開始日時:2024/11/03 14:00:32 棋戦:R対局 持ち時間15分 手合割:平手 先手:岸亜双さん 後手:わんなく 手数----指手---------消費時間-- *本局が指す将順位戦最終局。 岸亜双さんは勝ち越し、わんなくは直接昇級がかかる一局。互いに「勝ってしまって申し訳ないですわ~」と対局前からプロレスを繰り広げていたが、まあ思ってもいないことだっただろう。少なくとも私は思ってませんでした。 1 5六歩(57) ( 0:21/00:00:21) *岸亜双さんは右玉左玉の使い手。 初手▲56歩。おぬしマジか 2 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05) 3 9六歩(97) ( 0:25/00:00:46) *あー端角中飛車ですねはいはい 4 8五歩(84) ( 0:01/00:00:06) 5 9七角(88) ( 0:13/00:00:59) 6 5二金(61) ( 0:01/00:00:07) 7 5五歩(56) ( 0:12/00:01:11) 8 4四歩(43) ( 0:02/00:00:09) 9 5八飛(28) ( 0:10/00:01:21) 10 4三金(52) ( 0:01/00:00:10) *中央を厚くしに行った手。▲48玉ぐらいだと思ったが△62銀~△34歩~△96歩といった感じで、後手は指す手がいくらでもある。 対して先手は△95歩のケアが必要で▲66銀とあがりにくい、そうこうしているうちに55の位の確保が難しくなりやすい印象。 11 5三角成(97) ( 4:01/00:05:22) *はい10手目の雄弁な解説は全部無に帰しました 12 5三金(43) ( 0:04/00:00:14) 13 5四歩(55) ( 0:09/00:05:31) *一瞬角損ながら、と金か金が約束されているのでなんとかするという先手の主張。 14 5四金(53) ( 0:00/00:00:14) *と金を残さないようにさっぱり指す。こういうのは取った方が続かないんですよ知らんけど 15 5四飛(58) ( 0:06/00:05:37) 16 5二歩打 ( 0:01/00:00:15) *歩を打って受けるのは堅いようでやや疑問。24解析先生いわく△42玉が勝ったようで、以下▲53金は△32玉で二の矢が無い。△65角が楽しみとして残るので面白い局面だった。 17 5三歩打 ( 0:04/00:05:41) *強引に中央突破を目指すがまだなんでもない 18 4五角打 ( 0:22/00:00:37) *疑問。感想戦では△65角が勝るのでは、という話に落ち着く。 以下▲52歩成△同金▲44飛は△87角成といった要領。87への成り込みは対端角中飛車ではかなり大きいので、こちらの方が自然だった。 19 4四飛(54) ( 4:12/00:09:53) *角取りなので忙しい 20 2七角成(45) ( 1:22/00:01:59) *代えて△67角成だと▲52歩成△同飛▲53歩△同飛▲54歩と止められるのを嫌った。が、▲53歩に△42飛ぐらいで耐えてる説が濃厚。 感想戦では▲52歩成に代えて▲64歩を指摘された。以下△64同歩▲同飛△89馬▲61金~▲71金でどうか。 なお24解析先生はこの順を後手の最善としている。マジ??? 21 2四歩打 ( 1:00/00:10:53) *27に角を成ったことで生じてしまった。罪深い。 22 3四歩(33) ( 0:02/00:02:01) 23 6一金打 ( 0:22/00:11:15) *見えてはいたが打つんだ、となった手。改めて見ると損のない手にも見えてくる。 24 6一玉(51) ( 0:02/00:02:03) 25 4一飛成(44) ( 0:07/00:11:22) 26 5一金打 ( 0:01/00:02:04) *がっちり金を受けて竜がバックするよりない 27 4三龍(41) ( 0:21/00:11:43) *玉と金が6筋方面にズレた形に。23手目で単に▲43飛成とするより実質的に2手得なので、多少後手が得していると思っていた。 28 2四歩(23) ( 1:17/00:03:21) 29 3四龍(43) ( 0:22/00:12:05) 30 3二歩打 ( 1:36/00:04:57) *これまた微妙。▲23金のとき△55角と逃げられるように打ったが、△26馬が勝ったと24解析先生。以下▲23金△44馬と受ければまだまだとのこと。天才か? 31 5八金(49) ( 1:53/00:13:58) 32 5三歩(52) ( 0:27/00:05:24) 33 3六金打 ( 0:13/00:14:11) *馬の活用を遮る手。これがあるから早めに△26馬と引く手の価値が高かったご様子。 ただこの後の一連の手順があったので、感想戦ではどうだったかという話になっていた。 34 8六歩(85) ( 0:15/00:05:39) 35 8六歩(87) ( 0:05/00:14:16) 36 8六飛(82) ( 0:08/00:05:47) 37 8八歩打 ( 0:03/00:14:19) 38 3六飛(86) ( 0:46/00:06:33) 39 3六歩(37) ( 0:08/00:14:27) 40 4九金打 ( 0:01/00:06:34) *重い金だが、①後手陣が飛車の打ち込みに強い②銀得+桂香取れそう、で後手指せると思っていた。ただし先手玉が相当に広い+2筋制圧が相当の攻め、ということで実際はやや先手が指せると24解析先生。 41 6八玉(59) ( 0:01/00:14:28) 42 3九金(49) ( 0:00/00:06:34) 43 2四龍(34) ( 0:28/00:14:56) 44 3八馬(27) ( 0:14/00:06:48) 45 8四龍(24) ( 0:26/00:15:22) 46 8二歩打 ( 0:08/00:06:56) *△83歩もあったが一歩ケチる。 47 2四歩打 ( 0:30/00:15:52) 48 4六歩打 ( 0:10/00:07:06) *この△46歩に期待した。 49 4六歩(47) ( 0:12/00:16:04) 50 4七歩打 ( 0:05/00:07:11) *8筋で一歩ケチった効果により垂れ歩が打てる。後手のやることが分かりやすいうえに、先手は飛車の打ち込みがないので難しいのではと思っていた。 51 2三歩成(24) ( 0:44/00:16:48) 52 5五角(22) ( 0:02/00:07:13) 53 7八玉(68) ( 0:04/00:16:52) *代えて▲54歩があったと24解析先生。以下△54同歩▲同龍△46角▲78玉はお手伝い。 △48歩成よりないが▲53歩成と攻め合われると△58と▲同金△46角▲78玉で53のと金が大きすぎる。まだ互角のようだがあまり後手勝てる気はしない。 本譜も早逃げで自然だと思う。 54 4八歩成(47) ( 0:13/00:07:26) *入れ得 55 5七金(58) ( 0:31/00:17:23) *▲46角を使わせない意味だが▲68金寄の方が堅かった説も無くは無い 56 2九金(39) ( 0:17/00:07:43) *じっと駒補充。もちろん▲54歩など見えていないので先手が指し手に困っていると思い込んでいる。 57 8五龍(84) ( 0:59/00:18:22) *岸亜双さんが悔やんだ手。▲54歩は△83歩▲85龍△54歩と味良く取り返されるため、単に竜を引いたとのこと。ただ△54歩に▲53飛があるためどうなっているかは不明。 本譜は次の手から後手にターンが回ってくる。 58 6五桂打 ( 0:42/00:08:25) *角取りを防ぎつつ味のいい金取り。△57桂不成と取れば55の角が取りにくいのでちゃんと金が取れるのもポイントが高い。 59 6六金(57) ( 0:59/00:19:21) *一目は味のいい受けだがなんとかなると踏んでいた 60 6六角(55) ( 0:09/00:08:34) *攻めのターン第2弾。 61 6六歩(67) ( 0:02/00:19:23) *取るよりないがコビンが開く 62 5六馬(38) ( 0:02/00:08:36) *いよいよ後手玉が見えてくる。▲88歩が悪形なのも後手にとっては追い風。 63 6七角打 ( 0:59/00:20:22) *ここでは▲87玉が勝ったようだが、それも△74銀でなんとかなってる読み。実際なんとかなっているっぽい。 唐突に雑な解説である。 64 6七馬(56) ( 1:47/00:10:23) 65 6七玉(78) ( 0:58/00:21:20) 66 5七金打 ( 0:04/00:10:27) *感想戦で△49角を指摘される。私も読んでおり、以下▲58歩△同と▲65龍△69と▲58玉で分からなかったが、△54銀と竜に当てながら受ければ勝っていると24解析先生。ソウッスネ 67 7六玉(67) ( 0:57/00:22:17) 68 6七角打 ( 0:09/00:10:36) 69 8六玉(76) ( 0:58/00:23:15) 70 8五角成(67) ( 0:15/00:10:51) 71 8五玉(86) ( 0:59/00:24:14) *岸亜双さんはこの局面を耐えていると踏んでいたとのこと。確かに直接迫るのは足りなさそう。 72 1九金(29) ( 0:14/00:11:05) *△83飛は合駒ならば△74銀から抜けるが、▲76玉と引かれて次の手がよく分からなかった。 観戦チャットは少しざわついていたようだが、この△19金で香車を補充すれば足りていると思っていた。飛車角しかない先手はこの上なく受けにくい。 73 7六玉(85) ( 0:59/00:25:13) *▲86玉△83香▲97玉と9筋で粘るのもあるが、△86銀~△87Xと金駒を打てれば詰む形なので△58と▲78金△68とから金駒を取りに来られる手が猛烈に厳しい。 後手玉がまだ3手ほど持ちそうなのも大きい。 74 8三香打 ( 1:02/00:12:07) *いつだって△83香は厳しい。先手玉は△86飛~△64銀までの詰めろ。 75 9七角打 ( 0:57/00:26:10) 76 7四飛打 ( 3:01/00:15:08) 77 7五角打 ( 0:03/00:26:13) *代えて▲75飛で詰みはないが、△75同飛▲同角△74飛と打てば受け無し、のはず。 はっきりとは読み切れていなかったし、今なお▲86角打などで強引に粘られると怪しい気はしないでもないが、後手勝ちにはなっていると思う。 78 7五飛(74) ( 0:08/00:15:16) 79 7五角(97) ( 1:00/00:27:13) 80 6七角打 ( 0:05/00:15:21) 81 6五玉(76) ( 0:59/00:28:12) 82 5四銀打 ( 0:03/00:15:24) 83 投了 ( 0:47/00:28:59) まで82手で後手の勝ち