開始日時:2020年1月5日(日)15:15 持ち時間:10分切れ負け 場所:将棋ウォーズ 手合割:平手   手合割:平手 先手:みつかづ(1級) 後手:ハルピチさん(3級) 手数----指手---------消費時間-- *2020年1月5日(日)15:15に対局開始した、ハルピチさんとの対局、第2局目です。 持ち時間は10分切れ負けです。 私が未だ2級へ降級する前の対局でしたので、私は1級表記になっています。 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) 4 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *この頃にはハルピチさんは「ハルピチシステム」を構築されていまして、様々な戦型に対応されています。 角道を閉じた相手には右四間飛車を採用されておられ、これが軸となっていらっしゃる様です。 5 6八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *対抗形でも相振り飛車でも、私はノーマル四間飛車が殆どで、前出の飯島流引き角戦法をたまに指す位です。 昔ながらの相矢倉は一応知ってますが、相居飛車だと相矢倉になるとは限りませんので、最近は先後問わずノーマル四間飛車ばかり指しています。 6 6二飛(82) ( 0:00/00:00:00) *ハルピチさんは右四間飛車を採用。 7 7八銀(79) ( 0:00/00:00:00) *まさかとは思いますが、居玉のまま仕掛けてくる可能性も考えられますので、何時でも▲6七銀型に構えられる様に用意しました。 8 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 9 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00) *お互い攻める筋を決めた(飛車の筋を決めた)ので、玉を囲います。 10 6三銀(72) ( 0:00/00:00:00) 11 6七銀(78) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側が▽6三銀と上がってきたら振り飛車側も▲6七銀と上がり、以下▽5四銀には▲5六歩を間に合わせます。 12 5四銀(63) ( 0:00/00:00:00) 13 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側が腰掛け銀に構えたら、▲5六歩は必須です。この歩を突かないと、後で反撃ができなくなって抑え込まれてしまいます。 14 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00) 15 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *何かの時に▽6六角と出られると王手になる上に玉を深く囲えないので、▲5六歩と突いてある形は美濃囲いを目指す場合も▲3八玉から囲う方が安全です。 16 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 17 3九玉(48) ( 0:00/00:00:00) 18 3二玉(42) ( 0:00/00:00:00) 19 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00) 20 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00) 21 2八玉(39) ( 0:00/00:00:00) 22 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 23 5八金(69) ( 0:00/00:00:00) *振り飛車側の本美濃囲いが完成。 24 3一金(41) ( 0:00/00:00:00) 25 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 26 5一金(61) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側のエルモ囲いが完成。 エルモ囲いは右四間飛車との組み合わせの相性が良い感じです。 美濃囲いには劣りますが、横からの攻めにソコソコ強く、他の囲いよりも金を攻められにくいのがエルモ囲いの特徴です。 反面、玉の隣に居る銀を取られると5一金が浮き駒になりますので、その点は注意が必要です。 27 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *居飛車が相手なら棒銀でもない限り突く必要は無いのですが、対右四間飛車に限っては将来の▲9七角から▲6四歩で飛車先を止める等に使えますので、突いておく方が柔軟性があります。 28 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 29 4七金(58) ( 0:00/00:00:00) *対右四間飛車には、高美濃囲いに組むのはギリギリまで保留し、歩だけを六段目に進めるだけに留めておく方が、飛車が浮き駒にならない分戦い易いかなと思います。 端玉銀冠や穴熊に囲われた時は仕方ないですが。 30 7三桂(81) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側はこれで仕掛けの準備が整いました。 31 6九飛(68) ( 0:00/00:00:00) *これは▲6七銀+▲5六歩型で待つタイプのノーマル四間飛車(私は待機型四間飛車と呼んでいます)では、相手の攻めに対する手待ちの意味があります。 ただ、ここでは将来の▽3五桂を消して▲3六歩を先に突くべきでした。 32 6一飛(62) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車を指す方には是非とも覚えて頂きたい手ですね。 この飛車引きが入ってるか、入ってないかで、振り飛車側の指し易さに大きな差が出ます。 これは後程解説します。 33 9八香(99) ( 0:00/00:00:00) *これは手を待ちながら、後手の角筋から香を予め逸らしています。 将来取られる事になったとしても、馬で取るなら自陣の守備から、龍で取るなら美濃囲いの急所から外れるので、指しておいて損はありません。 34 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) *さあ、いよいよ開戦です。 ここから中盤戦へ入ります。 急戦ですので中盤戦は短いですが、その分お互いに1手1手に密度が求められるので、緊張感がありますね。 35 7五歩(76) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車に対する反撃の第一歩。 桂頭に守備が無いので、歩がぶつかったこのタイミングで突き違います。 右四間飛車側がいずれ▽6六歩と攻めてきた時に、振り飛車側に歩が手に入るのを見越しています。 36 7五歩(74) ( 0:00/00:00:00) *これは冷静な1手です。 37 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) *これも手待ちです。 ただ、振り飛車側は角と飛車が浮き駒なので、ちょっと危ない手です。 ▲8六歩と突いておく方が良かったですかね。 38 6六歩(65) ( 0:00/00:00:00) 39 6六銀(67) ( 0:00/00:00:00) *ここで次に▽6五歩と打たれた際、▲5五銀と出られる様にしているのが前以て▲5六歩と突いておく意味です。 前以て▲5六歩を突いてなければ、▽6五歩と打たれますと▲7五銀、▲5七銀、▲7七銀、▲同銀のどれを指しても振り飛車側が悪くなってしまいます。 40 7六歩(75) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側の手が広い局面ですが、この歩の突き出しはかなり大きな手です。 41 7四歩打 ( 0:00/00:00:00) *手拍子で打っちゃいましたが、ここは一旦▲8六歩と突くべきでした。 42 8五桂(73) ( 0:00/00:00:00) *次の▽7七歩成がとてもきびしいですが、受ける手段が無く、振り飛車側が既に劣勢です。 43 7三歩成(74) ( 0:00/00:00:00) *右四間飛車側が仕掛け前に予め飛車を一段目へ引いておいた効果が、ここで現れます。 この歩成が空振りになるか、飛車に当たるかで、後の展開がガラリと変わります。 44 7七桂成(85) ( 0:00/00:00:00) *これで振り飛車側の銀損が確定しました。 ▲同銀は▽6九飛成で飛車を素抜かれます。 45 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) 46 6六飛(61) ( 0:00/00:00:00) 47 6六飛(69) ( 0:00/00:00:00) 48 6六角(22) ( 0:00/00:00:00) 49 8二飛打 ( 0:00/00:00:00) 50 7七歩成(76) ( 0:00/00:00:00) *これで単純に振り飛車側の銀損。 角の働きは右四間飛車側が良く、ハッキリ振り飛車側が劣勢です。 51 9七角(88) ( 0:00/00:00:00) 52 8九飛打 ( 0:00/00:00:00) *▽3九銀を狙った手ですが、同じ飛車を九段目へ打ち下ろすなら、▽9九飛と香を質にしたり、▽6九飛と私の角の斜線の内側へ打ち下ろすのもあったかもしれません。 53 3九桂打 ( 0:00/00:00:00) *▽3九銀をまともにくらうと大ピンチなので、働きは悪いですが、「敵の打ちたい所へ打て」の格言に従い桂を投入しました。 54 5七桂打 ( 0:00/00:00:00) *角の利きを自ら遮っちゃってますので、ここは▽6七と・が有力だったかなと思います。 又は▽5八銀と打つのも有力かなと思いました。 55 4八金(49) ( 0:00/00:00:00) 56 4九銀打 ( 0:00/00:00:00) *縦に重たい攻めは抑え込みに繋がって悪くないのですが、これは横に重たい攻めなので、と金を活用したいですね。 57 5七金(47) ( 0:00/00:00:00) *これは受け間違い。 ▲3七銀が正着でした。 以下▽3八銀成、▲同玉(▲同金は▽5七角成で金がタダ)、▽5七角成、▲同金、▽5九飛成位で振り飛車側が大劣勢です。 58 3八銀成(49) ( 0:00/00:00:00) 59 3八玉(28) ( 0:00/00:00:00) 60 6七と(77) ( 0:00/00:00:00) *ここは替えて▽5七角成でキメたかった所。 61 6六金(57) ( 0:00/00:00:00) 62 6六と(67) ( 0:00/00:00:00) 63 5三角成(97) ( 0:00/00:00:00) 64 5七金打 ( 0:00/00:00:00) 65 5七金(48) ( 0:00/00:00:00) 66 5七と(66) ( 0:00/00:00:00) 67 2八玉(38) ( 0:00/00:00:00) *▽4九飛成を避けるべく早逃げしましたが、▽4八と、▲1七玉、▽3九飛成で振り飛車側の敗勢です。 68 4九銀打 ( 0:00/00:00:00) *これも横に重たい攻めなので、替えて▽4八と・と入りたいですかね。 69 6六角打 ( 0:00/00:00:00) *苦しいながらも攻防の角打。「大駒の利きで攻防手を狙え」の格言に従っています。 次にまともに▽8八飛成をくらったら負けですからね。 ▽8八飛成には▲同角を用意しながら5七と・を質に取り、尚且つ▽2二玉や▽3三玉の逃げ出しを阻んでいる、四方睨みの角打です。 振り飛車を指す方は▲6六角(打)や▲7五角(打)は終盤よく出てきます。 70 8八飛成(89) ( 0:00/00:00:00) *利きをウッカリされましたかね。 ▽5九飛成で良かったと思います。 71 8八角(66) ( 0:00/00:00:00) *攻めの要である飛車を取り、形勢逆転。 72 4八と(57) ( 0:00/00:00:00) 73 4二馬(53) ( 0:00/00:00:00) 74 4二金(31) ( 0:00/00:00:00) *これは▽同金右で取りたい所。 75 5三銀打 ( 0:00/00:00:00) *詰めろですが緩手。 ▲2二金、▽4一玉、▲3一飛までの3手詰でした。 76 3八銀成(49) ( 0:00/00:00:00) 77 1八玉(28) ( 0:00/00:00:00) 78 3一角打 ( 0:00/00:00:00) 79 4二銀成(53) ( 0:00/00:00:00) 80 4二金(51) ( 0:00/00:00:00) 81 5三銀打 ( 0:00/00:00:00) *これも詰めろですが緩手。▽5五歩や▽3三銀で粘られてしまいます。 正着は▲2二金で以下▽同角(▽4一玉は以下▲5一飛、▽4一合、▲3二金打、▽同金、▲同飛成まで)、▲同角成、▽同玉、▲4二飛成、▽1三玉(▽3二合は以下▲3一角、▽1二玉、▲3二龍まで)、▲3一角、▽2四玉、▲2五銀、▽同玉、▲2六飛までの11手即詰がありました。 82 2八金打 ( 0:00/00:00:00) *ここは▽5五歩と振り飛車側の角筋を遮断して粘りたい所でしょうか。 ▽2八銀と縛るチャンスをうかがいたいですかね。 ▽2八銀と腹銀が安全に打てれば、▽1七金、▲同桂、▽2九銀不成が受かりません。 ▽2八銀に▲2六歩と逃げ道を開けようとしても▽1九銀成、▲1七玉(▲同玉は▽2八金まで)、▽1八金、▲2七玉、▽2八金、▲1七玉、▽1八成銀までの即詰が生じます。 83 1七玉(18) ( 0:00/00:00:00) 84 2五銀打 ( 0:00/00:00:00) 85 2二金打 ( 0:00/00:00:00) *これで詰みです。 本譜は▽同角に▲4二飛成まででしたが、▽4一玉と逃げるのは以下▲4二銀成、▽同角、▲5二金までです。 86 2二角(31) ( 0:00/00:00:00) 87 4二飛成(82) ( 0:00/00:00:00) 88 詰み ( 0:00/00:00:00) まで87手で詰み