開始日時:2020/07/09 場所:81Dojo 持ち時間:20分+60秒 手合割:平手 先手:kisy 後手:熊田クリスピー 手数----指手---------消費時間-- *フリーズ将棋新人王戦 どう見ても新人に見えない二人が決勝にやってきた! 新人王戦は、各対局者のチャンネルで放送が行われてきましたが最後はやっぱり綾瀬綾! というわけで、フリーズタワーに対局者二人が集結しました kisyさんはたいやきを被らされて登場 よく考えなくてもいつも被ってますね 詰め将棋トーストも持ってきてます、あれ綾ちゃん大好きですよね 熊田さんはクリスピードーナッツに乗って登場 誰も突っ込まなかったから不安になる綾ちゃん、皆分かってるから大丈夫だよ! 1 5六歩(57) ( 0:17/00:00:17) *先手を取ったkisyさんがやっぱり5筋を突きました 強いから 「させば中飛車、詰ませば煙、泳ぐ姿は鯛の焼き。kisyです」 タイの焼きとは一体何なのか その謎を解き明かすため、我々は81マスの盤上へと向かった かっこいい前口上まで用意したからには、詰め将棋系Vtuberにならざるを得ないねえ? (笑点みたい) kisy「1局目は短手数でばっさりいけたんですけど、2局目は結構大変でした」 綾「なぎさちゃんが居飛車、浮き飛車やってきたんでしたっけ」 kisy「なぎさワクチン」 kisy「今日も中飛車で行きたいと思います、初手でどうせバレルので」 そりゃそうだ 2 3四歩(33) ( 0:16/00:00:16) *熊「2局とも下手をすればそのまま負けててもおかしくなかったんですけど」 熊「緊張して、早めにフリーズをぶっぱして粘られた感じです」 熊「ちょっと間が空いたので結構忘れてるんじゃないかなと」 (注:直前に練習VSをモコナとやっていた模様、フリーズ将棋じゃなくて角換わり) コメ欄には現氷王(鷺宮ローラン)も登場 綾「kisyさん3回連続先手なのはすごいですね」 3 5八飛(28) ( 0:05/00:00:22) *綾「私が最初にフリーズ将棋作ったときは、『棋力差があっても一発入る』みたいな感じで作ったんだけど」 綾「最近、普通に将棋強い人が勝つみたいな?」 読みが必要なので、結局そうなっちゃうの;; kisy「余り対話しないけど、盤上では対話をします」 もっと喋ってもいいのよ」 一人暮らしの話とか 綾「バーチャル家族乱入してきたりするから羨ましいわ~」 4 5四歩(53) ( 0:23/00:00:39) *綾「角道が開いてるのがポイントですね」 kisy「ここは色々考えることがあります、先手番の権利」 5 9六歩(97) ( 1:09/00:01:31) *綾「例のやつですかねー」 kisy「例のやつかもしれないです」 なんだかんだ結構喋ってくれてありがたい 6 5二飛(82) ( 0:13/00:00:52) * 7 6八銀(79) ( 0:56/00:02:27) *kisy「面白い手はいくつか思いついたんですけど、面白いだけになりそうだなーと」 綾「なかなかね、本番で使うの勇気いる」 kisy「エクシスは78銀なんですけど、68銀にしました」 この形も別に無くはない ポイントは相手の端角に狙われるかどうか kisy「角道開いてるので、いきなり77角成とかを防ぎたい」 それはある 8 4二銀(31) ( 0:43/00:01:35) *同じ形を採用したが 9 9七角(88) ( 0:08/00:02:35) *綾「来ましたねー、端角」 端が銀に当たっているのは余り面白いとは思えない すぐにどうこうはないとしても メイVSローラン戦では31角と頑強に受けに回ったような記憶があるが、果たして熊田はどうするのか 10 6二銀(71) ( 0:23/00:01:58) *あたいったらサイキョーね! 何かありそうだが、流石にまだ何も無いか 角道を開けている分、55歩の突っ掛けが成立しないのがミソ 熊田「端角怖い」 綾「角をとがめるのは無理ゲーですね」 11 4八金(49) ( 1:55/00:04:30) *綾「おぉー、金上がり」 kisy「昔この形はやってましたよね」 旧ローラン組みである、飛車は真ん中にいなかったけど 端角と組み合わせると確かに強力かもしれない 12 7一金(61) ( 1:16/00:03:14) *熊田は前局同様の形へ 13 7九金(69) ( 0:41/00:05:11) *対してこちらも金を寄る kisyステムというもじりが上がる 14 3三銀(42) ( 0:25/00:03:39) *角の当たりを避ける、次に44銀と出たい この瞬間55の数が足りていないのが気になるが…… ※足りていないとはどういうことか 利きが同数の場合、フリーズがある以上足りていないのである 勿論そこでフリーズを使って攻め込んでも、55地点では玉まで遠く解決にならない とにかく、同数は結構危険ということだけ覚えておくといいかもしれない ちなみにこの場合の数とは、利いている駒の種類の数のことである 15 4六歩(47) ( 1:22/00:06:33) *少し時間を使い、4筋を突き出した 44銀へのカウンターにも使え、端角への牽制も兼ねているといったところか のりたま将棋クラブの話 熊田さんも入ったのりたま将棋クラブは皆でワイワイ土曜日とかツイッターとかで遊んでます 今は沙久耶道場へ道場破りをしに行ってたりします、タノシイデスネ 気になる方は、土曜の夜に24大阪道場へ! 16 1四歩(13) ( 0:39/00:04:18) *でも端を突く 17 3六歩(37) ( 1:03/00:07:36) *さらに桂馬を動かせるように 18 1三角(22) ( 1:00/00:05:18) *この端角が果たして機能するかが本局を分けそうだ 19 3七桂(29) ( 0:53/00:08:29) *熊田「これ、取れないのかなぁ」 46歩は浮いている、しかし取れるのか取れないのか ローラン「本当かなぁ?」 kisy「ちょっと今更ですけど、桂跳ねが悪かった気がしてきました」 ※角とフリーズ一回の交換はどちらが得か問題 感想戦でも上がった話 正直なところ相手の玉形にもよるのだが、基本的に最序盤での角とF1回の交換は損である ではここまで進んだ場合は? 結構難しいが、桂を絡めた攻撃を考えた場合「得」になる可能性が高い 4筋の歩を切ってもらっていること+45桂跳ねがある 歩をもらった場合42歩からの筋が極めて強烈で、1回Fを使ったとしても角を手にするのは大きい 角と角だけではF角で攻めが止まるが、桂が加わったり42歩などの筋を絡めるとF角だけでは止まらないので 20 4六角(13) ( 5:03/00:10:21) *勇気を持って踏み込むクマー! 21 5七銀(68) ( 1:19/00:09:48) *57銀+F角 取りに行った、この手が果たして勝利に結びつくのか 47金と上がるのは、頓死リスクが上がるため却下である、ここは銀が正しい 46銀ととっても57地点の受けは問題がない 22 5五歩(54) ( 2:07/00:12:28) *問題はない でもそこしか後手には攻め筋がない 33銀となってしまっているので桂馬の応援がすぐに効かないのはちょっと後手辛いところか 23 4六銀(57) ( 0:06/00:09:54) *当然取る一 24 5六歩(55) ( 0:23/00:12:51) *こっちも取る一だ こうなるのは必然 さあ、後手に手があるのかがここでの分かれ どうでもいいが、kisyさんの椅子は安いことが判明した kisyみ音 ローラン「こういう角が取り切れるかどうかが現代フリーズ感ありますね」 新たな時代の幕開けである 一回目のFと大駒なら大駒の方がいいという説もあり、諸説紛々 25 6九玉(59) ( 6:48/00:16:42) *早逃げ! ここでkisyさん時間を4分投入して早逃げを決行した 後手の攻めを緩和してしまえば角一枚の方の重みが増すはずという発想 確かに、それは確かにそうである 後手は今歩を2枚持っているが、どこの筋も切れていないので打つことが出来ない 26 7四歩(73) ( 8:01/00:20:52) *kisy「ノータイムはー、あれですね、相手の心を折りにいっているというか」 この時点で持ち時間は3分VS秒読み突入 kisy「60秒の将棋になれば、大会ではやざしの実績もあるので」 リアル大会発想ですね 熊田「むずっ」 思わず声が漏れる 攻め場所がどうも見つからない、角がないのが痛い なぜ無くなったのか 桂馬をはねるための一手 27 6八金(79) ( 3:02/00:19:44) *熊田「ちょっと悪かった、ちょっと反省した」 熊田「うわー、金上がる、大人~」 綾「受けの手ですかー」 これは予想外 実際変に指すと傷が出来るので、先にケアしてから動いたほうがいいのは確か 79地点は端角がケアしているので不慮の事故は起きないと言う話 28 7三桂(81) ( 0:51/00:21:43) *綾「桂跳ねー」 熊田「開けたからには」 kisy「69玉が相当悪かった」 綾「kisyさんから弱気発言が」 熊田「そんなものには騙されないぞー!」 実際、別に69玉は悪くない 恐らく桂跳ねの展開で不成が王手で直撃するのが嫌だって話だと思われる 29 6六歩(67) ( 0:17/00:20:01) *というわけで、桂馬跳ね阻止の一手を指した 30 6一玉(51) ( 0:54/00:22:37) *綾「玉寄りー!」 両者1分将棋で手が早くなっている バランスはもう先手に傾いていそうだが、後手は何か攻めを見出せるか フリーズ1回の権利を主張して角を取り返しに行くのは、桂馬を渡すという致命的な問題が発生するため一気に寄せる確証なしには踏み込めない 1分将棋になってしまったのが痛い 31 7六歩(77) ( 0:37/00:20:38) *kisy「全然分かってない」 綾「いやー、難しい」 難しいが、桂頭をこじ開けると74角などがあるということか 後手は54飛+F角は角を取ることが出来るものの、要の飛車が動いてしまい途端に自陣が恐怖のズンドコに陥る 32 7五歩(74) ( 0:51/00:23:28) *綾「すごい手が出ました」 7筋の歩を切って桂跳から77、78辺りに歩を打って綾瀬アヤを求めたかったということか しかし、これは逆に先手を助ける形になりそうだ 33 7四角打 ( 0:52/00:21:30) *これまたすごい手が飛び出した とはいえ予想の範疇である、次に83角成+F玉からの詰めろ 熊田「受からないのかな、これ」 54飛+F角で受かるが、その後が難しくなる 助けたと言うのは、F角をされても75歩とすれば受かってしまうから 34 5一玉(61) ( 0:58/00:24:26) *熊田「いやー、反省!」 kisy「すごい我慢」 飛車が5筋から動くのは難しかった 決断しづらいところだったのは確かだ 35 7五角(97) ( 0:14/00:21:44) *綾「角が並んだー!」 ならばと角が飛び出す 歩切れ解消で42、53地点を睨んでおり厳しい 42、53地点に歩を打って実質的なF解除も可能なのだから困った 36 7二金(71) ( 0:56/00:25:22) *綾「これはすごい形になりました」 熊田「あーちょっと間違えたなぁ、じゃあ」 kisy「なるほど」 kisy「いや、何がなるほどなのか全然わかってないんですけど」 kisy「なるほどって言われたらそうなのかな、って感じですね」 ??? 聞き間違ったのかこの会話、何かがおかしい 37 5三歩打 ( 0:37/00:22:21) *kisy「これで攻め味が一番無くなってるはず」 38 5三銀(62) ( 0:56/00:26:18) *飛車で取るわけにもいかず (53角成+F玉から詰み) フリーズを使えば取れるものの、取ったとして有効なわけではないのが問題だ 39 5三角成(75) ( 0:57/00:23:18) *53同角成+F飛(残F、k:1 熊:3) kisy「行きます」 熊「受からんかぁ」 40 4二銀(33) ( 0:55/00:27:13) *懸命の受け しかしこれはどうもどうしようもなさそうだ F3つ持っていても攻め味が無いため 攻め味を消すことでF3を利用できなくさせたわけだ 41 5二馬(53) ( 0:04/00:23:22) *kisy「これはノータイムでいきます」 42 5二金(41) ( 0:50/00:28:03) *52同金+F飛(残F、k:1 熊:2) これで受けるしかないか 43 5六角(74) ( 0:50/00:24:12) *kisy「危ない、56飛って走りかけた」 熊「いいんですよ?」 ダメデスヨ~ 熊「いいんですか、そんなゆっくりした手で」 kisy「これでまた詰めろですので」 kisy「いやー、56飛防ぎもあるとは巧妙なわなです」 44 6二玉(51) ( 0:58/00:29:01) *62玉+F飛(残F、k:1 熊:1) ここで熊田の音声が止まって確認に手間取った 45 5三歩打 ( 0:57/00:25:09) *kisy「とりあえず手渡しで」 ちょっと時間が減ってたので急ぎの一手 それでもこれは詰めろなのだから厳しい 綾「まさかのクライマックスでクリスピーさんの音声がフリーズするって言う、恐ろしい」 配信もフリーズさせてきたフリーズ将棋、コワイコワイ 46 5一金(52) ( 0:43/00:29:44) *これはノンフリのようだ 霊圧が切れると確認が大変(81の方でチャットで送っているので問題はない) 綾「ウォーズでやってたら大変でしたねー、テキストチャット機能さまさま」 47 8三角成(56) ( 0:36/00:25:45) *これは決まった 取れば72飛+F玉まで Fを使っても飛銀と2種類の駒があるため受からない 48 7一歩打 ( 0:59/00:30:43) *底歩で受けるも 49 7二馬(83) ( 0:09/00:25:54) *食いちぎられて 50 7二玉(62) ( 0:46/00:31:29) 51 8二飛打 ( 0:07/00:26:01) *82飛+F玉(残F k:0 熊:1) まで F1と角の交換決行からペースを握り続け、kisyがフリーズ将棋新人王に輝いた おめでとうございます 焼肉食べてね 熊田は角の飛び出しが少し早かったかもしれない 5筋の攻めに迫力を加えることができなかったのが痛かった F2状態でのkisyの立ち回りは今後のフリーズ将棋において重要なものになるかもしれない 攻めを封殺して相手を動かさせて隙を突くような形だ 動くことが損になる可能性は前々から指摘されており、その辺りも今後の研究課題となるだろう 52 投了 ( 0:02/00:31:31) まで51手で先手の勝ち