(88) △7六金(86) ▲同 金(67) △6七銀打 90 6八銀打 ( 0:44/00:17:06) *このタイミングで足してくるのは *解析 時間 00:00.1 深さ 12/13 ノード数 118892 評価値 1408 読み筋 ▲7六銀(87) △7九角打 ▲8七玉(88) △9五銀打 ▲8一飛打 △4一歩打 ▲8八歩打 △8六金打 ▲同 飛成(81) △同 銀(95) ▲同 玉(87) 91 7六銀(87) ( 0:55/00:23:15) *歩を払える。前方が開けて入玉も見えてきた。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 10/20 ノード数 140233 評価値 1256 読み筋 △7九角打 ▲8七玉(88) △9五銀打 ▲8一飛打 △4一歩打 ▲8八歩打 △8六金打 ▲同 飛成(81) △同 銀(95) ▲同 玉(87) △8八角成(79) ▲4四桂打 △同 金(43) ▲同 歩(45) △6六馬(88) 92 7五歩打 ( 0:40/00:17:46) *後手としては入玉を阻止したい。 取らせて上部を押さえる狙いだろう。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/17 ノード数 125114 評価値 1948 読み筋 ▲8一飛打 △4一金打 ▲2二歩打 △同 玉(31) ▲1五桂打 △7六歩(75) ▲4一飛成(81) △7七銀打 ▲8七玉(88) 93 7一飛打 ( 0:55/00:24:10) *飛車はこちらから。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/15 ノード数 133821 評価値 1855 読み筋 △4一銀打 ▲8七銀(76) △7九角打 ▲同 飛(29) △同 銀(68) ▲同 玉(88) △4九飛打 ▲6九角(47) △1九飛成(49) ▲2二歩打 △6七香打 ▲2一歩成(22) △同 玉(31) ▲4一飛成(71) △3一金打 94 2二玉(31) ( 0:04/00:17:50) *王手なので一旦避ける。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/19 ノード数 161828 評価値 2344 読み筋 ▲1五桂打 △1二銀打 ▲2四歩打 △同 歩(23) ▲2三歩打 △3三玉(22) ▲4四桂打 △同 金(43) ▲同 歩(45) △7六歩(75) ▲4三金打 △同 金(32) ▲同 歩成(44) △同 玉(33) ▲6五角(47) △5四銀打 ▲4四歩打 △同 銀(53) ▲5四角(65) △同 玉(43) 95 6三と(73) ( 0:55/00:25:05) *これが敵陣を攻めながら飛車を自陣に通す手になって、△7六歩に▲同飛成を用意して上部を厚くするのが93手目▲7一飛からの狙いだったが、評価値は急降下。 △7六歩▲同飛成△7九銀打▲8七玉△9五銀▲9六歩△8六金のような展開が厄介だった。 ここは代えて▲2四歩△同歩▲1五桂のように詰めろをかけておけば、この瞬間先手玉は詰まないのではっきり勝ちだったようだ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/22 ノード数 176888 評価値 -587 読み筋 △7六歩(75) 96 8六銀打 ( 0:13/00:18:03) *本譜は銀を取らず もっとわかりやすく上部を押さえてくる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/19 ノード数 202106 評価値 885 読み筋 ▲8七金打 △7九角打 ▲同 飛(29) △同 銀(68) ▲同 玉(88) △7六歩(75) ▲8六金(87) △4九飛打 ▲6九銀打 △4七飛成(49) ▲2四歩打 △5八銀打 ▲1五桂打 97 8七金打 ( 0:55/00:26:00) *77の地点をカバーするのが絶対で、△7七角▲同歩△同銀成▲9八玉△8八金までの詰みを防いでいる。 なお、(対局中は考えなかったが)▲6七金は△7九角▲同飛△7六歩▲同飛成のとき87の空間を利用して△8七銀打▲同龍△7九銀不成▲同玉△8七銀成があって苦しい。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/14 ノード数 252623 評価値 1025 読み筋 △7六歩(75) ▲8六金(87) 98 7六歩(75) ( 0:37/00:18:40) *ここで銀を取られるが *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/21 ノード数 237012 評価値 1281 読み筋 ▲8六金(87) 99 8六金(87) ( 0:55/00:26:55) *こちらも取れる。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/19 ノード数 247852 評価値 1245 読み筋 △6七角打 ▲8九桂打 100 7七銀打 ( 0:54/00:19:34) *後手は攻めが切れたら負けだ。ここで寄せきるしかない。 *解析 時間 00:00.1 深さ 14/15 ノード数 200557 評価値 1681 読み筋 ▲8七玉(88) △8六銀(77) ▲同 玉(87) △7七歩成(76) ▲同 歩(78) △8四金打 ▲8七玉(86) △5七銀成(68) ▲4一銀打 △4二金(43) ▲1五桂打 △4一金(42) ▲2三桂成(15) △同 金(32) 101 8七玉(88) ( 0:55/00:27:50) *こちらは耐えきれば攻め駒は十分で必勝態勢。 対局中は勝ちに近づいている感触があった。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 10/20 ノード数 215209 評価値 2186 読み筋 △7八銀(77) ▲7六玉(87) 102 8六銀成(77) ( 0:13/00:19:47) *攻め駒を確保しながらの攻めで切れないように指してくる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/17 ノード数 188842 評価値 2354 読み筋 ▲同 玉(87) 103 8六玉(87) ( 0:55/00:28:45) *手順に上部へ *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 12/15 ノード数 181662 評価値 2394 読み筋 △8四金打 ▲5三と(63) △6四角打 ▲7六玉(86) △5三角(64) ▲7二飛成(71) △7一歩打 ▲8二龍(72) △5七銀成(68) ▲1五桂打 △7五金(84) ▲7七玉(76) △6二歩打 ▲4一銀打 △4二金(43) 104 8四金打 ( 0:02/00:19:49) *入玉を阻止する手。 ここの対応が本局最後の勝負の分かれ目であり 反省点。 対局中一番イヤだったのは①▲5三と△同金▲1五桂△8五歩▲8七玉△8六金のように押し戻される展開。 ただこれは実は二重に読みがあっていなくて、まず上記の進行は以下▲9八玉△8七角▲8九玉△7八角成▲同玉△7七歩成▲8九玉でギリギリ詰まず先手勝勢だった。しかし①の最終手で△7七金で詰みがあって後手勝ちで 初手さえ浮かべばあとは容易い詰み。よって途中△8五歩には▲7六玉が正しく、やはり先手優勢の進行だった。 しかし対局中はそこまで読みきれず、次に受けを考えたときに浮かんだのが②▲7六玉と③▲8五歩。 ただ②は△8五角でと金を抜かれる手が見えてすぐに読みを打ちきった。 ③は「敵の打ちたいところへ打て」で、相手の攻め駒を攻めることで相手を急かしている。 これで相手の攻めが切れればこちらの勝ちだ。 それでいこう。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/23 ノード数 161997 評価値 2520 読み筋 ▲5三と(63) △6四角打 ▲7六玉(86) △5三角(64) ▲7二飛成(71) △7一歩打 ▲8二龍(72) △5七銀成(68) ▲1五桂打 △7五金(84) ▲7七玉(76) △6二歩打 ▲4一銀打 △4二金(43) ▲3二銀(41) △同 金(42) ▲2三桂成(15) △同 金(32) 105 8五歩打 ( 0:55/00:29:40) *しかしこれが大悪手だった。 ここが放送局のB級1組ハイライト局面で、実は先手玉に**即詰み**が発生して負けになっていた。 初手は△9五角。 角換わりでは端を突き合っていることが多いが、端を突いていないからこそ指せる手だ。 以下▲8七玉には△7七銀成(あるいは角成)がポイントで、先手の飛車の利きが届かず 逆に後手の角が利いて数が足りてしまっている。 また△9五角に▲7六玉は、今度は△7七金が決め手で ▲同歩△同角成▲6五玉△5四金でぴったり詰みとなる。 先手陣には飛車角が利いているので一定の耐久力はあると思っていて対局中は全く気づいていなかったが、一発で頓死する落とし穴があった。 技が必要ではあるものの手数は7手と決して長い詰みではない。 こんなとき、私が弱すぎるのか詰みが難しすぎるのかわからなくなるが、対局相手の居飛車党初段も辿り着かず、放送局を見る限りでは同じB級1組の島ノ葉尚さんも気づいていなかったようなので、この棋力帯ではまだ許される(といって割り切りたくはないが、実際問題として)ミスなのかもしれない。 ただ放送局ゲストでA級1組のLink0905さんは詰みを発見しており、手順を解説されていた。 104手目△8四金の段階でこれが詰めろになっていると読めていたのだろうか、ひと目だったのだろうか。まだこの位置とは棋力差を感じる。 この反省にはまだ続きがある。 前手コメントで記したように、ここでは①▲5三と②▲7六玉③▲8五歩が見えていた。 放送局ではそもそも後手勝勢で何か間違えてもらうしかない局面という空気感で解説されていたが、実は形勢は先手優勢で、対局中の体感もここまで記してきた通りだ。 問題は①でも②でも先手優勢だったのに、唯一負けになる③を選んでしまっているというところ。 ①▲5三とに△9五角は▲7六玉と逃げたときに上で示した詰み手順が消えている。 ②▲7六玉△8五角はと金を抜かれるが、「だから何?」と言われてしまえば確かにそう。▲8七玉△6三角のとき先手玉が安全なので▲1五桂くらいで先手勝勢だ。 △9五角さえ見えていれば▲9六歩ですら先手優勢らしく、そんななか負ける手順を選ぶのはよろしくない。 一つの手の読みを打ち切るのが早かったのか、秒読みの時間の使い方には未だに課題が残る。 *解析 時間 00:00.0 深さ 18/8 ノード数 18875 評価値 -詰 7 読み筋 △9五角打 ▲8七玉(86) △7七銀成(68) ▲同 歩(78) △同 角成(95) ▲9八玉(87) △8八金打 106 7七銀(68) ( 0:43/00:20:32) *なんだこれは……と対局中は思っていたが、例の△9五角からの詰み筋と当たらずとも遠からずな手だった。 こわいこわい。 *解析 時間 00:00.1 深さ 13/18 ノード数 132726 評価値 3268 読み筋 ▲同 歩(78) △同 歩成(76) ▲同 玉(86) △8五金(84) ▲2四歩打 △8六角打 ▲7八玉(77) △2四歩(23) ▲1五桂打 △7七金打 ▲同 飛成(71) △同 角成(86) ▲同 玉(78) △7六歩打 ▲6八玉(77) △8八飛打 ▲5九玉(68) 107 7七歩(78) ( 0:55/00:30:35) *居飛車党初段は詰めチャレ五段勢ということもあり、全く読んでいない詰みが飛んでくるのは怖いが、必要以上に恐れるのはかえって敗北を呼び込むことになる。 自然に▲同歩と取って詰まないと読んだらその通りに指す。 もしものときは読みと心中だ。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 13/19 ノード数 153630 評価値 2808 読み筋 △7五金打 ▲8七玉(86) △6六金(75) ▲8八銀打 △5四角打 ▲7八玉(87) △8七歩打 ▲5三と(63) △8八歩成(87) ▲6八玉(78) △7七歩成(76) ▲5九玉(68) 108 9五金打 ( 0:45/00:21:17) *77に行けないようにしてから金で追う。 ここで代えて△9五角は▲7六玉で何でもない。68に銀を残した状態で△7七金と打てたからこそ下段に逃げられなくなっていたわけで、この場合は際ほどのやり取りがマイナスになっている。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/13 ノード数 136486 評価値 5780 読み筋 ▲7六玉(86) △4六角打 ▲8四歩(85) △5七角成(46) ▲1五桂打 △3三金(43) ▲2四歩打 △7五歩打 ▲同 玉(76) △4七馬(57) ▲2三歩成(24) △同 金(32) ▲同 桂成(15) △同 金(33) 109 8七玉(86) ( 0:55/00:31:30) *代えて▲7六玉はやはり△5四角からと金を抜かれる手を嫌った。 *解析 時間 00:00.1 深さ 11/18 ノード数 134337 評価値 3533 読み筋 △6八角打 ▲2四歩打 △7七歩成(76) ▲同 飛成(71) △8六歩打 ▲8八玉(87) △7七角成(68) ▲同 玉(88) △2四歩(23) ▲1五桂打 △1四歩(13) ▲5三と(63) △同 金(43) ▲4一銀打 △1五歩(14) ▲2四飛(29) △2三歩打 ▲3二銀成(41) △同 玉(22) 110 8五金(84) ( 0:08/00:21:25) *上部は押さえたが渋滞模様。 こうなれば攻めを催促した甲斐があったか。 Link0905「後手が入玉を阻止するために△8四金と打った手にまあ▲8五歩と…**最速**キメさんが攻めの**催促**をするような手ですね」 Link0905「**最速**キメさんが攻めの**催促**をするような手ですね」 Link0905「**最速**キメさんが攻めの**催促**をするような手ですね」 Link0905「**最速**キメさんが攻めの**催促**をするような手ですね」 ぶぇっくしょい!!! 島ノ葉尚「お **サイソク**キメ……」 ダジャレを言われた **際即** 反応するMC島ノ葉の瞬発力は健在ですね。 くしゅん。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/13 ノード数 144053 評価値 4360 読み筋 ▲2四歩打 △同 歩(23) ▲1五桂打 △3三金(43) ▲4一銀打 △1二玉(22) ▲3二銀成(41) △8六金(85) ▲7八玉(87) △7七歩成(76) ▲6九玉(78) △8七角打 ▲5九玉(69) 111 1五桂打 ( 0:55/00:32:25) *この瞬間に余裕があるとみて反撃。 ▲2三桂成△同金▲2一飛成△同玉▲2三飛成から一間龍の筋の**詰めろ**。 これも端を突いていないから指せる手だ。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/15 ノード数 137404 評価値 4142 読み筋 △3三金(43) ▲7八玉(87) △1二玉(22) ▲2三桂成(15) △同 金(33) ▲1五桂打 △7七歩成(76) ▲同 玉(78) △2二歩打 ▲6八玉(77) △7五桂打 ▲2三桂成(15) △同 歩(22) ▲5三と(63) △8六角打 ▲5八玉(68) 112 8六金(95) ( 0:07/00:21:32) *一旦は王手で駒を活用していく *解析 時間 00:00.1 深さ 11/17 ノード数 140171 評価値 4818 読み筋 ▲7八玉(87) △7七歩成(76) ▲6九玉(78) △3三金(43) ▲2四歩打 △同 歩(23) ▲2三歩打 △同 金(33) ▲同 桂成(15) △同 金(32) ▲3一銀打 △1二玉(22) ▲5三と(63) △8七角打 ▲5九玉(69) 113 7八玉(87) ( 0:55/00:33:20) *こうなったときに右辺が広く、捕まらない。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 8/15 ノード数 131684 評価値 4912 読み筋 △3三金(43) ▲6九玉(78) △6七歩打 ▲5八玉(69) △2四角打 ▲2五桂打 △1五角(24) ▲3三桂成(25) △同 角(15) ▲4一銀打 △6八歩成(67) ▲4九玉(58) △3一金(32) ▲2四歩打 △同 角(33) ▲5三と(63) 114 7七歩成(76) ( 0:01/00:21:33) *金もあるところをかえて歩成りで、飛車で取るかどうか聞いてくる。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/15 ノード数 133728 評価値 5595 読み筋 ▲6九玉(78) △1四角打 ▲2四歩打 △同 歩(23) ▲2三歩打 △1二玉(22) ▲5九玉(69) △6一歩打 ▲2二銀打 △2三金(32) ▲同 桂成(15) △同 角(14) ▲1五桂打 115 6九玉(78) ( 0:55/00:34:15) *飛車は一間龍の筋のためにそのままにしておきたかった。 今さら飛車を渡す理由もないのでここは玉を引いて避難。 *解析 ○ 時間 00:00.1 深さ 8/11 ノード数 145726 評価値 5451 読み筋 △3三金(43) ▲2四歩打 △1四角打 ▲2三桂成(15) △同 角(14) ▲同 歩成(24) △同 金(32) ▲5九玉(69) △2八歩打 ▲3一銀打 △1二玉(22) ▲2八飛(29) 116 2四角打 ( 0:05/00:21:38) *攻撃にも防御にも利いている好位置の角。 *解析 時間 00:00.1 深さ 12/13 ノード数 158314 評価値 7271 読み筋 ▲3一銀打 △1二玉(22) ▲2四飛(29) △7八と(77) ▲5九玉(69) △6九と(78) ▲4八玉(59) △7七金(86) ▲2三桂成(15) △同 金(32) ▲同 飛成(24) △同 玉(12) 117 3五桂打 ( 0:55/00:35:10) *こちらも攻防風で、△同歩ならその瞬間△5七角成が消え(あくまで“攻防風”なのは△5七角成は▲2三桂成から勝ちで消す意味があまりないから)、△同角は▲2三桂成、放置は本譜の順。 ここは代えて▲2四同飛とぶっちぎる手も勝ちで、△同歩は▲2三銀△同金(△3三玉も▲2二銀以下詰み)▲同桂成△同玉▲1五桂△1四玉▲2三銀△1五玉▲1六金まで。 *解析 時間 00:00.1 深さ 10/18 ノード数 143735 評価値 5132 読み筋 △同 歩(34) ▲2四飛(29) △3一桂打 ▲4一銀打 △3三金(32) ▲2八飛(24) △6七歩打 ▲5九玉(69) △4二銀(53) ▲2三桂成(15) △同 桂(31) ▲2四歩打 △6八歩成(67) ▲4九玉(59) △3六歩(35) ▲同 角(47) 118 6七歩打 ( 0:14/00:21:52) *放置で詰めろをかけてきたが形作りの意味合いが強いだろう。 *解析 時間 00:00.0 深さ 23/10 ノード数 49918 評価値 +詰 9 読み筋 ▲2三桂成(35) △同 金(32) ▲同 桂成(15) △同 玉(22) ▲2一飛成(71) △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 119 2三桂成(15) ( 0:55/00:36:05) *どちらの桂馬を成っても同じだが、なんとなくはたらきが弱い方を先に処理したい。 *解析 時間 00:00.0 深さ 21/9 ノード数 6783 評価値 +詰 8 読み筋 △同 金(32) ▲同 桂成(35) △同 玉(22) ▲2一飛成(71) △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 120 2三金(32) ( 0:02/00:21:54) *この一手 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 18/8 ノード数 7240 評価値 +詰 7 読み筋 ▲同 桂成(35) △同 玉(22) ▲2一飛成(71) △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 121 2三桂成(35) ( 0:55/00:37:00) *詰みは読みきっているが安定の55秒指し。 時間は掛け得 https://shogi.io/kifus/260715?start_tesuu=116 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 16/7 ノード数 874 評価値 +詰 6 読み筋 △同 玉(22) ▲2一飛成(71) △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 122 2三玉(22) ( 0:06/00:22:00) *これもこの一手 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 13/6 ノード数 8708 評価値 +詰 5 読み筋 ▲2一飛成(71) △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 123 2一飛成(71) ( 0:55/00:37:55) *読みきっているつもりでも、万が一の読み抜けということがある。 たっぷり時間を使って何度も読み直して確認。 詰みが見えている局面で時間を使うのは舐めプと思われたとしたらそれは誤解で、むしろ舐めていないからこそのスタイルだ。 *解析 ○ 時間 00:00.0 深さ 11/5 ノード数 446 評価値 +詰 4 読み筋 △2二桂打 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 124 2二歩打 ( 0:07/00:22:07) *永瀬王座(当時)が「(藤井聡太竜王(当時)が)59秒まで考えたら詰まない、それまでに指したら詰み」と分析したことがある。 https://www.youtube.com/watch?v=DFrTNboSNCQ このようなメタ読みをされないために、後の戦いのことも考えて 読みきっていてもいなくても55秒で指すように心がけている。 理想は59秒指しだが、そうなるとカーソルのエイム力が足りず時間切れ負けになるのが怖い。 そのバランスを考えて現状は55秒という時間に落ち着いている。 *解析 時間 00:00.0 深さ 8/4 ノード数 6429 評価値 +詰 3 読み筋 ▲1五桂打 △3三玉(23) ▲3二金打 125 1五桂打 ( 0:55/00:38:50) *最後も端歩不突きを活かした一手で。 飛車が利いていてこの桂馬は取れない。 以下△1四玉は▲2五金、△3三玉は▲3二金まで。 ここまでの双方の消費時間は☗38分50秒vs☖22分07秒 総対局時間が1時間に達した。 *解析 時間 00:00.0 深さ 6/3 ノード数 86 評価値 +詰 2 読み筋 △3三玉(23) ▲3二金打 126 投了 ( 0:06/00:22:13) まで125手で先手の勝ち