開始日時:2025/08/04 21:00:54 棋戦:R対局 持ち時間15分 手合割:平手 先手:fkafka(1588) 後手:chanmao(1450) 手数----指手---------消費時間-- *指す将順位戦10th B級1組5回戦 vsマングースさん noteの方で自戦記をあげています. https://note.com/5daysmouse_pika/n/n155f55efa050 こちらでは1手ごとにお気持ちを綴ります. 盤面は通常の向きですが,後手が筆者なので後手目線での語りになります.ご了承ください. 1 7六歩(77) ( 0:04/00:00:04) *振り駒で先後決定. 先手:マングースさん 後手:まおち 5局目にして指す順で初めて後手を引いた.今回は先後それぞれで別の作戦を考えていたので,こっちになったか...くらいが正直な感想. 2 8四歩(83) ( 0:02/00:00:02) *初手はいつもの△8四歩.だがお前は本当にそのままでいいのか?という迷いが無いわけではない. でもとりあえず今日は角換わり想定だったから... 3 2六歩(27) ( 0:02/00:00:06) *マングースさんはオーソドックスな居飛車党.相居飛車では角換わりをメインにされている様子. 4 8五歩(84) ( 0:02/00:00:04) *さらに伸ばす. 5 7七角(88) ( 0:01/00:00:07) *▲2五歩を保留したまま角を先に上げてきた 6 3二金(41) ( 0:01/00:00:05) *このまま角交換して変に飛車先保留を活かされたりしたら癪.(そんなことできるのか知らないけど...). まずは金を上がる. 7 2五歩(26) ( 0:04/00:00:11) *ここで決めてきた.これで見慣れた角換わりのオープニングに合流. 8 3四歩(33) ( 0:03/00:00:08) *角交換を挑む. 9 8八銀(79) ( 0:06/00:00:17) *角換わりを受け入れる手. 10 7七角成(22) ( 0:03/00:00:11) *これは雑談ですけど,将棋倶楽部24の成・不成の選択ボタンって細くてクリックミス怖いですよね?しかも縦に分かれていてウォーズとかと違うし.ブラウザ版だけなのかな? 24に登録して初めて指した将棋で,▲5二歩不成という訳の分からない大悪手を指してしまったのは未だに許してません. この手も間違っても不成煽りみたいにならないように慎重にクリック. 11 7七銀(88) ( 0:00/00:00:17) *それはさておき.戦型は角換わりに確定. 12 2二銀(31) ( 0:01/00:00:12) *後手番角換わり.さあ,マングースさんはどんな作戦でくるか, 13 4八銀(39) ( 0:01/00:00:18) *もともと棒銀はほぼないと思っていたが,これで消えた(と見ていいよね?) 14 3三銀(22) ( 0:05/00:00:17) *前手により,先手は飛車先交換後の△3五角の反撃が怖くない.ので反応して銀を上がった. まあ実際には飛車の横利きを通しておけば後手も問題なかったりするんですが.今回はこれで許してください. 15 7八金(69) ( 0:04/00:00:22) *金を上がる.普通だが,先手が速攻を狙う系の作戦が薄くなるので,ほんの少しだけありがたかったのが本音. 16 6二銀(71) ( 0:03/00:00:20) *この辺りから組み上がるまで少し雑に進めます. 17 3六歩(37) ( 0:05/00:00:27) *早繰りも腰掛けもある.どっちかな〜 18 7四歩(73) ( 0:06/00:00:26) *追随. 19 4六歩(47) ( 0:08/00:00:35) *これは腰掛け銀模様.(正直早繰り銀には大した準備をしてなかったので,これも少し安心した.) 20 6四歩(63) ( 0:10/00:00:36) *あたいも腰掛け銀にしまーす. 21 4七銀(48) ( 0:03/00:00:38) *パタパタと. 22 7三桂(81) ( 0:05/00:00:41) 23 6八玉(59) ( 0:02/00:00:40) 24 4二玉(51) ( 0:06/00:00:47) 25 3七桂(29) ( 0:03/00:00:43) 26 6三銀(62) ( 0:09/00:00:56) 27 4八金(49) ( 0:03/00:00:46) 28 1四歩(13) ( 0:06/00:01:02) *マングースさんが端を触ってこなかったのは少し気になった.想定局面は両端突き合ってたので入れにいったけど,端歩後手から突いても別にいいよね...? 29 1六歩(17) ( 0:02/00:00:48) *ふいー. 30 9四歩(93) ( 0:02/00:01:04) *こっちも. 31 9六歩(97) ( 0:00/00:00:48) *ふいー. 32 8一飛(82) ( 0:03/00:01:07) *下段飛車に.金上がりよりこの手を優先したのは,用意した作戦の事情. 33 2九飛(28) ( 0:01/00:00:49) *先手は親の顔より見た陣形. 34 7二金(61) ( 0:19/00:01:26) *これが本局用意した作戦.△7二金型.後手が主導して仕掛けていくような展開が望めるので,指す順で1度は指したいと思っていた.満を持して投入. 35 5六銀(47) ( 0:04/00:00:53) *腰掛け銀に構える. 36 5四銀(63) ( 0:02/00:01:28) *こちらも構える.相腰掛け銀. 37 7九玉(68) ( 0:25/00:01:18) *ここは先手の分岐点だった.自然な▲6六歩に対しては,△6一飛と回り,後手から6筋を突っかけて攻めていくような展開になる.これができるのが△7二金型の特長であり,作戦としてはそちらを本線に準備していた. しかし,マングースさんはこれを警戒する▲7九玉.こちらも難解. 38 6五歩(64) ( 0:04/00:01:32) *本線からは外れたが,まだ想定内.この場合は6筋の位を取る構想だった. 39 2四歩(25) ( 3:30/00:04:48) *やや想定の外を突いたか,マングースさんはこの手に3分30秒を消費.完全初見の局面か,類型と比較していたか,思い出すために時間を使っていたか,定跡を把握していてなお読みを深めていたか. 実際のところどれに近いのかは分からないが,将棋の骨格が大体決まったところでしっかり読みを入れるのはマングースさんの特徴(ソースはこれまでの指す順での対局).こういった積み上げが,戦型の体系的な理解・雑に言葉を使えば棋力の向上に大きく寄与すると信じているので,この姿勢は見習いたいと本当に思う. 飛車先の突き捨て.どちらで取る手もあり,良し悪しは難しい.少なくとも私は理解していない. 40 2四銀(33) ( 0:28/00:02:00) *銀で取った.理由は単純で,こちらの変化しか勉強していなかったからである.何なら記憶も曖昧で,銀だったよね...?と疑いながら指した. 手の意味を理解しないまま暗記だけに頼っても限界があるが,時間的にも棋力的にも,いきなり全てを詰め切るのは難しいのも事実.まずは暗記して後から理解を追いつかせるのが適したシーンも多くあるだろう. この辺りは各々考えがあるでしょうが,このスペースだけで変に主張をするのはやや疑問手かな... 41 4五銀(56) ( 0:57/00:05:45) *銀をぶつけてきた.交換後には▲6三銀の筋が厳しく残る. 先手陣にも△4七銀の隙はあるが,お互いにその筋で攻め合うのは,玉の位置やら金取った後自分だけまた飛車に当たるやらの悪条件で,後手は全然勝てない. 42 4五銀(54) ( 0:13/00:02:13) *交換に応じる. 43 4五桂(37) ( 2:09/00:07:54) *桂馬で取り返してきた.歩もあっただろうがそれは桂の活用が少し難しくなる面がありそう. 40手目△2四同銀は,このときに当たりにならないメリットはあるよね.それくらいなら分かるけども. 44 6三銀打 ( 0:15/00:02:28) *▲6三銀の筋を防ぐため先に打つ.初見では打ちにくいが,事前に想定していたので指せる. ここまでの消費時間は,▲7分54秒・△2分28秒. この局面まで想定内だったので,こちらはサクサク進めた.ただ,私は一本道の暗記がたまたまハマっただけなのに対し,マングースさんはその場で考えて(少なくとも私ほどこの形を想定はしていなかっただろう)ここまで付いてこられたのは強いな...と思った.想定通りなのに,何となく恐ろしさを感じていたという... 45 1五歩(16) ( 0:38/00:08:32) *代えて▲9七角に△6二角を打つ,というのが事前の想定.ここで完全に外れた.すぐには効果が見えてこない突き捨てで,個人的には,めちゃくちゃプロっぽい手.指されてちょっとだけテンション上がった. 本局は(部分的にだけ)観戦コメントの引用をしてみます.いつも送っていただきありがとうございます! SaisokuAmanogawa > へええ SaisokuAmanogawa > 棋王戦の前例から外れた su0625 > 63銀も前例ですか SaisokuAmanogawa > 前例ですね。97角が定跡でしたが15歩は初めて見ました はい私も初耳です().調べたところ,前手までは第49期棋王戦第2局,▲伊藤匠七段 vs △藤井聡太棋王 で現れた局面でした.(あるいは第50期棋王戦決勝トナメ,池永-三浦戦).いやほんと,よく把握してらっしゃいますね.流石です.どうして作戦1つ絞って準備してきた私より詳しいの...?当然だが,圧倒的な蓄積の差を感じる. ちなみに.手元のソフトに少し読ませた感じでは,この手は▲9七角に匹敵する次善手,もしかしたら最善かもしれない,という評価だった.(その他の手はすべて,完全五分か後手寄りに評価値が戻る).評価値を盲信する気はないし1手だけの結果論かもしれないが,ここに手が伸びたのは凄いな... 的外れかもですが,そのうちプロ棋戦で新手として指されてもおかしくないと感じさせるような手.知識があったら,プロの対局の観戦ももっと面白いんだろうな... 46 1五歩(14) ( 1:48/00:04:16) *さて.素直に取るか,△4四歩と桂を取りに行く手を優先するかの2択で考えた.結局,現状先手は歩切れですぐに端を荒らされるような筋が見えなかったので素直に応じることにした.取り込まれる方が嫌みかなと.桂殺しはまだ残っているので先手は動く必要があり,マングースさんがこの次にどういう手を用意しているのかも見てみたかった. 後手はこの手に1分48秒と,初めて分単位の考慮.大した投入ではないが,事前研究・前例から外れた局面でいきなり止まって考えるの,プロ棋士っぽいですよね.ふふふ. 脳内でプロ棋士ごっこをして遊んでました.楽しかった. 47 3五歩(36) ( 0:27/00:08:59) *またプロっぽい手がきた.何者だ...? 取っても別に悪くはなさそうだが,どこかで歩を入手して▲3三歩を打たれると,取れそうだった桂を捌かせる恐れがあると感じた.それは癪だな... それに歩で取って3四に空間ができるのが嫌だったり,銀で取って飛車が直射するのもちょっと怖いなと思ったり. 48 4四歩(43) ( 1:23/00:05:39) *ということでここは手抜いて桂を取りにいくことに. 49 3四歩(35) ( 1:10/00:10:09) *しかしこの取り込みも大きい.先に▲5三桂成で乱す手もありそうだった. 50 4五歩(44) ( 0:05/00:05:44) *こちらは桂を取り切る. 先手が桂損の代償に3四歩や4四歩の拠点を作っている局面は,「局面のバランスは取れている」的な文言とともに,角換わりでは割と現れる(という角換わり初学者の浅い)印象.なのでこの変化もいい勝負なんじゃないかと思っていた. 51 4五歩(46) ( 3:17/00:13:26) *少し意外だった.代えて▲5五角や▲4四角のラインが怖かった.応手は色々考えていたが,どれもしっくりは来ていなかった.対局中は軽視していたが,観戦チャットで指摘されていた▲2二歩〜▲5五角も有力だった. どちらも後手悪くないようだが,検討によれば前者は△2二桂,後者は△3一角のような指しにくい受けの手が良いとされており,これは恐らく思いついても実行に移せなかったと思う.ならば前手の段階で,少し指しにくい局面と見るべきだったかもしれない.48手目は△3五同銀だったかな... yakisoba3175 > こんばんはーこれは攻めが繋がるんですか? SaisokuAmanogawa > こんばんは、22歩から55角の組み立てでしょうかねー su0625 > これ繋げられる自信ないなあ。凄い将棋 kutibi > その場合は1二金? SaisokuAmanogawa > でしたかね、1筋の突き捨ても活きてきそうで難しいですが kutibi > 1五香で歩を拾ってつながりそうですか 52 4七歩打 ( 1:16/00:07:00) *しかし本譜は歩が切れたのでこれが叩ける.取れば△3八角だし,引けば△3七桂がある.他の場所に逃げるのも効かしだろう.気分がいい. この辺りは指しやすさを感じていた. 53 5八金(48) ( 2:26/00:15:52) *2分26秒の考慮.マングースさんはこの手で1分将棋に突入.こちらはまだ8分残しており,押しているという手応えは感じていた.事前準備で奪ったアドバンテージと言っていいと思う. 54 3八角打 ( 0:04/00:07:04) *問題の手.代えて△4六桂を本線で読んでいた気がする.感想戦でも観戦欄でも桂打ちは指摘されていた.当然有力な手である. 恐ろしいことに,何故桂打ちを見送ったのか,感想戦の段階で全く思い出せず,局後数時間経った今でも思い出せない(AM3:30とかにこれ書いてるのは本当に良くないと思うが,実は対局後いつも頭が冴えちゃって眠れない.負けたときは特に...).感想戦で指摘された瞬間にこの手の存在を思い出してビビったという恐怖体験.恐ろしい. 前手にマングースさんが時間を使っていたので,他にも色んなことを考えたんだと思う.その記憶はある.▲3八金にはどうするとか,▲5八金△3八角に,2八に逃げるか3九に逃げるか,あるいは▲2四飛△同歩▲3三銀みたいな荒い筋はあるのかとか.そんな中で手が返ってきたので,最初に読んだ△4六桂をすっかり忘れ,半ば反射で角を打ったとか,そんな気がする.読みを止めずに打ったからそういうことが起きたのかな... まあこの角打ちで形勢を一気に損ねたとかではないのだが,桂打ちの方が第一感だったし分かりやすかったと思う.そういう意味で,悔やむとしたらこの一着.流氷と供にやってくるアザラシをカレーにしました.どうして... 55 3九飛(29) ( 0:53/00:16:45) *そんな恐怖体験は局後の話.対局中はまだ良いと思っている.(実際悪くはない.) 逃げ場所は3九だった.これは3四の拠点と合わせて迫力がある. 56 2七角成(38) ( 0:03/00:07:07) *時間で追い込む意味もあり,この辺りはバシバシ指している. 57 2五歩打 ( 0:55/00:17:40) *読んでいない手が来た.銀が動くと3三地点が薄くなり,少し嫌な感じがする. △3八歩と先手で止められればよかったのだが,▲2九飛△3七馬▲2四歩などと進んでしまってはひどい. 58 2八馬(27) ( 1:03/00:08:10) *というわけで別の手段で飛車にアタックする.横に逃げれてくれれば飛車の脅威が相当薄れるし,3六ならば△2五銀と,飛車に当てながら前手に対応できる. 59 3六飛(39) ( 0:58/00:18:38) *縦の方だった.実はこれに対しては,△2五銀▲5六飛△6四桂で飛車を捕獲できる,というのが元々の読み筋だった.それでかなり優勢だと. しかしよく見たら(よく見なくても),△2五銀には▲3五飛がある!続けて△2六銀なら▲2五飛. 飛車は狭いが銀取りの処置が面倒で,絶妙に味のいい対応が見えない.それを受けて手番を渡すのは悔しい感じ.思ってたより面倒にしてしまった... 60 2七馬(28) ( 2:09/00:10:19) *誤算の処理のため,ここで2分少々を消費.もう一度飛車に当てる. ▲5六飛ならやはり△6四桂で捕まえてしまおうと考えていた.(4六はどうするんですか?) 61 3九飛(36) ( 0:48/00:19:26) *しかし引く.お気づきの通り,4手前と同一局面である. 後手番とはいえ,本局は作戦通りに運んで指しやすくなった感覚はあり,持ち時間でもリードしていた.(指す順は千日手指し直し局は持ち時間を引き継がない.どれだけ時間差があっても,対等な時間で始まる.) 千日手にするのはこちらとしては不本意.打開したい. 62 2八馬(27) ( 0:01/00:10:20) *1秒指し.すでに1分将棋に突入しているマングースさんは少し時間を使いながら指していたため,私はその時間だけ使わせてもらって,自分の時間は消費しないように打開の手段を考えていた. あわよくば,先手から手を変えてくれてもいいのよ? 63 3六飛(39) ( 0:20/00:19:46) *先手は手を変えると悪くなりそうな感じがある.打開するならやはり後手だろう. 64 2七馬(28) ( 0:01/00:10:21) *また1秒指し. 65 3九飛(36) ( 0:53/00:20:39) *3回目の同一局面.あと1回で千日手成立となる. 24には対局中に棋譜を確認できる機能があるので,それを開いて3回目であることを確認.「まおちは記録係から棋譜用紙を受け取ると,30秒ほど眺めてから返却した.」みたいなプロ棋士ごっこもしてみたが,今は先ほどのような余裕はない. 66 2八馬(27) ( 0:01/00:10:22) *これも1秒指し. 67 3六飛(39) ( 0:43/00:21:22) *マングースさんも1分まるまるは使わないようになっていた.感想戦では,ここは千日手になると思った,と話されていた. 68 2五銀(24) ( 0:01/00:10:23) *最後の1秒指し.打開.▲3五飛が来るだろうが,それでも流石に五分以上は残ってるだろうという判断. 69 3五飛(36) ( 0:37/00:21:59) *デスヨネ.面倒だ... 70 2四歩(23) ( 0:31/00:10:54) *これを採用.受けただけだが仕方ない.実現するかは別として,次に△2三桂や△4三桂が打てれば飛車を捕獲できる. 銀が動いたことで3三に放り込まれる筋が気になるが,▲3三銀△同桂▲同歩成△同金▲3四歩は,△同銀や△同金で大丈夫.銀が時間差で受けに働いてくれる. 71 4四歩(45) ( 0:53/00:22:52) *しかしじわっと歩を伸ばして玉頭に圧力をかけてくる.飛車の可動域も広げており,△2三桂などで捕まえにくくなっている.一石二鳥のうまい手. 72 4六馬(28) ( 1:35/00:12:29) *▲4五飛から玉頭に殺到されたり,流れで4七の歩を払われたりしたら悪くなりそうだった.馬を引いてさらに飛車にアタック. 73 3九飛(35) ( 0:55/00:23:47) *引く.先手の飛車は狙われまくっているが,なんだかんだで取られることもなく,実害を出さずに済んでいる.こちらとしては歯がゆい. 74 3八歩打 ( 0:49/00:13:18) *叩く.取れば△3七歩▲2八飛△3六桂などからと金を作っていけるかな,という手.▲2九飛にも△3六桂で悪くないと考えていた. 75 4九飛(39) ( 0:51/00:24:38) *しかしこれが何故か頭から抜けていた.次に▲4七金と歩を払われると,圧迫状態が解けて飛車も一気に玉頭に圧をかける駒になる.それは困る. 76 3六銀(25) ( 0:38/00:13:56) *というわけで加勢.そっぽ気味だった銀を使えて味がいいようだが,元々は3四の歩を払う手を楽しみにしていたので,これは予定変更.先手の飛車は窮屈なままだが,後手玉の圧迫感もそのままに. 実際は,代えて△3四銀▲4七金に△2八馬や△3九歩成で後手が良かったようだが,簡単に納得はできないな... 77 4三銀打 ( 0:51/00:25:29) *ここで拠点を活かして打ち込んできた.後手玉は薄いので怖い. 78 4三金(32) ( 0:09/00:14:05) *流石に取る. 79 4三歩成(44) ( 0:05/00:25:34) 80 4三玉(42) ( 0:01/00:14:06) 81 2二角打 ( 0:53/00:26:27) *マングースさんはこの手に期待したようだ.▲4四金と上から抑える手を作りつつの香取り.△1三桂でオシャレに受けられるかと思ったが,それは3三地点の守りがなくなってしまう.意外とうるさい. ここは分からなくて色々な手を考えた.△3四玉で入玉を見せようかと思ったが,6筋方面も広いし,入玉にこだわる必要がないようにも思えた.本当に入玉できるのか自信もなかったし. 攻めに目を向ければまず△4八銀の激重パンチが浮かぶ.というか何故か一瞬4六の駒が龍だと錯覚し,それで勝ちだと思ったが,程なくして馬やんけとなる.何をしてるのか. その後△4八銀▲同金△同歩成▲同飛△5七馬で王手飛車や!と思うが,それは△5七馬の瞬間に飛車の利きが後手玉まで通って死亡.むむむ... その後△5六桂(馬の利きがあり取れない)で次の△4八歩成を狙う,みたいな珍しい筋が見えて,悪くないような気はした.が,ちょっと異筋すぎて自信が持てないまま,タイムリミット. 82 3七銀成(36) ( 1:47/00:15:53) *後手まおちもこの手で1分将棋に突入. 前手コメントにつらつら書いた読みの流れで,どうせ△4八歩成を狙うなら盤上の駒を活用した方がいいのでは,ということでこの手になった.「色々読んだが最終的に指した手自体には大した読みが入っていない」という,個人的よくあるパターン. なーんか違う感あるよな... 83 8八玉(79) ( 0:55/00:27:22) *圧倒的落ち着き.4筋の折衝には手を入れなくて良いという判断で,早逃げで玉を入城させる.格言は「玉の早逃げ評価値800の得」と教える. 私目線では,この手が入った途端に先手玉がものすごく遠く感じてしまい,急に局面が悪く見えてきてしまった.人間的にはすごく好手だったと思う.本局で,心理的にもっとも効いたというか,負けに追いやられた感があるのはこの手だった. うーん.もっと早い段階で△8六歩▲同歩△8七歩みたいなちょっかいを出しておくべきだったかな... 84 4八歩成(47) ( 0:55/00:16:48) *局面悪そう,やばい,という気持ちになっていたところだが,考慮時間は1分しか与えられない.前手からの流れで,歩を成った. AI先生に言わせれば,ここまではそれなりに後手が有利に進めていたが,この手を境に五分〜先手持ちへ.有利を保つための候補手を眺めると,△1四香,△8六歩,△5二玉,△9五歩... うーん.あんまり指せる気がしない.とすれば,こういう展開に持っていった将棋のつくりがそもそもあんまり良くなかったかなあ... 85 4八金(58) ( 0:11/00:27:33) *当然の▲同金.これに△同成銀▲同飛△4七銀▲4九飛...? いや銀じゃなくて△4七歩▲3八飛△3七歩▲2八飛...? あれ?やっぱりなんだかんだで飛車を捕まえることも封印することもできないし,こちらの駒効率が悪い.こんなはずでは... マングースさんは1分将棋に入ってからは基本55秒指しをベースに進めていたが,この手は10秒くらいで指してきた.やはり,思ったより後手の継続が難しいとみていたのだろう.自分も使う手だが,こういう勝負術も手強い. 86 4七歩打 ( 0:58/00:17:46) *見事に全く手が見えず,誤魔化しの△4七歩. 冷静に考えればこれはバグである.直前に成り捨てた歩をもう一度打ち直している.▲5八金と寄るだけでも,無条件で持ち駒の歩を1枚先手に渡した勘定だ. 87 3七金(48) ( 0:12/00:27:45) *しかしマングースさんは成銀を取ることを選択.これも10秒ほどでの着手. 歩をプレゼントした局面が晒されなくてよかった...とは思ったが,これで事態が好転しているわけでは全くない.先ほどの△4八歩成の前に巻き戻すことを許さず,悪手であると咎めるような手である. 88 3七馬(46) ( 0:55/00:18:41) *取るしかない.次に△4八歩成の狙いはあるが,それですら▲2九飛とかわされて,その交換が得かすら怪しいレベルである.一連の折衝,ことごとく味が悪かった... しかもここで手番は先手.▲4四金〜▲3三歩成としてと金を寄せていくような攻めが,特別速くはないが確実である.そういう展開になると,玉の位置の差が祟りそうすぎる.先手玉は流石に遠すぎる... 89 4四銀打 ( 0:46/00:28:31) *と思っていたら銀.△5二玉が第一感だが,それは先ほど記した▲3三歩成からのと金攻めの展開で,あまり話が変わっていない. でも銀ならここで△3四玉があるんじゃない?▲3五金△2三玉▲1一角成△2二銀▲2四金△同玉▲2二馬...これで入玉を狙った方が勝ちの目がある気がしてきた.敵陣には馬もいるし,と金の種もある.あの味の悪い局所戦の残党を活かせるなら儲けもの. などと考えてしまったのが運の尽きである. 90 3四玉(43) ( 0:58/00:19:39) *結論としては悪手.これで一気に敗勢. もう少し読めば恐らくこの手は指さなかったと思うが,前手に代えて▲4四金をずっと読んでいたせいで,こちらの展開を数十秒しか読めなかったのがよくなかった.という言い訳だけしておきます. でも秒読みあるあるですよね. 「本線で読んでいた手が好ましくないとわかり,とりあえず違う手を指したらそれはもっと悪手だった」 「飛んできた王手への応手を考えていたら,時間ギリギリで遠くの詰みが見えたので消去法で別の手にした.らそっちはもっと簡単な詰みがあった」 類としてはこれに近いやつなんです... 91 3五金打 ( 0:25/00:28:56) *抑える.部分的にはこれで上部脱出は難しい. 92 2三玉(34) ( 0:51/00:20:30) *この一手.生角にヒップアタックで,意外ともうひと押しが難しいんじゃ?と思っていたのである. 93 1一角成(22) ( 0:06/00:29:02) *馬に昇格.ここも△1三桂とかが効けばよかったが,それには▲3三馬が生じてしまう. 94 2二銀打 ( 0:51/00:21:21) *馬を殺す.ここで送りの手筋っぽく▲2四金が最初の読みで,それに縋ったわけである. 95 2二馬(11) ( 0:30/00:29:32) *しかし馬を切って下段に落とされて. 96 2二玉(23) ( 0:55/00:22:16) *まあもう少し前から薄々察してはいましたが. 97 3四金(35) ( 0:38/00:30:10) *これで困っている.上部脱出も,6筋方面への脱出も望めない形になってしまった.先手玉は深く,攻め合いに活路を見出せる状況でもない. 98 3一桂打 ( 0:57/00:23:13) *とりあえず頭を整理するまでは指す.勝ちの目が全くない受け.密かに考えていた△8六桂の無責任勝負もなくなってしまった. というかもしかしてと思って今遡ったんですが,私44手目△6三銀を最後に,1~4筋での着手しかしていない.(先手も▲8八玉だけ).そんなことがあるのか...これがJT杯だったら,右側の大盤操作の人だけ一生働かされるやつですね. 早めに△8六歩利かすとか,そういう手は浮かんでもよかったな...序盤に取った6筋の位を活かそうとかも考えなかったな... などと雑な反省をしておきます. 99 3三銀打 ( 0:58/00:31:08) *物量で押す. 100 1一玉(22) ( 0:59/00:24:12) *瞬間手が届かなそうな盤の隅に逃げるが. 101 1四香打 ( 0:54/00:32:02) *これが決め手.歩の裏なので高い駒を打つしかなく,受けが利かない. 偶然の事象を変に持ち上げて誇大広告みたいなことを言うのは好きじゃないが,奇しくもこの手は,まさに想定から外れた局面,45手目▲1五歩の突き捨てが入っていたことにより生じている.別にそれがなくても大いに負けの局面なので,これを敗因とする気は微塵もないのですが. それでもこの将棋において▲1五歩は印象的な手だったので,その伏線が最後に回収された気がした. 102 投了 ( 0:32/00:24:44) まで101手で先手の勝ち