棋戦:ぴよ将棋 六枚落ち 開始日時:2019年08月15日(木) 07:57:46 終了日時:2019年08月15日(木) 08:00:51 手合割:六枚落ち 下手:プレイヤー 上手:プレイヤー 手数----指手---------消費時間-- *今回は6枚落ちでの二歩突っ切り定跡を調べていきます。 この定跡のポイントは、上手を手詰まりに追い込んで序盤で少しずつポイントを積み重ねていくことです。 これにより、有利な状態で中終盤を迎えられるだけでなく、上手に何もさせずに勝つことも可能です。 1 3二金(41) ( 0:01/00:00:01) *下手の方針は以下の通りです。 ①角道を開け、3筋と4筋の歩を五段目まで進める(二歩突っ切り) ②袖飛車に構えて、浮き飛車+3七桂を作る ③カニ囲いに囲う ④指したい手を指すだけ指して力を溜めてから攻め込む 2 7六歩(77) ( 0:01/00:00:01) 3 7二金(61) ( 0:01/00:00:02) *この3手は6枚落ちでは確定。 詳しくは①を見てください。 4 3六歩(37) ( 0:01/00:00:02) *4手目3六歩が二歩突っ切りの第一歩。 二枚落ちのようにすぐに△6二銀~△5四歩~△5三銀とは行けないので、上手は駒組に苦労します。 5 8四歩(83) ( 0:22/00:00:24) *次に△6二銀とするためには▲6六角からの端攻めをケアする必要があり、△8四歩で受けておきます。 6 3五歩(36) ( 0:02/00:00:04) 7 6二銀(71) ( 0:25/00:00:49) 8 4六歩(47) ( 0:14/00:00:18) *すぐに▲3四歩~▲1一角成でもいいですが、いつでも仕掛けることが可能なので、自陣を形よくしてからいきます。 そのうち、上手は手詰まりになりますので、指したい手を先に指しておきましょう。 9 2二銀(31) ( 1:10/00:01:59) *前述の筋を受けましたが、金銀が釘付けにされてしまいました。 7二の金も端攻めに備えているため、実質6二の銀くらいしか活用できません。 10 4五歩(46) ( 0:01/00:00:19) 11 5四歩(53) ( 0:01/00:02:00) 12 4八銀(39) ( 0:03/00:00:22) 13 5三銀(62) ( 0:02/00:02:02) 14 4七銀(48) ( 0:01/00:00:23) 15 6二玉(51) ( 0:01/00:02:03) *#指し手[4830]△6二玉 ▲6八玉 △7四歩 ▲3八飛 △7三玉 ▲5六銀 △6四歩 ▲5八金右 △3一銀 ▲7八玉 △4二銀上 ▲7七角 △6三玉 ▲4八飛 △3一金 #推奨手[4802]△7四歩 ▲6六角 △7三金 ▲6八玉 △6一玉 ▲7七角 △7二金 ▲6六角 △7三金 ここが下手の作戦の岐路。 振り飛車から銀多伝に組むか、袖飛車にするかですが、銀多伝はちょっと守り過ぎな感があるので、攻撃力のある袖飛車を選びます。 16 7八金(69) ( 0:00/00:00:23) 17 7四歩(73) ( 0:00/00:02:03) 18 3八飛(28) ( 0:00/00:00:23) 19 6四歩(63) ( 0:00/00:02:03) 20 5八金(49) ( 0:00/00:00:23) 21 7三玉(62) ( 0:00/00:02:03) 22 6九玉(59) ( 0:00/00:00:23) *#指し手[4569] 好手 ▲6九玉 △6三玉 ▲3四歩 △同歩 ▲同飛 △3三歩打 ▲3六飛 △6二金 ▲3七桂 △5二金 ▲6八銀 △6二銀 ▲6六角 △7三銀 ▲7九玉 袖飛車+カニ囲いに組むのが覚えておきたい形。 23 6二金(72) ( 0:00/00:02:03) 24 3四歩(35) ( 0:00/00:00:23) 25 3四歩(33) ( 0:00/00:02:03) 26 3四飛(38) ( 0:00/00:00:23) 27 3三歩打 ( 0:00/00:02:03) 28 3六飛(34) ( 0:00/00:00:23) *石田流のように浮き飛車+3七桂の形を作ります。 29 2四歩(23) ( 0:00/00:02:03) *#指し手[4795]△2四歩 ▲3七桂 △2三銀 ▲6八銀 △3四銀 ▲5六歩 △7二玉 ▲9六歩 △6五歩 ▲7九玉 △6四銀 ▲4六銀 △6三玉 ▲5九金 △9四歩 ▲6九金 △4二金 30 3七桂(29) ( 0:00/00:00:23) 31 2三銀(22) ( 0:00/00:02:03) *#指し手[4795]△2三銀 ▲6八銀 △3四銀 ▲5六歩 △7二玉 ▲4六銀 △9四歩 ▲9六歩 △6五歩 ▲7九玉 △6三玉 ▲5九金 △4二金 ▲6九金 △6四銀 32 6八銀(79) ( 0:00/00:00:23) 33 3四銀(23) ( 0:00/00:02:03) *#指し手[4900]△3四銀 ▲5六歩 △7二玉 ▲5七銀 △6三金 ▲4六銀左 △6二銀 ▲5九玉 △7三銀 ▲1六飛 △2二金 ▲3六飛 △3二金 ▲3三角成の強襲を防ぐにはこれしかない。 34 5六歩(57) ( 0:00/00:00:23) *ここで上手に指したい手が全くありません。 下手はどんどん歩を交換していって、力を溜めれば良いです。 35 8三玉(73) 36 9六歩(97) 37 7三玉(83) 38 9五歩(96) 39 8三玉(73) 40 1六歩(17) 41 7三玉(83) 42 1五歩(16) 43 8三玉(73) 44 2六歩(27) 45 7三玉(83) 46 4六銀(47) 47 8三玉(73) 48 5五歩(56) 49 5五歩(54) 50 5五角(88) 51 5四歩打 52 7七角(55) 53 7三玉(83) 54 2五歩(26) 55 2五歩(24) 56 1四歩(15) 57 1四歩(13) 58 1四香(19) 59 2三金(32) 60 1二香成(14) 61 3五歩打 62 3五銀(46) 63 3五銀(34) 64 3五飛(36) 65 4六銀打 66 2五飛(35) 67 2四歩打 68 2七飛(25) 69 8三玉(73) 70 2五歩打 71 3五銀(46) 72 2四歩(25) 73 2四銀(35) 74 3二銀打 75 3四金(23) 76 4三銀(32) 77 2五歩打 78 3四銀成(43) 79 3四歩(33) 80 1七飛(27) 81 2六銀打 82 1四飛(17) 83 3三銀(24) 84 2五桂(37) 85 4二銀(33) 86 1三飛成(14) *現局面は下手快勝です。 端攻め定跡とは異なり、駒得の攻めなので攻め足が止まる心配もないです。 右の桂香も捌けていて一切不満がありません。 また、玉が固いので万に1つも逆転される可能性はないでしょう。 このように、序盤でポイントを稼いでおくことで、有利でかつ確実に攻めていくことができると思います。