手合割:平手 先手:ugen1262 後手:hakubabababa 手数----指手---------消費時間-- *[将棋ウォーズURL](https://kif-pona.heroz.jp/games/ugen1262-hakubabababa-20191029_211039) 本局は解説付きでお送りする。 対局前成績 ゆーげん:3勝0敗(1位タイ) ば:3勝1敗(3位) 1 7六歩(77) *本局は解説付きでお送りする。 対局前成績 ゆーげん:3勝0敗(1位タイ) ば:3勝1敗(3位) 2 8四歩(83) *1組の決勝トーナメント枠は三つ。両者とも本局に勝ち、この勢いを維持したい。 3 2六歩(27) 4 3四歩(33) 5 2五歩(26) 6 8八角成(22) *戦型は後手の一手損角換わりになった。 7 8八銀(79) 8 2二銀(31) 9 7七銀(88) 10 3三銀(22) 11 7八金(69) 12 6二銀(71) 13 3八銀(39) 14 3二金(41) 15 2七銀(38) *一手損角換わりには早繰り銀で対抗することが多いが、ゆーげんさんは棒銀を採用。深い研究の跡がうかがい知れる。 16 7四歩(73) 17 2六銀(27) 18 7三銀(62) *対してばさんは早繰り銀。棒銀に早繰り銀は一つの形で、角換わりの主流である棒銀・腰掛け銀・早繰り銀にはじゃんけんのような三すくみのような関係性があると言われている。それでいくと早繰り銀良しになるが果たして…? 19 6八玉(59) 20 8五歩(84) 21 1五銀(26) *ここで棒銀の要の右銀を前進させる。△2二銀とすれば銀交換は避けれるが、それには▲4五角や単に▲2四歩から歩交換を狙う筋があるかもしれない。 22 5四角打 *前述の▲4五角を消した。将来先手の飛車の頭に駒を打ったり、△7五歩から8七の地点を狙う含みもある。 23 3六角打 24 3六角(54) 25 3六歩(37) 26 2二銀(33) 27 1六歩(17) *じっと。 28 4二玉(51) 29 3八金(49) *現代将棋の代名詞ともいえるバランス型に構えた。 30 5二金(61) 31 5六角打 *3四の歩をかすめ取る狙い。防ぐ△3三銀には▲2四歩から銀交換になる。そうなれば棒銀大成功と言える。 32 1四歩(13) 33 1四銀(15) *▲2四歩は効かない。堂々と歩を取った。瞬間的に銀損にはなるが▲1五歩で香車が取り返せる。 34 1四香(11) 35 1五歩(16) 36 1五香(14) 37 1五香(19) 38 1三歩打 39 3四角(56) 40 3三銀(22) 41 5六角(34) 42 5五銀打 *天王山に銀を打ち付ける。これで銀が捕まっている格好だ。先手は駒損が確定したので急いで攻めをつなげる必要がある。 43 1二歩打 44 5六銀(55) 45 5六歩(57) 46 6四銀(73) 47 1一歩成(12) 48 7五歩(74) *桂馬は助からない。ここで後手が攻め合いに出た。ここ十数手を互角で乗り切れば駒得の分有利になりそうだ。 49 2一と(11) 50 7六歩(75) 51 6六銀(77) 52 7三桂(81) 53 7四歩打 54 6五桂(73) 55 7三歩成(74) 56 9五角打 *△同銀は▲6五銀なので、王手「と金」取りをかけた。7七の地点に後手の利きが多いので合い駒は効かない。玉の逃げ場所は三か所だ。 57 5八玉(68) *自然な逃げ場所。▲1三香成から右辺を制圧できそうなので玉がそちらに行くのは至極まっとうな判断。しかし逃げ切れるかは別問題。△7三角とした手が3七の地点をにらんでいる。 58 7三角(95) 59 7四銀打 *ちょっとどいてくれ。 60 8四角(73) 61 1三香成(15) 62 8六歩(85) 63 8五香打 *俗にいう田楽刺し。次に▲8四香△同飛となれば駒損が回復する。 64 8七歩成(86) 65 8七金(78) 66 6六角(84) *▲8二香成には△5七角成から13手詰め。 67 6六歩(67) 68 5七銀打 69 4九玉(58) 70 8四歩打 71 6五歩(66) 72 8五歩(84) 73 6四歩(65) 74 8六歩(85) *ここは▲6三歩成が目につく。△8七歩成とした手が△5八角からの詰みを見ているが▲5二と金△同飛に▲5四桂打がある。△同歩は▲7五角で5七の銀を抜ける。 75 7五角打 *先に角を決めた。しかしここで△6七角がある。▲3九玉とするしかないが、そこで△8七歩成とすると先手玉は詰めろなのに対し後手玉はまだ王手がかからない(▲5四桂打は△4一玉でそこからの王手がかからない)ので攻守が逆転していそうだ。しかし形勢の針が後手に振れているかどうかは不明。 76 6七角打 77 3九玉(49) 78 8七歩成(86) 79 2六飛(28) *桂馬の王手ではなく飛車を動かすことで玉の可動域を広げた。これでなかなか先手玉は寄らなくなった。 80 6六銀(57) *1分5秒の残り時間のうち28秒を投資し銀を生贄にする。▲同角には△5六角成で6六の角と7四の銀の両取りがかかる。 81 6六角(75) 82 5六角成(67) *後手の残りは36秒しかない。対する先手は1分56秒。このまま逃げ切れるか? 83 3五歩(36) *飛車の横効きを通した。 84 7四馬(56) 85 8三歩打 *絶妙なタイミングで叩きの歩が入った。 86 8三飛(82) 87 7五桂打 *△6三歩成もみている。 88 7三飛(83) 89 6三歩成(64) 90 6三金(52) 91 6三桂成(75) 92 6三飛(73) 93 6四歩打 94 6四飛(63) 95 5五銀打 96 6六飛(64) *この飛車切りで残り持ち時間は27秒。 97 6六銀(55) *局面がさっぱりとした。先手陣に寄り付きはあるのか? 98 5九角打 99 4八銀打 100 4八角成(59) *立ち止まっていられない。 101 4八金(38) 102 1五銀打 *「苦しい時は飛車を攻めよ」の格言通りの一着。 103 7二飛打 *王手馬取り。 104 5二金打 *手元のソフトはここで▲2二成香を推奨。評価値は4000点を超えた。 105 7四飛成(72) *じっと馬をとるが後手玉への脅威が一瞬解消された。 106 2六銀(15) *文字通り「秒で」飛車を取る。九筋に飛車を打ち先手玉の可動域が狭まれば面白い。 107 6四桂打 108 6九飛打 *後手の残り時間は15秒。 先手はここで合い駒をせねばならず、そうすると先手玉が狭い。ソフトの推奨手は▲4九角打。それ以外だと後手に振れる。 109 4九金(48) *ギリギリの凌ぎ。 110 3六香打 *一閃。これで先手玉は詰んでいる。3七の地点に合い駒はできるが先手には高い駒しかなく△同香不成で王手が続く。▲同桂には△2八銀から△3六桂の筋で詰んでしまう。 この手にかけた消費時間はたったの1秒。どこからこの詰み筋を想定していたのだろうか? 111 4八玉(39) *残り時間36秒のうち19秒考え玉を上がる。しかしこれでも詰んでいることに変わりはない。 112 6八飛成(69) *ここも消費時間は1秒。 113 5八金打 114 5六桂打 *あくまで最後まで指す。 114手で後手のばさんの勝利。消費時間は▲ゆーげん9分44秒、△ば9分48秒。 これでばさんが1組単独2位に躍り出た。 対局後成績 ゆーげん:3勝1敗(3位タイ) ば:4勝1敗(2位) 115 投了 まで114手で後手の勝ち