開始日時:2020/10/25 20:00:32 棋戦:自由対局室(持ち時間15分) 手合割:平手 先手:nakkyun12(1220) 後手:* daidai(1150) 手数----指手---------消費時間-- *6月に始まった指す将順位戦もついに最終局を迎える。 最終局はdaidaiさんとの対局。 私はこの対局に勝てばB級2組への昇級が決まる。しかし負けると、わずかに他の対局の結果次第で入れ替え戦の可能性が残るものの、昇級は絶望的な状況となる。 まさに大一番。3期目で初めて得た自力昇級のチャンス。並々ならぬ決意で対局に挑んだ。 1 7六歩(77) ( 0:05/00:00:05) *先手は私となった。 daidaiさんは振り飛車に対してはほぼ100%飯島流引き角戦法を使用するため、対局前1週間はほぼ飯島流の対策に費やした。 用意した作戦は1手の差が非常に大きく、ここで先手を引けたのは非常に大きかった。 2 8四歩(83) ( 0:01/00:00:01) *後手はdaidaiさん。開幕3連敗でスタートしたものの、そこから立て直しここまで5勝5敗。 なおdaidaiさんは今期中にレートが爆上がりし、今ではなんと1700台。私から見て500以上も上の相手となる。 しかしこの強敵を倒さねば昇級はない。これまでの指す順でも下位のレートの方がレート上位者に勝つ場面は何度も見てきた。今度は自分がそれをする番である。 3 6八飛(28) ( 0:03/00:00:08) *大一番でいつものように四間飛車に構えた。 4 8五歩(84) ( 0:01/00:00:02) 5 7七角(88) ( 0:01/00:00:09) 6 6二銀(71) ( 0:01/00:00:03) 7 4八玉(59) ( 0:01/00:00:10) 8 5四歩(53) ( 0:03/00:00:06) 9 3八玉(48) ( 0:02/00:00:12) 10 3二銀(31) ( 0:01/00:00:07) 11 5六歩(57) ( 0:01/00:00:13) *5筋を突き返す。 12 3一角(22) ( 0:01/00:00:08) *daidaiさんは想定どおり引き角の構えだ。 13 5五歩(56) ( 0:00/00:00:13) *対局開始23秒で仕掛けた。飯島流で角を引いた瞬間は玉を囲いづらく、ここで仕掛けてペースを握る考え。 14 5五歩(54) ( 0:02/00:00:10) 15 5五角(77) ( 0:01/00:00:14) 16 5二金(61) ( 0:02/00:00:12) 17 7七桂(89) ( 0:14/00:00:28) *左桂を活用する。 18 6四歩(63) ( 0:48/00:01:00) *左桂の捌きを警戒した手。なお、△86歩▲同歩△同飛〜△89飛成とされても、▲88飛とぶつける手があるので問題ない。 19 6六角(55) ( 0:19/00:00:47) 20 5三角(31) ( 0:10/00:01:10) 21 5八飛(68) ( 0:51/00:01:38) *中飛車に振り直して角頭を狙う。なお、相手が飯島流と分かっているので最初から中飛車にすることも考えられたが、最終局は愛用している四間飛車で飯島流に勝ちたいという思いから、四間から中飛車に振り直す順を選んだ。 22 4二玉(51) ( 0:20/00:01:30) 23 5四歩打 ( 0:15/00:01:53) *相手玉が安定する前にポイントを奪いにいく。 24 3五角(53) ( 0:06/00:01:36) *△44角は▲同角〜▲22角があった。△35角はこちらの銀を睨んでおり、嫌な手。 25 5五飛(58) ( 2:09/00:04:02) *2分考えて▲55飛と浮いた。この戦法の一つの狙いが▲85飛とぶつけることがあり、それを狙っている。 代わる手が見つからなかったのもあるが、前局のこじろ〜さん戦の反省から、本局は自分から動いていこうと思っており、それができていたのではないかと思っている。 26 2四角(35) ( 0:56/00:02:32) 27 8五飛(55) ( 0:48/00:04:50) 28 8五飛(82) ( 0:08/00:02:40) 29 8五桂(77) ( 0:03/00:04:53) 30 8二飛打 ( 0:02/00:02:42) *飛車交換にはなったものの、自陣飛車を打たれて相手陣に飛車を打ち込む隙はない。▲86歩と桂を支えてもすぐに△84歩で取られてしまう。ここは少し失敗したかなと思った。この展開も部分的には事前に調べてはいたのだが、実際に局面を目の前にすると難しかった。 31 8六歩(87) ( 3:23/00:08:16) *約3分半の考慮。飛車で桂を取られてはいけないのでこの一手だが、その後の展開を考えていた。 32 8四歩打 ( 0:04/00:02:46) 33 7三桂成(85) ( 0:39/00:08:55) *取られる桂で相手陣を乱す。 34 7三桂(81) ( 0:11/00:02:57) *ここは△73銀の方が隙ができにくく嫌かなと思っていた。daidaiさんは攻めの桂の活用を目指す。 こちらは桂損したものの、相手は歩切れで形勢はまだまだ。 35 6八銀(79) ( 0:46/00:09:41) *△57桂と打たれて駒損が拡大してはまずいのでそれを防ぐ。 36 6五桂(73) ( 1:37/00:04:34) * 37 5八金(69) ( 0:40/00:10:21) *△57桂打の狙いを防ぐ。 38 8五歩(84) ( 0:39/00:05:13) 39 7五角(66) ( 0:52/00:11:13) *この▲75角の発見はまずまず手応えがあった。後手は▲64角を防ぐ必要があるが、△63銀なら飛車を打ちこめる。 40 6三金(52) ( 1:29/00:06:42) *ここは△63金が一番嫌だった。流石の一手。 なお、それでも▲61飛はあったようだが、△71桂から飛車を捕獲されて自信がなかった。 41 5三歩成(54) ( 1:25/00:12:38) *拠点を捨てることになるが、▲57歩と打つ狙い。 42 5三金(63) ( 0:39/00:07:21) 43 5七歩打 ( 0:13/00:12:51) *△56桂や△68角成のような手を防いで、将来的に▲66歩から桂が取れればと思っていた。 44 5一金(41) ( 1:30/00:08:51) *じっと。渋い。 残り時間が2分に迫っていた私はここで最後の時間を投入する。勝負所だ。 45 8四飛打 ( 3:04/00:15:55) *ぼやぼやしてると△86歩〜△87歩成が間に合ってくるのでいくしかないと思った。 ここから私は1分将棋に。daidaiさんは残り約6分。 46 8四飛(82) ( 1:47/00:10:38) *ここは△83桂▲64角△73歩という順を気にしていたが、後手の飛車が使いづらくなりこちらがやれるか。 47 8四角(75) ( 0:04/00:15:59) 48 8二飛打 ( 1:34/00:12:12) *ここは△81飛の方が隙がなく嫌だった。 49 6二角成(84) ( 0:51/00:16:50) 50 6二飛(82) ( 0:10/00:12:22) 51 8一飛打 ( 0:58/00:17:48) *駒損ながら後手陣に飛車を打ち込み、こちらペースだと思った。 飛車の打ち場所は71との比較で、81だと△92角のラインが気になるが今すぐ何かはないだろうと思っていたが・・・ 52 4六桂打 ( 0:26/00:12:48) *桂でこじ開ける手があった。ヒヤッとする手だが、こちらも王手で飛車を切る手がある。 53 4六歩(47) ( 0:46/00:18:34) 54 5七桂成(65) ( 0:05/00:12:53) *この手で先に△92角は、▲91飛成△57桂成の時に▲92龍と取る手があって先手よし。 55 5一飛成(81) ( 0:43/00:19:17) *王手で金と刺し違える手があるのが大きい。 56 5一玉(42) ( 0:08/00:13:01) 57 5七銀(68) ( 0:30/00:19:47) *大駒は全て相手に渡したものの、玉形は大差でこちらの持ち駒も豊富。ここで優勢を意識。あとは勝ち切れるか。 58 5六歩打 ( 2:18/00:15:19) *daidaiさんも時間を使い切った。 59 5六銀(57) ( 0:53/00:20:40) *ここでこちらに一歩入ったのは大きかったと思う。 60 4四歩(43) ( 0:30/00:15:49) *▲45桂を消した手。 61 5四歩打 ( 0:45/00:21:25) 62 5四金(53) ( 0:59/00:16:48) 63 6六桂打 ( 0:41/00:22:06) 64 5三金(54) ( 0:57/00:17:45) 65 5四歩打 ( 0:07/00:22:13) *乗ってきた。もうこちらの攻めは切れない。 66 5二歩打 ( 0:36/00:18:21) *金を逃げるのは▲53金や▲53銀で負けと見たか。 67 5三歩成(54) ( 0:55/00:23:08) 68 5三歩(52) ( 0:02/00:18:23) 69 5五桂打 ( 0:55/00:24:03) *攻めの手がかりを作る。 70 8八飛打 ( 0:35/00:18:58) 71 6三銀打 ( 0:53/00:24:56) 72 9二飛(62) ( 0:16/00:19:14) 73 4八金(49) ( 0:55/00:25:51) *将来的に金銀を渡すことになるので、その際の△57金や△57銀を消して手堅い。 74 6九角打 ( 1:00/00:20:14) 75 6八金打 ( 0:51/00:26:42) *▲47銀で温存する手もあったかもしれないが、ここは持ち駒を投資して角を取りにいいと判断。 ちなみに△87角成なら▲79金の予定。 しかしこれは今見ると▲68金打に代えて▲52金△同飛▲同銀成△同玉▲82飛と攻めれば、合駒が悪くこちらが勝ってそうか。 76 5八角成(69) ( 0:59/00:21:13) 77 5八金(68) ( 0:29/00:27:11) 78 4二玉(51) ( 0:51/00:22:04) 79 2二金打 ( 0:53/00:28:04) *▲31角から寄せる狙い。 80 6一金打 ( 0:59/00:23:03) *△41金とされた時にどうするか分かっていなかった。 81 3一角打 ( 0:46/00:28:50) *この角が入ったのは大きい。 82 4一玉(42) ( 0:23/00:23:26) 83 5三角成(31) ( 0:39/00:29:29) 84 5七歩打 ( 0:54/00:24:20) 85 3一金(22) ( 0:56/00:30:25) 86 5一玉(41) ( 0:03/00:24:23) 87 5七金(58) ( 0:57/00:31:22) *ここは▲52歩から詰みだったようだ。対局中は▲32金の変化をずっと読んでいて読みきれなくて▲57金を指したが、詰ます必要がないとはいえ▲52歩を1秒も読まないようではなあと。 88 投了 ( 0:18/00:24:41) まで87手で先手の勝ち