開始日時:2020/05/31 20:00:24 棋戦:レーティング対局室(持ち時間15分) 手合割:平手 先手:shotajapan(1472) 後手:Ibisya-Minarai(1640) 手数----指手---------消費時間-- *ついに指す将順位戦が始まった。自分にとっては初参加であり、とても緊張していた。当日はずっとソワソワしており、定跡本を読むもあまり頭に入らないほどでした。 1 7六歩(77) ( 0:18/00:00:18) *先手はポラリスさん。ポラリスさんは桑名七盤という、将棋、チェス、囲碁、オセロ、連珠、どうぶつ将棋、バックギャモンという七種目を同時にやる競技をやられているようだ。自分は将棋以外できないのでとてもすごいと思う。ポラリスさんも初参戦のようで、ツイートを見るととても緊張されていた様子。自分だけじゃなかったととても親近感を感じた。 2 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05) *後手は自分。居飛車党として、この気合の入る第1局では居飛車の王者の一手と言われる△84歩で行こうと決めていた。かっこよく言ったが、石田流を避けただけである。 3 6六歩(67) ( 0:05/00:00:23) *角道を止めてきた。ポラリスさんの過去の棋譜を拝見したところ、オールラウンドプレーヤーのようだったが、なんとなく振り飛車で来る予感がしていたので、ここまでは想定内。 4 3四歩(33) ( 0:08/00:00:13) 5 7八銀(79) ( 0:01/00:00:24) *四間飛車っぽいな~と思った。 6 6二銀(71) ( 0:02/00:00:15) 7 1六歩(17) ( 0:01/00:00:25) *悩ましい端歩。自分はvs振り飛車には持久戦で戦うタイプなので、受けないことが多いが、これ居飛車にされたときに受けておかないとちょっと損かなぁと少し悩んだ。 8 4二玉(51) ( 0:16/00:00:31) *が、相手は振り飛車で来るでしょう!という都合のいい読みをして受けない形を選択。端をつきこされて居飛車にされたら、仕方ないからそこは妥協しようと考えていた。 9 6七銀(78) ( 0:14/00:00:39) 10 5二金(61) ( 0:06/00:00:37) *△32玉もあったが、一応様子見。 11 4八銀(39) ( 0:25/00:01:04) *まさかの銀上がり。振り飛車と思い込んでいたので少し驚いた記憶がある。これ雁木あるな・・・と思ったが、お相手の棋譜を事前に見たときに、ここから陽動振り飛車も指されていたのでまだよく分からないな、と考えていた。 12 8五歩(84) ( 0:12/00:00:49) 13 7七角(88) ( 0:02/00:01:06) 14 3二銀(31) ( 0:03/00:00:52) *ここ、悩みました。陽動振り飛車なら穴熊にしたいですが、仮に△32玉だと▲26歩と居飛車宣言をされたときに、①左美濃に組んで△64歩~△62飛の右四間飛車構想が少しやりづらくなる、②こちらの雁木構想もやりづらくなる、と作戦が限られてしまうと考え、△32銀を選びました。陽動振り飛車よりも対居飛車を考えた手です。 15 4六歩(47) ( 0:02/00:01:08) 16 3三角(22) ( 0:30/00:01:22) 17 4七銀(48) ( 0:10/00:01:18) 18 3一玉(42) ( 0:03/00:01:25) 19 3六歩(37) ( 0:12/00:01:30) *うーん、まだどちらか分からない。このあたりで、右玉もあるか?と気づく 20 4四歩(43) ( 0:06/00:01:31) 21 3七桂(29) ( 0:03/00:01:33) 22 1四歩(13) ( 0:13/00:01:44) 23 2六歩(27) ( 0:05/00:01:38) 24 7四歩(73) ( 0:23/00:02:07) *△43銀と雁木にいきたくなったが、その瞬間に振り飛車にされると結構な損だと思い、攻めることにした。攻めの姿勢を見せれば、形を決めてくれるでしょう!というノリで決めた手 25 7八金(69) ( 0:05/00:01:43) *これは雁木か、大山流の四間飛車の二択に絞られたなと思った。 26 7三銀(62) ( 0:37/00:02:44) 27 4八玉(59) ( 0:04/00:01:47) *そのどちらも否定する玉上がり。ここでようやく、右玉!?と気づく(遅い)。右玉にされるなら、形が決まる前に攻めないと手詰まりになりそうなので、こちらからの速攻を目指すことにした。 28 6四銀(73) ( 0:08/00:02:52) 29 5八金(49) ( 0:05/00:01:52) 30 7二飛(82) ( 0:42/00:03:34) *△75歩も考えたが、▲65歩△同銀▲75歩の展開はあまりよく思えなかった。それよりも飛車を寄って、力をためたほうが自分好み。 31 2九飛(28) ( 1:03/00:02:55) *右玉完成。 32 7五歩(74) ( 0:26/00:04:00) *開戦のはじまり。これ以上待機するのは先手の形がよくなってしまう。 33 6五歩(66) ( 1:16/00:04:11) *当然の反撃。▲75同歩は△同銀でこちら不満なし。 34 7六歩(75) ( 2:29/00:06:29) 35 7六銀(67) ( 0:10/00:04:21) 36 7五銀(64) ( 3:20/00:09:49) *ここも△76飛車と迷いました。▲64歩なら△66銀と打っていこうと思いましたが、右玉はバランスがよく、角銀交換くらいでは個人的にはそこまで得ではなく、むしろ攻めを切らされる恐れもあるのであまり気が進まなかったです。本譜の△75銀ならこちらの飛車や81の桂馬も使える展開にできそうなのでこちらを選択。 37 7五銀(76) ( 2:59/00:07:20) 38 7五飛(72) ( 0:03/00:09:52) 39 6九飛(29) ( 0:02/00:07:22) *予想していなかった飛車回り。後手から△66銀のような手があるので、▲67銀と受けるのかなと考えていたが、攻撃的な手を選択された。 40 7三桂(81) ( 0:51/00:10:43) *狙っていた気持ちのいい桂跳ね。これを受けるなら▲66銀しかないが、飛車角のききが止まるので、あまり打ちたくないだろう(打たないだろう)と安直に考えていた。 41 6六銀打 ( 2:28/00:09:50) *しかし実際に打たれてみると、案外困るのが世の常。好手だと思う。 42 7四飛(75) ( 1:45/00:12:28) *▲76飛車は△75歩のような飛車の閉じ込めを気にした。そうなると引くしかないが、抑え込まれそうな雰囲気がプンプンしており、うまく指されたと思った。 43 7五歩打 ( 0:14/00:10:04) *これも当初▲84飛車を予定していた。が、△95角があることに気付き、焦る。。54か94しか逃げる場所がないがこれでは失敗だと思った。 44 5四飛(74) ( 0:42/00:13:10) *△94飛車と迷ったが、▲56歩や▲96歩みたいな手でじり貧になりそう。あえて△54飛にし、▲55銀をさそってみる。なお、勝算はなかった() 45 5五銀(66) ( 2:18/00:12:22) *出てきたが、このあとが大事と気を引き締める。 46 9四飛(54) ( 1:23/00:14:33) *飛車が隠居してしまった。 47 6四歩(65) ( 0:16/00:12:38) *シンプルに厳しい。6筋をこのまま突破されたら勝ち目がなくなってしまうので、何かカウンターできないか、必死に考えていた。 48 6四歩(63) ( 0:16/00:14:49) 49 4四銀(55) ( 2:55/00:15:33) *この手は正直ありがたいと思った。代えて、普通に▲64同銀なら困っていたように思う。対局中は△66歩みたいな垂らしでごまかせないかを考えていたが普通に▲73銀不成でまずそう。対局後に、フォロワーさんからの指摘で△68歩▲同飛△67歩▲同飛△76銀▲69飛△65桂という手順があることを知った。最後の△65桂が対局中は読めていなかった。 50 2二角(33) ( 0:10/00:14:59) *ありがたいとはいえ、引くしかない。これに対して先手は、一歩交換に満足して▲55銀と引く手もあるかなと考えていた。 51 4五桂(37) ( 0:18/00:15:51) *迫力のある攻め。後手から△35歩とちょっかいを出していく手がなくなり、いい手だと思った。 52 6五桂(73) ( 0:25/00:15:24) *とりあえず根元の角をとってしまえば、△44角と銀を取れるぞ!と気持ちよく跳ねたが、心中▲53桂成されたらいやだなと思っていた。が、それには以下△77桂成~△44角の筋があることを感想戦で知る。 53 6六角(77) ( 0:51/00:16:42) 54 4二銀打 ( 0:56/00:16:20) *ガッチリと銀を投入。怖がりな自分はこういうところは惜しみなく受けるのが好き。だが、よく調べてみると、ここでは△57桂成!という手もあったようだ。▲同角ならもちろん△44角なので、▲同金が普通だが、これには、△65歩とついて、▲55角とすれば△44角と、同じように銀を素抜くことができる筋があったようだ。 55 3五歩(36) ( 0:57/00:17:39) 56 4三歩打 ( 0:36/00:16:56) *▲34歩と取り込まれると▲39飛車の応援も見えてくるので、とりあえずお引き取り願う。 57 5五銀(44) ( 0:02/00:17:41) 58 5四歩(53) ( 0:26/00:17:22) *角交換を挑む。これである程度勝負形にはなったと思った。 59 5四銀(55) ( 0:24/00:18:05) 60 6六角(22) ( 0:55/00:18:17) 61 6六飛(69) ( 0:04/00:18:09) * 62 2二角打 ( 0:58/00:19:15) *これが大きいと見た。 63 6九飛(66) ( 0:07/00:18:16) *▲56飛車を本線で考えていた。以下△99角成▲53銀成の筋は△55歩で止められるのでさせるかなと思ったら、指されてみればなるほどの手。△99角成に▲77桂を用意している。 64 9九角成(22) ( 0:58/00:20:13) *とはいえ△22角を打ったからには、香車をとる一手。角の顔を立てる意味でも、気合の角成。 65 6一角打 ( 0:04/00:18:20) *▲77桂とはねられると読んでいたが、これには△同馬!▲同金△同桂不成▲39飛△97飛成があったようで、ポラリスさんはそれを回避したとのこと。実践ではそれを全く読んでおらず、▲98馬の一択だと思い込んでいたので、結果的に助かったと思う。 66 5五馬(99) ( 0:57/00:21:10) *△44歩の余地を残し、天王山に角を成ったが、結果的には△44角成が最善だったと思う。歩で桂馬を狙う将棋じゃないので、あえてここに成る意味もなかったかなと反省。自分はどうも右玉には玉頭攻めをしたかる傾向にあるようだ。 67 9四角成(61) ( 0:54/00:19:14) 68 9四歩(93) ( 0:56/00:22:06) 69 6五銀(54) ( 0:34/00:19:48) 70 6五歩(64) ( 0:27/00:22:33) 71 5六歩(57) ( 0:58/00:20:46) *天王山に引いたので狙われてしまった。駒をさばいて飛車角交換を迫っている。さて、どうするか・・・ 72 6六馬(55) ( 0:58/00:23:31) *右玉攻略には飛車だ!と思い、飛車角交換に応じる手だが、とても感触が悪かったのを覚えている。ここは△64馬と引いて、じわじわ馬で圧迫する方針で指すのが正解だったように思う。勝ちたいという手だが、これは改めて見ると急ぎすぎなような気がする。 73 6六飛(69) ( 0:37/00:21:23) 74 6六歩(65) ( 0:01/00:23:32) *この局面が思いのほか、見栄えが良くなかったのが想定外。先手は広いうえに▲57玉からの逃走ルートもあり、ちょっと捕まえづらい。手番も渡しているので感触はよくなかった。 75 5四桂打 ( 0:31/00:21:54) * 76 2八飛打 ( 0:58/00:24:30) *△51銀も考えたが、▲64角や▲55角のラインでいじめられそうな気がしたので、手抜いて勝負。硬さがウリなので、剥がされて自玉に手がつく前に早く攻めることにする 77 3八角打 ( 0:20/00:22:14) *この角で、「あれ、飛車狭いぞ・・・」と気づく。(遅い) 78 2九銀打 ( 0:58/00:25:28) *△29角と迷ったが、純粋に駒得という主張を大事にした。このあとの展開を考えると△27銀の方が優ったと思う。 79 4二桂成(54) ( 0:06/00:22:20) 80 4二金(52) ( 0:12/00:25:40) 81 3七銀打 ( 0:02/00:22:22) *飛車がつまされてしまった。対局中はうっかりしたと思った。何かいい手がないか、必死に探した記憶がある。単純に△38銀成では、切らされてしまいそうな気がしたので、何か複雑化できないか、考えた。 82 3六桂打 ( 0:57/00:26:37) *ひねり出した桂うち。▲同銀直なら飛車を助けられるが、成立しているかは微妙な気がする。駒損しているが、単純に△38銀成から清算するよりは難しくなるだろうという感覚でさした手。 83 3九玉(48) ( 0:58/00:23:20) *引いてくれるなら、36の桂馬が働くので、何か技がありそう・・・何かないのか、頭を振り絞って探す。すでに1分将棋であり、序盤に時間を使いすぎたことを悔やむ。 84 3八銀成(29) ( 0:59/00:27:36) *残り1秒で着手。時間切れしそうになった。危ない。 85 3八銀(47) ( 0:01/00:23:21) 86 3八飛成(28) ( 0:56/00:28:32) *飛車を切ったが、単純に△69角と打っておいたほうが、よかったかもしれない。さっぱりさせてしまうより、複雑にしておいたほうが相手にはプレッシャーになるという意味で、この手は早計だった気がする。 87 3八玉(39) ( 0:01/00:23:22) 88 6九銀打 ( 0:42/00:29:14) *36の桂馬が生きているうちに、なにかしら攻めの形をつくりたい。 89 4七金(58) ( 0:35/00:23:57) 90 5八角打 ( 0:54/00:30:08) 91 6八金(78) ( 0:43/00:24:40) *これは次の手をうっかりされたと思う。心臓がどくんと鳴ったのを覚えている。代わって▲36銀△49角▲37玉△78銀不成みたいな展開になると思っていた。 92 4九角打 ( 0:27/00:30:35) *決め手。▲39玉は△47角成で後手は受けがきかない形。 93 2九玉(38) ( 0:17/00:24:57) 94 4七角成(58) ( 0:04/00:30:39) 95 1八玉(29) ( 0:02/00:24:59) 96 2七金打 ( 0:03/00:30:42) *第1局は幸運にも勝つことができた。中盤のねじりあいで△54飛と相手の銀出を誘ったのと、△42銀打と銀を投入した手は自分らしくさせたと思う。感想戦をして、自分に勝手読みが多すぎるということと、手が1つしかないと思い込む傾向にあること、に気が付いたので、反省します。第2局も頑張ります。 97 投了 まで96手で後手の勝ち