開始日時:2020/09/19 20:00:10 棋戦:自由対局室(持ち時間15分) 手合割:平手 先手:nakkyun12(1240) 後手:* zonomiP(1050) 手数----指手---------消費時間-- *第5期指す将順位戦第8局、ぞのみさん戦を振り返ります。 ぞのみさんとは2度練習将棋を指しており、1勝1敗。だが1局目は相振り飛車、2局目は相居飛車の将棋であまり参考にはならないだろう。 ぞのみさんはしっかり事前準備をしてくるタイプ。こちらとしては相手の準備に惑わされずに自分の将棋を指すことを心掛けて挑みました。 1 7六歩(77) ( 0:08/00:00:08) *振り駒の結果、私が先手となりました。私はここまで6勝1敗できており、本局も勝って昇級へ近づきたいところです。 2 8四歩(83) ( 0:21/00:00:21) *対するぞのみさんもここまで5勝2敗の好成績で昇級争い中。 居飛車党のぞのみさんは2手目△84歩で居飛車を明示しました。 3 6八飛(28) ( 0:06/00:00:14) *私は本局も愛用の四間飛車を採用。正直、本局はぞのみさんの用意を外して違う戦法でいこうか当日の朝まで悩んでいました。 ただ、やはり負けられない将棋で信じられるのはこの戦法。どういった用意で来られても経験値で勝負です! 4 3四歩(33) ( 0:03/00:00:24) *ぞのみさんはエルモ急戦、金無双急戦、左銀急戦と急戦なら何でも指しこなすイメージ。本局に挑むにあたってはそのあたりの主要な変化を一通り押さえて挑みました。 5 6六歩(67) ( 0:02/00:00:16) 6 6二銀(71) ( 0:06/00:00:30) 7 4八玉(59) ( 0:02/00:00:18) 8 4二玉(51) ( 0:04/00:00:34) 9 1六歩(17) ( 0:02/00:00:20) 10 1四歩(13) ( 0:06/00:00:40) 11 7八銀(79) ( 0:09/00:00:29) 12 3二玉(42) ( 0:09/00:00:49) 13 3八玉(48) ( 0:10/00:00:39) 14 5四歩(53) ( 0:03/00:00:52) 15 2八玉(38) ( 0:06/00:00:45) 16 8五歩(84) ( 0:07/00:00:59) 17 7七角(88) ( 0:03/00:00:48) 18 5二金(61) ( 0:03/00:01:02) *これでエルモ急戦の可能性は低くなったかなと思いました。 19 3八銀(39) ( 0:03/00:00:51) 20 9四歩(93) ( 0:03/00:01:05) 21 9六歩(97) ( 0:11/00:01:02) 22 5三銀(62) ( 0:03/00:01:08) *この手で金無双急戦を警戒します。持久戦もありますがそれならこちらの経験値のほうが高そうです。 23 5八金(69) ( 0:29/00:01:31) 24 7四歩(73) ( 0:07/00:01:15) 25 6七銀(78) ( 0:18/00:01:49) 26 7三桂(81) ( 0:26/00:01:41) *ぞのみさんは早めに桂を跳ねてきました。△84飛~△64銀型を作る狙いでしょうか。 ここで成立するかは分かりませんが、ポンポン桂も警戒しなくてはなりません。 27 5六銀(67) ( 1:23/00:03:12) *この手はポンポン桂を警戒した手で、同時に玉頭銀も狙っています。 28 8四飛(82) ( 0:17/00:01:58) 29 4五銀(56) ( 0:30/00:03:42) *相手の陣形が中途半端なうちに仕掛けていこうと思いました。玉頭銀はあまり実戦では指しませんが、狙えるなら狙っていきたいところです。 ぞのみさんからしても、玉頭銀は完全に予想外だったとのことでした。 30 5五歩(54) ( 0:02/00:02:00) *ノータイムで△55歩。ぞのみさんはここから銀ばさみを狙う方針です。ここで▲34銀なら△75歩で困ります。 31 6五歩(66) ( 1:57/00:05:39) *相手の角道が止まったのでこの手が指せました。飛車角の活用を図る大きな一手。 32 7五歩(74) ( 2:09/00:04:09) *飛車の横利きを通す手。 33 7五歩(76) ( 0:21/00:06:00) 34 3五歩(34) ( 0:03/00:04:12) *これで銀ばさみですが、△44歩には▲34銀と出れます。△33桂には▲46歩で銀桂交換ではありますが、タダでこの銀は取られません。 35 4六歩(47) ( 3:09/00:09:09) *ここはかなり考えました。約3分の考慮。 代えて▲56歩のような手も考えましたが、△33桂であまり自信が持てませんでした。 どちらにしても△33桂に対して▲46歩と突くことにはなるので、それなら先に受けて△33桂の時に▲55角と出られるようにするのが良いと思いました。 36 8六歩(85) ( 1:35/00:05:47) *角が動いたときに飛車を走れるようにするための、なるほどの一手。 37 8六歩(87) ( 0:18/00:09:27) 38 3三桂(21) ( 0:06/00:05:53) *さあ、桂を跳ねてきました。これで銀桂交換はほぼ確定です。 39 5五角(77) ( 1:17/00:10:44) *この▲55角が用意の切り返し。 40 4五桂(33) ( 0:03/00:05:56) 41 7三角成(55) ( 1:03/00:11:47) *角交換する手もありましたが、継続手が分かりませんでした。本譜は駒を取りつつ飛車に当てる▲73角成。45の桂馬もいつでも取れる形なので、銀と桂馬2枚の交換で駒得。少し指しやすいのではないかと思っていました。 42 8六飛(84) ( 0:07/00:06:03) *飛車に当てられているので当然の一手。ここでは▲82歩を考えていましたが、そこで△79銀が気になる手で、そのあたりの変化を掘り下げて考えていました。 43 8八歩打 ( 1:53/00:13:40) *約2分考えて予定通り▲88歩を打ちました。 私はこれで残り1分20秒。対するぞのみさんは決断良く進めており、残り9分残しています。時間がないのはいつものことですが、本局はまだまだ難しい局面なので少し焦ります。 代えて▲99馬として▲34香を見せるのもありましたが、やはり△89飛成とダイレクトに桂を取られるのは良くないと判断。 ここで△79銀は▲78飛△88銀成▲68飛で銀を使わせたことに満足かと思いましたが、以下△78成銀▲同飛△89飛成は自信が持てなかったかもしれません。 44 3六歩(35) ( 4:15/00:10:18) *ぞのみさんこの日一番の長考、4分15秒で△36歩。あるかもと思っていましたが、これには桂を取って馬が利いてくるので良いと思っていました。 45 4五歩(46) ( 0:27/00:14:07) *代えて▲36同歩は△37歩で取られそうだった桂に一仕事されてしまいます。 46 3七歩成(36) ( 0:26/00:10:44) 47 3七馬(73) ( 0:24/00:14:31) *▲37同馬の味が良く、こちらが良くなったと思いました。 48 7六飛(86) ( 0:52/00:11:36) 49 9一馬(37) ( 1:22/00:15:53) *飛車成を防ぐなら▲77桂打でした。そちらが優ったかもしれません。 ここから私は1分将棋に入ります。ぞのみさんは残り3分半。 50 7九飛成(76) ( 0:15/00:11:51) 51 9七桂(89) ( 0:59/00:16:52) *この手は秒に追われて指しました。あまり良くなかったと思います。代えて▲33歩としておくべきだったでしょうか。 52 7七銀打 ( 0:52/00:12:43) *指されてみると飛車が狭そうに見えて一瞬焦りました。ただ▲67飛△78銀不成には▲33歩が良さそうです。 同じ飛車を狙うのなら、代えて△77角成なら結構難しかったかもしれません。 53 6七飛(68) ( 0:55/00:17:47) 54 8二歩打 ( 0:47/00:13:30) *この手は▲同馬に△88龍の狙い。 55 3三歩打 ( 0:52/00:18:39) *この手が入ったのはめちゃくちゃ大きかったです。△同角は▲37香があり、△同玉もいかにも危なそうです。 56 2一玉(32) ( 0:46/00:14:16) 57 8二馬(91) ( 0:55/00:19:34) *ここでは代えて▲35桂としておけば分かりやすく勝ちでした。後手は23の地点が非常に受けづらいです。 本譜はせっかくなら馬を活用しようと思いましたが、ここから相手の粘りを許すこととなります。 58 8八龍(79) ( 0:03/00:14:19) 59 5五馬(82) ( 0:53/00:20:27) *引くなら46だったでしょうか。77の銀に当てているつもりでしたが、△54歩▲77馬△同龍▲同飛に△55角があり、銀が取れません。 60 5四歩打 ( 1:33/00:15:52) *ぞのみさんも1分将棋に入ります。 61 4六馬(55) ( 0:53/00:21:20) 62 3三角(22) ( 0:52/00:16:44) *この手は良い勝負手でした。▲37香を許しますが、角を眠らせたままでは戦えないという判断です。 63 3七香打 ( 0:40/00:22:00) 64 5五角(33) ( 0:28/00:17:12) 65 5五馬(46) ( 0:41/00:22:41) 66 5五歩(54) ( 0:51/00:18:03) 67 3三桂打 ( 0:02/00:22:43) 68 3二玉(21) ( 0:09/00:18:12) 69 4一桂成(33) ( 0:54/00:23:37) 70 4一玉(32) ( 0:04/00:18:16) 71 3一香成(37) ( 0:48/00:24:25) 72 5一玉(41) ( 0:00/00:18:16) *優勢なのは間違いないですが、ここからの寄せ方が全く浮かびませんでした。 73 7二角打 ( 0:57/00:25:22) *時間に追われて打ちました。挟撃の態勢を作りますが、詰めろになっていないので微妙なところ。 74 6二金(52) ( 0:26/00:18:42) *一瞬危なく見えますが、▲41金には△52玉で耐えています。 75 9四角成(72) ( 0:53/00:26:15) 76 4六角打 ( 0:53/00:19:35) *相手玉ばかり考えていて自玉をあまり見ておらず、ヒヤッとする角打ち。 77 3七銀打 ( 0:55/00:27:10) *代えて▲37歩は△36歩が気になるところでした。銀で弾きますが、△36桂が見えているので怖いところ。 78 3六桂打 ( 0:51/00:20:26) 79 1八玉(28) ( 0:53/00:28:03) *一瞬頓死したかとヒヤッとしましたが、△58龍~△28金には▲17玉で耐えています。後手玉は飛車が入れば詰むので、迂闊に龍を切れません。 80 3七角成(46) ( 0:55/00:21:21) *やむを得ず角を切りました。 81 3七銀(38) ( 0:54/00:28:57) 82 9九龍(88) ( 0:56/00:22:17) * 83 3四桂打 ( 0:59/00:29:56) *この手は▲33角からの詰めろ。 84 7二歩打 ( 0:09/00:22:26) *歩で詰めろを受けてきました。 こう決められそうで決められない時というのは焦るものです。 85 3三角打 ( 0:42/00:30:38) 86 6一玉(51) ( 0:03/00:22:29) *いやあ~なかなか決め手を出せません。ここで▲93馬は△82銀の時に馬取りと49の金取りが残ってまずいと判断しました。 87 3九金打 ( 0:59/00:31:37) *59秒まで読まれて、ここで一度受けました。△49龍さえ許さなければ、こちらはそう簡単には寄りません。 88 8八龍(99) ( 0:55/00:23:24) *次に△47銀のような手があります。 89 3六銀(37) ( 0:55/00:32:32) *桂馬を外しつつ、△47銀を防ぎます。ただ、△46香が生じており、それだとどうしたのでしょうか。 90 9一香打 ( 0:06/00:23:30) *ぞのみさんは△91香と馬を追ってきました。 91 7六馬(94) ( 0:53/00:33:25) *後手玉からは離れますが、▲76馬と逃げた手が銀に当たるので、悪くない取引です。戦力差があるため、相手の駒を取り切って勝つことも考えられます。 92 8六銀成(77) ( 0:13/00:23:43) 93 6六馬(76) ( 0:53/00:34:18) 94 9七成銀(86) ( 0:53/00:24:36) *これはうっかりだったでしょうか。飛車が入れば▲51飛までの1手詰があります。 95 8八馬(66) ( 0:17/00:34:35) 96 投了 ( 0:04/00:24:40) まで95手で先手の勝ち