開始日時:2021/01/09 22:02:21 棋戦:自由対局室(持ち時間15分) 手合割:平手 先手:swim47(2167) 後手:asuta_(2184) 手数----指手---------消費時間-- *第15期のりたま名人戦リーグ戦A級4回戦、▲swim47(2勝0敗)-△asuta_(1勝2敗)の一戦を振り返る。 本局が初手合い。 1 7六歩(77) ( 0:04/00:00:04) *swim47さんは四間飛車のスペシャリスト。 対抗型では、ノーマル。相振りでは、ダイレクトを多用している印象だ。 2 3四歩(33) ( 0:01/00:00:01) * 3 6八飛(28) ( 0:05/00:00:09) * 4 1四歩(13) ( 0:01/00:00:02) *端歩の打診。 以下▲1六歩には△2四歩から相振り飛車。▲4八玉には▲1五歩から対抗型が予定。 5 1六歩(17) ( 0:12/00:00:21) 6 2四歩(23) ( 0:02/00:00:04) 7 4八玉(59) ( 0:05/00:00:26) 8 2五歩(24) ( 0:02/00:00:06) 9 2八銀(39) ( 0:03/00:00:29) 10 3二飛(82) ( 0:02/00:00:08) *もちろん、三間飛車。 11 2二角成(88) ( 0:06/00:00:35) *swim47さんは、ここで角を換えてくる。 こちらが3二で飛車が途中下車しているため、理にかなったタイミングといえる。 12 2二飛(32) ( 0:01/00:00:09) * 13 6五角打 ( 0:15/00:00:50) *▲4三角成と▲8三角成の両狙いに角を打つ。 14 5四角打 ( 0:03/00:00:12) *△5四角がこの場合の返しの一手。 ▲8三角成に△2六歩▲同歩△1五歩▲同歩△2六飛を狙い、後手十分となる。 15 5四角(65) ( 0:05/00:00:55) *前述した変化があるため、取ってくる。 16 5四歩(53) ( 0:01/00:00:13) * 17 3八金(49) ( 0:05/00:01:00) *金を上がり、2筋に備えてくる。 代えて▲5三角もあったところ。 18 4二銀(31) ( 0:04/00:00:17) *▲5三角と打たれないよう銀でケアしておく。 19 8八飛(68) ( 0:06/00:01:06) * 20 3三桂(21) ( 0:02/00:00:19) *桂を跳ね、後に△2一飛と下段飛車に構えられるようにしておく。 21 8六歩(87) ( 0:08/00:01:14) 22 4四歩(43) ( 1:04/00:01:23) *△4三銀と上がるスペースを作る。 23 8五歩(86) ( 0:10/00:01:24) 24 4三銀(42) ( 0:13/00:01:36) 25 8四歩(85) ( 0:30/00:01:54) *8筋の歩を切ってくる。 26 8四歩(83) ( 0:04/00:01:40) 27 8四飛(88) ( 0:02/00:01:56) 28 8二歩打 ( 0:04/00:01:44) *飛車を成られては元も子もないため、しっかりと謝っておく。 ここで▲8三歩の追撃は、以下△7二金▲8二歩成△同銀で問題ない。 29 7八銀(79) ( 0:09/00:02:05) *銀を立ち陣形整備。 30 7二金(61) ( 0:04/00:01:48) *金を上がり、8筋をケアしておく。 31 3六歩(37) ( 0:31/00:02:36) *▲3七銀から矢倉への組替えを見せる。 32 2六歩(25) ( 0:04/00:01:52) *2筋の歩を切るならこのタイミングしかない。 33 2六歩(27) ( 0:02/00:02:38) 34 2六飛(22) ( 0:01/00:01:53) 35 2七歩打 ( 0:03/00:02:41) 36 2一飛(26) ( 0:02/00:01:55) 37 3七銀(28) ( 0:04/00:02:45) 38 4二玉(51) ( 0:03/00:01:58) *8筋は詰められているため、左玉へ。 39 4六歩(47) ( 0:25/00:03:10) *△4五桂を防ぎながら陣形に余裕を作る。 40 5二金(41) ( 0:03/00:02:01) 41 6六歩(67) ( 0:04/00:03:14) *6七から銀を活用する準備。 42 3二玉(42) ( 0:05/00:02:06) 43 6七銀(78) ( 0:03/00:03:17) 44 6二銀(71) ( 0:15/00:02:21) 45 5八金(69) ( 0:18/00:03:35) *金を上がり陣形を引き締める。 46 5三銀(62) ( 0:08/00:02:29) 47 8五飛(84) ( 0:12/00:03:47) *△4五歩や△5五歩を防ぐ位置へ。 48 7四歩(73) ( 0:30/00:02:59) *桂の活用を見せる歩突き。 49 7七桂(89) ( 0:39/00:04:26) *桂を跳ね駒を前進させていく。 50 6四銀(53) ( 2:26/00:05:25) *▲6五歩を誘う銀上がり。 51 3九玉(48) ( 1:00/00:05:26) *誘いには乗らず玉を深く囲いにいく。 52 7三桂(81) ( 0:38/00:06:03) *桂を跳ね、五段目で威張る飛車を追い返す。 53 8八飛(85) ( 0:17/00:05:43) *8八へ引き揚げる。 54 7五歩(74) ( 0:12/00:06:15) *7筋から仕掛ける。 以下▲同歩△同銀▲7四歩△7六歩▲7三歩成△7七歩成の攻め合いは後手十分と判断。 55 9六歩(97) ( 1:18/00:07:01) *端歩を突き手待ち。 56 7四角打 ( 1:53/00:08:08) *空いたスペースへ角を据え、先手陣を睨む。 ▲7四歩の筋も防いでおり、攻めだけを意識して指せるようにしている。 57 7五歩(76) ( 1:31/00:08:32) *△7六歩▲同銀△7五歩と拠点を作られる前に取ってくる。 58 7五銀(64) ( 0:05/00:08:13) 59 7六歩打 ( 0:13/00:08:45) 60 6四銀(75) ( 0:04/00:08:17) 61 5六銀(67) ( 0:04/00:08:49) *先手陣へ直射していた角筋を銀でケアする。 62 5五歩(54) ( 0:41/00:08:58) *銀の態度を聞く。 ▲6七銀であれば手得。▲4七銀であれば桂頭が薄くなり狙い所となる。 63 4七銀(56) ( 0:19/00:09:08) 64 7五歩打 ( 0:27/00:09:25) *先手陣の弱点である桂頭に狙いを定める。 65 8六飛(88) ( 0:21/00:09:29) *△7六歩に▲同飛を用意。 66 7六歩(75) ( 2:20/00:11:45) 67 6五桂(77) ( 0:19/00:09:48) *桂を跳ね交換を迫る。 代えて▲7六同飛には、以下△4七角成▲同金左△7五銀打と飛車を捕獲する筋があり気になったか。 68 6五桂(73) ( 0:24/00:12:09) 69 7六飛(86) ( 0:43/00:10:31) *桂を取りを放置し、先に歩をはらう。 代えて▲6五同歩は、以下△同角~△7七歩成とと金を作られ先手もたない。 70 7五歩打 ( 0:42/00:12:51) 71 7九飛(76) ( 0:51/00:11:22) 72 5七桂成(65) ( 3:04/00:15:55) *最後の一仕事。 73 5七金(58) ( 0:05/00:11:27) 74 4五歩(44) ( 0:11/00:16:06) *金を吊り上げ両取りを狙う。 後手の懸念材料である、▲9八角~▲4四桂(▲4四歩)は△5三金で大丈夫だろうと判断したため、この仕掛けを決行した。 75 2八玉(39) ( 4:30/00:15:57) *玉を入り次に▲4五歩と取りやすくした。 代えて▲4五歩は、以下△同桂▲4六銀右△5七桂成▲同銀△4七角成▲同金△2七飛成で先手陣が崩壊していた。 76 5四桂打 ( 0:57/00:17:03) *次の△4六歩をより厳しくする桂打ち。 77 9八角打 ( 0:57/00:16:54) 78 5三金(52) ( 0:04/00:17:07) *ノータイムで金を上がった。 お互いに秒読みに入っており、角は読み筋ですよとswim47さんを焦らせる意味合いがあった。 79 6五歩(66) ( 0:54/00:17:48) *銀取りに当てながら角の利きを遮断してくる。 80 4六歩(45) ( 0:51/00:17:58) *銀取りは放置で攻める。 ▲6四歩と銀を取った手が自陣に大きな影響はなく、角の利きが復活するためむしろ取って欲しいと考えていた。 81 6四歩(65) ( 0:56/00:18:44) 82 4七歩成(46) ( 0:05/00:18:03) 83 4七金(57) ( 0:55/00:19:39) 84 4六歩打 ( 0:05/00:18:08) *角の利きを最大限に活用し攻めを繋げる。 85 4六銀(37) ( 0:55/00:20:34) *銀を犠牲にこちらの攻め駒を減らす狙い。 86 2六歩打 ( 0:36/00:18:44) *銀が上がり薄くなった玉頭を狙う歩打ち。 以下▲同歩△2七歩▲同玉△4六桂▲同金△2六飛▲同玉△3八角成が理想の進行。 87 2六歩(27) ( 0:55/00:21:29) 88 2七歩打 ( 0:03/00:18:47) 89 3七玉(28) ( 0:52/00:22:21) *前述した変化を避けてくる。 90 4六桂(54) ( 0:18/00:19:05) 91 4六金(47) ( 0:53/00:23:14) 92 5七銀打 ( 0:10/00:19:15) *基本に則って寄せを狙う。 93 7五飛(79) ( 0:55/00:24:09) *受けてばかりでは勝てないと判断されたのだろう、角がいなくなった際の▲7二飛成から攻め合いを見せてくる。 94 4六銀成(57) ( 0:57/00:20:12) 95 4六玉(37) ( 0:04/00:24:13) 96 3八角成(74) ( 0:14/00:20:26) *▲7二飛成には△4二金と受けて問題ないと判断し、△5六金までの詰めろをかける。 97 7二飛成(75) ( 0:16/00:24:29) 98 4二金打 ( 0:41/00:21:07) 99 5五玉(46) ( 0:03/00:24:32) *詰めろを解除。 100 6五銀打 ( 0:58/00:22:05) *ただのところに銀を打つ。以下▲同角に△6四金~△6五馬が狙い筋。 代えて△6四金では、左辺へ玉を逃がす恐れがあった。 101 6五角(98) ( 0:11/00:24:43) 102 6四金(53) ( 0:02/00:22:07) 103 6六玉(55) ( 0:55/00:25:38) 104 6五馬(38) ( 0:13/00:22:20) *△6五馬を見てswim47さんの投了となった。 投了図以下、▲7七玉には△7七歩▲6八玉△6六馬。▲6七玉には△9四角。▲5七玉には△4六角(▲同玉は△4七金まで)▲5八玉△6六馬と一手一手の寄りとなる。 研究通りの進行から、ミスもなく安定して指せたと思う。 感想戦で、先手が▲4八銀~▲4七銀と雁木に組み替える変化があがり、そうなっていると正直わからなかったため、まだまだ研究が足りないなと実感した。 これでリーグ戦の戦績は、2勝2敗のイーブンとなった。 前期では負け越しだったため、この調子で白星をあげていきたい。 105 投了 ( 0:04/00:25:42) まで104手で後手の勝ち