開始日時:2024/11/03 20:00:42 棋戦:R対局 持ち時間15分 手合割:平手 先手:SaisokuAmanogawa(1733) 後手:ryuswallows(1468) 手数----指手---------消費時間-- *ここまでずっと降級争いをしてきた島ノ葉だが、前日にnanamukoさんが8敗目を喫したことによりすでに残留を決めていた。 しかしそれでも本局は負けられない理由があった 1 2六歩(27) ( 0:02/00:00:02) *先手は最速キメさん。前期一回戦以来の再戦である キメさんはこの将棋に勝つと上入れ替え戦進出が確定するので、何としてもそれは阻止して来期も私と遊んでもらわなければならない。 2 3四歩(33) ( 0:11/00:00:11) *島ノ葉はいつも通り 3 2五歩(26) ( 0:00/00:00:02) *このイメージはあんまりなかった 4 3三角(22) ( 0:04/00:00:15) 5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:02) 6 4四歩(43) ( 0:02/00:00:17) 7 4八銀(39) ( 0:01/00:00:03) 8 3二飛(82) ( 0:02/00:00:19) *結局お前だ 9 6八玉(59) ( 0:01/00:00:04) 10 4二銀(31) ( 0:00/00:00:19) 11 7八玉(68) ( 0:03/00:00:07) 12 6二玉(51) ( 0:01/00:00:20) 13 5八金(49) ( 0:02/00:00:09) 14 7二玉(62) ( 0:01/00:00:21) 15 7七角(88) ( 0:02/00:00:11) *穴熊か? 16 8二玉(72) ( 0:04/00:00:25) 17 9六歩(97) ( 0:03/00:00:14) 18 9四歩(93) ( 0:01/00:00:26) 19 8八銀(79) ( 0:01/00:00:15) *なにそれ 20 7二銀(71) ( 0:03/00:00:29) 21 8六歩(87) ( 0:02/00:00:17) *ああ変な手順の銀冠か 22 5二金(41) ( 0:27/00:00:56) 23 8七銀(88) ( 0:02/00:00:19) 24 5四歩(53) ( 0:02/00:00:58) 25 8八玉(78) ( 0:01/00:00:20) 26 6四歩(63) ( 0:01/00:00:59) 27 7八金(69) ( 0:02/00:00:22) 28 7四歩(73) ( 0:02/00:01:01) *漫然と駒組を続けている 29 9八香(99) ( 0:17/00:00:39) 30 5三銀(42) ( 0:12/00:01:13) 31 9九玉(88) ( 0:03/00:00:42) 32 6三金(52) ( 0:04/00:01:17) 33 6八金(58) ( 0:04/00:00:46) 34 6五歩(64) ( 0:01/00:01:18) 35 5六歩(57) ( 0:03/00:00:49) 36 6四銀(53) ( 0:03/00:01:21) 37 5七銀(48) ( 0:03/00:00:52) 38 8四歩(83) ( 0:04/00:01:25) 39 8八金(78) ( 0:13/00:01:05) 40 7三桂(81) ( 0:18/00:01:43) 41 7八金(68) ( 0:05/00:01:10) *ここまで組み合うと居飛車作戦勝ち、というのが普通の対局観であろう。私もそう思う。だがなんやかんや勝ててしまうのである。なのでこれは要するに私の対策の最も薄い部分といって良いであろう。 42 7五歩(74) ( 1:48/00:03:31) 43 7五歩(76) ( 1:09/00:02:19) 44 7五銀(64) ( 0:34/00:04:05) *強く25歩とかもあったのかもしれないが76銀が嫌だった 45 7六歩打 ( 0:08/00:02:27) 46 6四銀(75) ( 0:01/00:04:06) 47 1六歩(17) ( 1:58/00:04:25) 48 5五歩(54) ( 1:26/00:05:32) 49 5五歩(56) ( 0:35/00:05:00) 50 8五歩(84) ( 0:21/00:05:53) *玉頭から襲い掛かる。私だって本当は攻めたくないのだが駒組が飽和しているので仕方がない 51 8五歩(86) ( 1:09/00:06:09) 52 8五桂(73) ( 0:45/00:06:38) 53 6八角(77) ( 0:03/00:06:12) 54 4五歩(44) ( 1:24/00:08:02) 55 8六歩打 ( 0:13/00:06:25) 56 7七歩打 ( 0:10/00:08:12) *ここで一発叩けるのが歩交換の効果 57 7九金(78) ( 0:14/00:06:39) *ここで金を引かせておけば…… 58 5五銀(64) ( 0:15/00:08:27) 59 5六歩打 ( 2:42/00:09:21) 60 6六歩(65) ( 0:26/00:08:53) *66歩を手抜けない 61 6六歩(67) ( 0:02/00:09:23) *だがあっさり取られてみると 62 6六銀(55) ( 0:02/00:08:55) 63 6六銀(57) ( 0:02/00:09:25) 64 6六角(33) ( 0:02/00:08:57) 65 8五歩(86) ( 0:01/00:09:26) *普通に桂損である ここで良い攻めがあればよかったのだが 66 7八銀打 ( 2:16/00:11:13) *ほんとうは86歩同銀87歩みたいな手を入れたかったのだが手順に77の歩を払われると手掛かりがないので仕方なく剥がしに行く 67 7八銀(87) ( 0:03/00:09:29) 68 7八歩成(77) ( 0:03/00:11:16) 69 7八金(79) ( 0:00/00:09:29) 70 6七歩打 ( 3:12/00:14:28) *とりあえず手掛かりを作りに行く 同金なら一旦39になって66歩などで食いつけるかどうか 71 8六角(68) ( 2:34/00:12:03) 72 8七歩打 ( 1:24/00:15:52) 73 8七金(78) ( 0:19/00:12:22) 74 7九銀打 ( 0:55/00:16:47) *攻めてるだけの手順だがまぁこんなものだろう 75 7七銀打 ( 0:36/00:12:58) 76 3九角成(66) ( 0:55/00:17:42) 77 7八飛(28) ( 0:29/00:13:27) *そこに行くのは意外だったが、局後の感想ではキメさんは「いいところに飛車がおさまった感じがあった」とのこと。穴熊の感覚は分からない 78 5七馬(39) ( 0:55/00:18:37) *清算してはだめなので紐をつける 79 6九歩打 ( 1:02/00:14:29) *手堅いなぁ 80 5二飛(32) ( 0:55/00:19:32) *遊んでる飛車が見ていられなくて活用を図ったが微妙だった 変えて58歩から地味に進める方が優ったと思う 81 5五桂打 ( 1:26/00:15:55) *この交換は完全に損 82 7三金(63) ( 0:57/00:20:29) 83 7五角(86) ( 0:55/00:16:50) *馬を消しに来る 84 8八銀成(79) ( 0:55/00:21:24) *仕方がないので一旦銀を捌く 85 8八銀(77) ( 0:55/00:17:45) *これは少しありがたいと思った 86 6八歩成(67) ( 0:57/00:22:21) *これがある 同歩は56馬が両取りで息を吹き返す 87 6八飛(78) ( 0:56/00:18:41) 88 6八馬(57) ( 0:54/00:23:15) *飛車の入手は大きい 89 6八歩(69) ( 0:55/00:19:36) 90 4九飛打 ( 0:55/00:24:10) *59とどちらに打つべきか悩んだがどうだったか 91 7八銀打 ( 0:55/00:20:31) 92 2九飛成(49) ( 0:55/00:25:05) *駒が足りないので補充 93 4三角打 ( 0:55/00:21:26) 94 6二飛(52) ( 0:55/00:26:00) *なんか手順に飛車を使えそう? 95 6三銀打 ( 0:55/00:22:21) *すげえカチコミだ 96 6三銀(72) ( 0:51/00:26:51) 97 5三角成(75) ( 0:56/00:23:17) 98 6六桂打 ( 0:57/00:27:48) *これが入ったのは待望 後は自玉の詰め路が切れた瞬間に78桂成と行くだけの簡単なお仕事である 99 6三桂成(55) ( 0:57/00:24:14) *流石にこれは詰めろ 100 6三金(73) ( 0:55/00:28:43) 101 6一角成(43) ( 0:55/00:25:09) *そっちから行くんだ これも分かりやすく詰めろ 102 6一飛(62) ( 0:55/00:29:38) 103 5二馬(53) ( 0:56/00:26:05) *こんなんもつめろなんか 83銀から相当危ないの 104 6二金打 ( 0:56/00:30:34) 105 6一馬(52) ( 0:55/00:27:00) *勿論詰めろ 106 6一金(62) ( 0:54/00:31:28) 107 6七銀打 ( 0:56/00:27:56) *やっと手を戻してくれた! チャンス到来か! 108 7八桂成(66) ( 0:54/00:32:22) 109 7八銀(67) ( 0:55/00:28:51) 110 6六桂打 ( 0:53/00:33:15) *おかわり さて問題は次の一手である。 111 7五桂打 ( 0:55/00:29:46) *78桂成といった時点で、この手は当然候補にあった。問題はこれが詰めろかどうかである。私はこれを詰めろではないと思っていた。83金も84飛も詰まないからである。 112 7八桂成(66) ( 0:55/00:34:10) *詰まないので成る。 113 8三飛打 ( 0:55/00:30:41) *詰みである。 指された瞬間は分からなかったが、少し考えれば最後一間竜があることまですぐにわかった。 ああ、負けか 114 7一玉(82) ( 0:57/00:35:07) *という訳で本局は一応頓死なのであるが、どうにもこれを頓死と呼ぶべきなのかはあまり分からない。 115 8二金打 ( 0:55/00:31:36) *頓死とは、自玉が詰まないと思ってたにもかかわらず詰んでいて詰まされてしまった、という状況を指す言葉だろう。たしかに言葉の上では本局のケースもそれに該当する。 116 6二玉(71) ( 0:57/00:36:04) *だが私は今回、あの75桂を打たれた局面で、本当に自玉が詰まないと思っていたのだろうか?それが自信がないのである。 もちろん詰まないと思ったから桂を成ったのだ。そこに偽りはない。 だが、83飛を指されたときに覚えた「ああ、やっぱり詰んでるんだ」という気持ちが私を不安にさせる。 本当は、詰むと思っていたのではないか? 117 6三飛成(83) ( 0:55/00:32:31) *思えば前局もそうだった。最後の最後、チャンスが来たかもと思った瞬間に、甘い果実に飛びついて奈落行きである。それはなんというか、読みの浅さや抜けというよりも、もっと根本的な、精神的な弱さを示しているような気がする。 「勝ちがあるよ、ほら。詰まないんだしさ、攻めちゃお?」 118 5一玉(62) ( 0:55/00:36:59) *前期の振り返りnoteで、私は次のように書いた。 「これまでの自分の将棋を内省するに、秒読みに入っているにもかかわらずノータイムで指すのは甘えだったのだと思った。苦しい局面を見つめるのが嫌で、いくら読んでも悪いあの苦しみを味わいたくなくて、勝負手を免罪符にしていたのだ。ここは取る一手だからと言い訳しながら、その後の展開を読むのをサボっていたのだ。時間攻めが有効かどうかを判断できるくらい強いならそもそも時間攻めが必要な局面にはなっていないのである。目を背けたいほど苦しい局面を秒が切れるギリギリまで睨み続ける覚悟が必要なのだ。」 119 5三龍(63) ( 0:55/00:33:26) *今期の私はたしかにノータイムで指しこそしなかった。だがそれだけだったのではないか?私は自分に都合の良い勝手読みをしながら盤を眺めて無為に時間が流れるのを待っていただけではないか?「目を背けたいほど苦しい局面を秒が切れるギリギリまで睨み続ける覚悟」を欠いていたのではないか? もしそうならこれは頓死とかそういう次元の話ではない気がしてならないのである。 120 投了 ( 0:02/00:37:01) まで119手で先手の勝ち