先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *渡辺三冠も活用した後手左高美濃囲い 長所は雁木と同じでほぼ確実に誘導できる点だ。また、相手に出だしによって振り飛車模様を見せて36歩を牽制している点もある(三間飛車を見て穴熊にした場合、36歩が負担になることがある) 雁木よりも早繰り銀に強いので知らない人には雁木模様を見て早繰り銀をしてきたら左高美濃にして作戦勝ちできる。 ただし雁木は隙が少ない一方で左高美濃は矢倉への進化途中の囲いなのでどうしても角の打ち込みなどは注意しないといけない 1 7六歩(77) *今回は相手の囲いについてはあまり考慮しないものとする 手数をかけるなら雁木にしていけば良いからだ また、左高美濃にしてから矢倉に発展させることもできる もしも左美濃で最速の早繰り銀をしてくるならば、雁木の場合毎回完璧に受け切るにはどうしても1手足りず、お互いが最善手をすると難解な将棋となる(勿論先手側としては不満となるので、プロ間では雁木に対して早繰り銀はあまり指されなくなった)ので雁木よりも1手少ない左高美濃にするという着想だ 2 3四歩(33) 3 2六歩(27) 4 4四歩(43) 5 2五歩(26) * 6 3三角(22) 7 4八銀(39) *こちらなら早繰り銀か腰掛け銀のどちらかなので早繰り銀に対抗できるように左高美濃のラインを消さない 8 3二銀(31) 9 3六歩(37) *36歩には右の金を上げることが重要 雁木と決めていたなら今ではなくていいが、保留できるならしておきたい 早繰り銀には左の金より右の金が重要 10 5二金(61) 11 4六歩(47) *腰掛け銀も見せてきた場合 この場合は相手の守りに使った手数と相談で、腰掛け銀,早繰り銀,UFO銀,従来の雁木のように5筋に銀を配置するなど色々 雁木模様の時の駒組みは相手の攻めの銀が2,3段目に上がる場所で変えないといけない 3段目で意思表明してくるので、その時にどの場合でも対応できるようにしておくことが重要 12 5四歩(53) *これはこちらの腰掛け銀を消す手だが受け止める意思 これで攻めを間に合わすならUFO銀や棒銀だろうか 13 3七銀(48) *早繰り銀ときたら作戦勝ちできる 14 4三金(52) *これで少なくとも評価値200以上はもらった 後手十分~優勢の局面に持っていける