棋戦: 戦型: 開始日時:2020/06/29 終了日時: 手合割:平手 先手:kumada_ 後手:sakuya_te 手数----指手---------消費時間-- *こちらは熟練の熊田さんと入玉マニア沙久耶さんの一局 北賽さんとの死闘を制した熊田さん ポヤージュさんとの…… ……沙久耶さん 特にフリーズ1ながら玉を釣り上げて詰めろ詰めろで迫り続けた熊田さんに注目が集まります、あれは強かった 1 7六歩(77) ( 0:27/00:00:27) *先手は熊田さん 角道を開けていく 2 5二飛(82) ( 1:06/00:01:06) *先に中飛車へ 流石の沙久耶さんもこのルールで入玉を目指すのは難しい 玉が一段上がるだけで死亡リスクがインフレするゲームなので 3 5八飛(28) ( 0:23/00:00:50) *最早定番となった相中飛車 他の戦型も組まれているが、中飛車が大体勝っているため中々…… 4 6二銀(71) ( 0:43/00:01:49) *早めに62銀 ここを54歩にすると一気に決戦モードだ 5 5六歩(57) ( 0:13/00:01:03) *先手は突く 6 6四歩(63) ( 0:32/00:02:21) *後手は突かない 端角に対する受けも狙った早めの一手 63銀は守りに効くが右辺が手薄になるのが難しいところ 角を取って打ち込む筋が生じるため 7 4八銀(39) ( 0:47/00:01:50) *こっちも上がる 落ち着いた立ち上がりになりそうだ 8 6三銀(62) ( 0:08/00:02:29) *63銀と据えた こうなると先手も素早い攻めはできない ……はず 桂跳から襲いかかるとか色々ある可能性は否定できない お互いに桂馬を持つと緊急事態宣言が発動する 9 6八銀(79) ( 0:18/00:02:08) *両方上がったのでエクシスにはならない 銀二枚が57に利いているが、フリーズを使えば両方動けなくできるという点は常に注意すべきである 10 7一金(61) ( 0:46/00:03:15) *手薄になった右辺に防御を回す一手 これは中々渋くて良い感じ 攻撃に回る気はまだなさそう 11 3九金(49) ( 0:33/00:02:41) *似たような感じに 熊田さんの囲いは前回同様ならこのあと一つ玉が寄る 初期にローランさんが考えられていた構えに似ている やはり強者は発想が似るのか それとも、これ以外やりようがないのか どっちだ 12 6一玉(51) ( 0:10/00:03:25) *発想は似るって 13 4九玉(59) ( 0:03/00:02:44) *おそろいねわたしたち これでおそろいね あぁしあわせ 14 1四歩(13) ( 0:14/00:03:39) *やっぱり端だね端 15 9六歩(97) ( 0:44/00:03:28) *おそろいね(ry 16 9四歩(93) ( 0:28/00:04:07) *この端歩は、なんだか指す手のなさを示していそうな気はする どうするのか 17 7五歩(76) ( 1:23/00:04:51) *7筋をぐっと伸ばした 色々と攻めがやりやすくなる 何より後手の桂馬がすぐには跳ねられない 18 3二銀(31) ( 2:18/00:06:25) *エクシス調へ 19 5七銀(68) ( 0:45/00:05:36) *後手が攻める気配はないので、先手としては色々狙いを作っていける形 しかし、前のめりになるとフリーズ絡めたカウンターで即死しかねないのがこの将棋の恐怖 54歩を突かれていないからできる訳だが…… 20 1三角(22) ( 0:58/00:07:23) *ひょいっと覗く13角 金駒に直射されるのは先手は怖い 21 4六歩(47) ( 0:39/00:06:15) *ので、遮る 22 8四歩(83) ( 1:14/00:08:37) *中々狙いを作りづらい後手 この時点で先手後手の違いはなくなっていると思われ、構想勝負ということになる 構想、どこかから攻めるのか攻めさせるのか カウンターをするにせよ、どこかに火種を作っておかないとフリーズ残り1であろうと殴られ続けて負けてしまうのがこのフリーズ将棋 23 6六歩(67) ( 0:18/00:06:33) *この歩は77桂からの攻めも見ている 24 4四歩(43) ( 0:38/00:09:15) *4筋に争点を作りに行く 結局同じことになりそうな 相中飛車の宿命か 25 6五歩(66) ( 1:51/00:08:24) *ここで突っかけた 26 4五歩(44) ( 2:01/00:11:16) *同様に突っかけた 攻め合いと言えば氷王戦2020のローランVSエイスリンを思い出す 結局先に突いたローランがそのまま真っ直ぐぶっ飛ばしたのだが形の違う今回はどうだろうか 27 6四歩(65) ( 1:56/00:10:20) *63銀に先に当たるのが面倒なことである 75歩と位を取られていることが厄介を引き起こしている 28 6四銀(63) ( 0:25/00:11:41) *素直に取った 29 4五歩(46) ( 0:12/00:10:32) *こっちも取った が、これは角のラインが通ったのと一枚歩を持っているのが怖い ※ 後手は47歩と叩く手がある 単に同銀や銀引きは57角成+F飛から先手は塵と化す つまり同銀+F角しかない(その後もう一手受けなくてはならない) 一歩とフリーズ一回を刺し違えるのは有効なのか? 先手に三枚も歩を渡して大丈夫か? 悩ましいのである 30 7五銀(64) ( 3:39/00:15:20) *もう一枚歩を手に入れる一手だが、銀が浮かんでしまうのが難しい 31 6三歩打 ( 1:20/00:11:52) *早速怪しい歩が飛んできた 単体では怖くないのだが、後手がこの歩を取りに行くことが難しいのだ 玉は無理、金も動きづらい 問題は、この歩がいると銀を取られた瞬間詰めろになること 32 5一玉(61) ( 2:01/00:17:21) *というわけで早逃げ 流石の読み、これでも十分大変だが即死がないならこのゲームは逃げ切れる 33 6八飛(58) ( 3:52/00:15:44) *単体では怖くないと言った つまり追加されると大変なの さて、殴り合う選択肢はある 57角成+F銀、62歩成、同飛などはどうか だめだった(取られて一気に詰まされる) 殴り合う選択肢はない どうしようか 34 6一歩打 ( 2:00/00:19:21) *低く受けた 高く受ける選択肢はあった 66歩はなんとなく面白そうだが、どうなんですかね 35 5八金(69) ( 3:41/00:19:25) *ガッチリと受けた これは先手が楽しみが多い 36 8五歩(84) ( 1:29/00:20:50) *争点を探す後手 37 4四歩(45) ( 1:27/00:20:52) *この伸ばしも大きい とにかくここまで伸びた歩を払いに行けないのが辛い 38 4二金(41) ( 0:55/00:21:45) *43歩成+F銀されてはたまらない 39 7四歩打 ( 0:51/00:21:43) *この歩はなんだっけ 40 7四歩(73) ( 0:41/00:22:26) *取った ここで40手、K点を超えた なんとフリーズをまだどちらも使っていないのだ 熱戦である 41 5五角(88) ( 0:21/00:22:04) *これは鋭い飛び出し 後手に止めるすべが無い 42 4七歩打 ( 0:54/00:23:20) *仕方無しの47歩からの攻めだが 43 4七金(58) ( 0:50/00:22:54) *これは同金と取れる 角が46に利いているため叩きも利かない 44 9三香(91) ( 0:26/00:23:46) * 45 9一角成(55) ( 0:51/00:23:45) *この馬は大きい 桂馬を取ると後々43桂が成立する展開もかんがえられからだ となると、13角がおいそれと動けない 46 8六歩(85) ( 0:53/00:24:39) *攻め味を求めて 47 8六歩(87) ( 0:50/00:24:35) 48 8八歩打 ( 0:58/00:25:37) *えーい 49 8八飛(68) ( 0:56/00:25:31) 50 4一玉(51) ( 0:42/00:26:19) *早逃げ☆ 51 3八玉(49) ( 0:55/00:26:26) *ここまで来ると、二段目に移動しても……良いわけではない 桂と金駒で簡単に詰むので 渡さなければいいのですが 52 3四歩(33) ( 0:27/00:26:46) *やれることがのうござりまする 53 6八飛(88) ( 0:51/00:27:17) *また戻ってきた 54 3三桂(21) ( 0:42/00:27:28) *45桂から攻められませんかね 馬の利きが…… 55 6五飛(68) ( 0:52/00:28:09) *跳ねることも許さないぞ 銀を取られるだけでも43銀+Fで追い込まれる 56 7六銀(75) ( 0:54/00:28:22) *当て返すが 57 6六飛(65) ( 0:53/00:29:02) *当て返される 倍返しだ 一手前にフリーズ使っても良かったかもですね 58 4五桂(33) ( 1:01/00:29:23) *こうなったら最後の手段だ 59 4六銀(57) ( 0:56/00:29:58) *がっ、ダメっ…… 馬の利きっ……! 60 6五銀(76) ( 1:00/00:30:23) *ただ捨てで 61 6五飛(66) ( 0:49/00:30:47) 62 4六角(13) ( 0:32/00:30:55) *角切って 63 4六馬(91) ( 0:40/00:31:27) 64 5七銀打 ( 0:54/00:31:49) *57銀+F銀 なんかない? ついにこの対局初めてのフリーズが使われた、64手目! 並のフリーズ将棋だったらもう終わってもう一局終わってますよ!? しかしこれは3つのコマが利いているため 65 5七金(47) ( 0:52/00:32:19) *ないよ 効果がなかったんじゃ 66 5七桂成(45) ( 0:48/00:32:37) *そっか…… 67 5七馬(46) ( 0:33/00:32:52) 68 8二飛(52) ( 0:22/00:32:59) *最後のアヤを求めて大回転 69 2二銀打 ( 0:54/00:33:46) *22銀+F玉(残F、熊:2 沙:2) 厳しい詰めろ こんなんでも詰めろなんだから複数フリーズは恐ろしい 70 4七金打 ( 1:02/00:34:01) *王手解除をするしかない 71 4七馬(57) ( 0:21/00:34:07) *実は取りながら、フリーズ玉で良かった 72 5一玉(41) ( 0:10/00:34:11) 73 8四角打 ( 0:50/00:34:57) *これを取ると、52銀+F金〜51金+F玉まで 74 8四飛(82) ( 0:49/00:35:00) *84同飛+F銀(残F、熊:2 沙:1) 時間に追われる中、お見事のフリーズ銀である この瞬間は詰みを逃れている 75 6二金打 ( 0:53/00:35:50) *が、王手で解除されつつ 76 6二歩(61) ( 0:26/00:35:26) 77 6二歩成(63) ( 0:46/00:36:36) *62歩成+F玉(残F、熊:1 沙:1) ぴったりだ 78 6二金(71) ( 0:45/00:36:11) 79 6二飛成(65) ( 0:11/00:36:47) *62飛成+F玉(残F、熊:0 沙:1) まで 中盤の差合いを巧みに立ち回った熊田が決勝への切符を勝ち取った 4、6筋両方を制圧したのは大きく馬を作ってからはしっかりと勝ちきった 沙久耶は勝負を仕掛けたかったがいなされた感 じっくりとFを使わない戦いと言う新たな可能性を見せていただいた一局でした 80 投了 ( 0:19/00:36:30) まで79手で先手の勝ち