先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *指す将順位戦昇級後の記念すべき初戦。 対戦相手はこえだめPさんでした。 前期成績16位/28人で、B3の中堅と言える方。 事前にTwitterをチェックしたところ、対局当日の昼にスタバで4五桂速攻の棋書を読んでいる画像を投稿しており、「お前の角換わりは攻略済だ」という無言のメッセージが送られており震えました。 1 2六歩(27) 2 3四歩(33) 3 2五歩(26) 4 3三角(22) 5 4八銀(39) *▲4八銀 多分あまり良くない手ですが、相手が振った場合に引き角にする含みを持たせたいので▲4八銀を先にしています。 6 8四歩(83) 7 7六歩(77) 8 2二銀(31) 9 3三角成(88) *▲3三角成 角換わりが対策済だとしても、横歩、矢倉、相掛かり指せないので換えるしかないところ。 10 3三銀(22) 11 8八銀(79) 12 8五歩(84) 13 7七銀(88) 14 3二金(41) 15 7八金(69) 16 7二銀(71) *△7二銀 棒銀や早繰り銀の含みがあり、駒の連結が良いため飛車を切るような強襲も可能で、既にかなり怖い局面です。 17 3六歩(37) *▲3六歩 相手からの速攻もありえるので桂跳ねや早繰り銀を含みにしました。 18 6四歩(63) *△6四歩 良かった〜〜〜〜!!腰掛け銀だ〜〜〜!! 19 3七桂(29) 20 4二玉(51) 21 4六歩(47) 22 7四歩(73) 23 9六歩(97) 24 1四歩(13) 25 1六歩(17) 26 7三桂(81) 27 6八玉(59) *▲6八玉 桂跳ねを見てから▲6八玉(△4二玉)が一つのタイミングだと思ってます。 これで受かってるかは知らないです。 28 8一飛(82) 29 4七銀(48) 30 6三銀(72) 31 5六銀(47) 32 6二金(61) 33 2九飛(28) 34 5四銀(63) 35 4八金(49) *▲4八金 親の顔より見たいつものやつ 36 5二玉(42) *△5二玉 最近よくある手待ちの手。 自分は▲7九→▲8八と囲う方が好きなので、ここで先後同型ではなくなりました。 37 7九玉(68) 38 4四歩(43) *△4四歩 ここで保留してた△4四歩が指され、4筋に争点ができました。 39 4五歩(46) *▲4五歩 早速突っかけます 角換わりの好きなところの一つは、とりあえず▲4五つけば戦いになるところです。 直前に△5二玉と寄った関連で言うと、飛車を四筋に回る構想かなと思ってました。 一例は▲4五歩△4一飛▲4四歩△同飛▲4七歩 40 4三銀(54) *△4三銀 三岸「あっこれ知らんやつだ」 ※局後の感想※ こえだめP「三岸さんは角換わりが得意そうだったので、定跡を外しに行きました。」 41 4四歩(45) *▲4四歩 しかしこの取り込みは大きいと思いました。 △同銀直は▲4五歩で銀が死ぬので△同銀左ですが、それは桂を跳ねずに2筋の交換ができるため、少しポイント上げたかなと思いました。 42 4四銀(33) 43 2四歩(25) 44 2四歩(23) 45 2四飛(29) 46 2三歩打 47 2九飛(24) *▲2九飛 桂頭攻めが怖いので▲2六飛も考えましたが、▲2九飛に△3五歩は▲同歩△3六歩▲4五桂△3七歩成▲同金と平凡に進めても、△4五銀と桂を食い千切る筋や角を打ち込む筋は大丈夫そうに見えたので、▲2九飛にしました。 48 5四歩(53) *△5四歩 自玉頭な上に角換わりで5筋を突くなの格言に反した手で少しぎょっとしました。 4四の銀の動きを楽にしたり、△5五歩と突いて銀を引かせたり、△5五銀とぶつけたり、すぐには無理そうですが確かに攻め筋は広がるか。 49 4五歩打 *▲4五歩 △5三銀なら行儀悪く▲4四角!と打ち込んでガジガジやるつもりでした。 △3三銀なら▲2五桂〜▲6六角みたいな。△5五銀は交換後の▲4四銀が厳しそうなのであまり読んでませんでした。 50 5五銀(44) *△5五銀 あっ 51 5五銀(56) 52 5五歩(54) *△同歩 ここで予定は▲4四銀でしたが、それは△5四銀とかわされると忙しいのでは?と気づき予定変更しました。 53 4四歩(45) *▲4四歩 なんか筋っぽい歩の突き出し。 △同銀は▲5四角が飛車金両取りなので、△5四銀の一手。 なお▲5四角の両取りは△3一飛で受かりますが、▲3二角成と切ってしまって△同飛▲2三飛成で大体勝ちだと思ってました。 54 5四銀(43) 55 4五銀打 *▲4五銀 ここも予定は▲4三銀でした。 4三で精算すれば飛車が成り込める読みでしたが、▲4三銀△同銀▲同歩成に△同金ではなく△同玉だと飛車が成込めず局面がさっぱりしてしまうので手を変えました。 また、▲4五銀に△同銀は▲同桂で、桂が進む分攻めが厚くなるかな?と思ってました。 ▲4五銀に△5三金や△5三玉で5四の銀を支えるのは形が乱れるかなと。具体的には▲5四銀に△同金▲7二角が刺さります。 56 6五銀打 *△6五銀 実際は△6五銀でした。 取ってしまうと千日手模様ですし、△6五桂の筋が復活するので、相手をするのは得策ではないと思いました。 57 3四銀(45) *▲3四銀 こちらへ。 ▲4三歩成や▲2三銀成があり、ここは少し良くなったかな?と思ってました。 58 4七歩打 *△4七歩 手筋の反撃。 受けがないときは攻め合いましょうという教科書通りの手。 ▲5二金は△3八角から馬を作られる気がしました。よって▲3ハ金。 59 3八金(48) 60 8六歩(85) 61 8六歩(87) 62 5六歩(55) *△5六歩 これもザ・筋って手でした。 中央薄くなってますし玉のこびんですし。 63 3五角打 *▲3五角 あんま良い手じゃないなと思ってました。 狙いとしては以下の3つ。 ・6二の金を睨んでおくことで、4三で精算したとき△4三玉を指させないこと。(△同金と応じさせて▲2三飛成を実現させる) ・5七にと金を作られた際、と金を払う保険。 ・玉のこびんなので角のラインを先着。 64 5七歩成(56) 65 4三歩成(44) 66 4三銀(54) 67 4三銀成(34) 68 4三金(32) 69 2三飛成(29) *▲2三飛成 飛車成って大体勝ちになりました。 70 3四角打 *△3四角 「これ読んでないやつ」 4三金に紐がつき、6七への殺到も見せられて、良い攻防手でした。 71 5三歩打 *▲5三歩 時間に追われて打っちゃいましたが、角切る筋なくなるので多分いまいちでした。 ここは単に▲2二竜が良かったと思います。 72 4二玉(52) *△4ニ玉 「そっち!?」 △6三玉で逃したなぁと思ってました。 これは元気出ました。 73 2二龍(23) 74 3二歩打 *△3二歩 後続の攻めが分かりませんでした。 ▲4四歩行きたいとこですが、決めきれずに△6七角成の筋で即詰みだけは避けたかったので、一度安全にと金を払いました。 75 5七角(35) * 76 8七歩打 *△8七歩 垂れ歩…怖いところで4七の歩も拠点として光ってます。 77 4四歩打 *▲4四歩。 自玉が詰めろでないことを祈り一発。 狙いは4筋連打して▲4五歩で角筋を止めること。 ▲4五歩に金を逃げたら△4三銀で角を抜きたかった。 78 3三金(43) 79 4三銀打 80 4三金(33) 81 4三歩成(44) 82 4三玉(42) *△同玉 あかん角止まらん 83 4四歩打 84 4二玉(43) *△4二玉 ▲5二金か▲4三金か悩みました。 ▲5二金なら△同金▲同歩成△同玉▲3二竜で王手角取りです。ただ▲3四竜と角を取った手が詰めろにならなそうだったので、終盤で一手緩んでる感は否めませんでした。 今思えば▲4三金の方が詰めろ詰めろでいけそうで、そっちの方が良かった可能性あります。 85 5二金打 * 86 5二金(62) 87 5二歩成(53) 88 5二玉(42) 89 3二龍(22) 90 4二金打 91 3四龍(32) *▲3四竜 急所の角は抜けたものの、▲3四竜自体は何でもないと思ってたので、ここで寄せられたら終わりかなと思ってました。 92 3三歩打 93 2四龍(34) 94 8八銀打 95 8八銀(77) 96 8八歩成(87) 97 8八金(78) 98 7六銀(65) 99 7二銀打 *▲7二銀 雰囲気詰めろ飛車取り。 飛車走ってくれば勝ちだと思ってました。 100 8六飛(81) *△8六飛 自玉は△8八飛成▲同玉△8七銀▲7九玉△7八金までの簡単な詰み。 ある意味この詰めろが読みやすかったので、相手玉の詰み筋を考える時間が多く取れたのが幸いでした。 相手玉は▲6三角で詰むかなと思ってましたが、▲6三角△6二玉▲6一金△5三玉でよく分からず。(▲4五桂の一手詰みでした) ▲6一角も△4一玉▲2一竜△3一銀▲5二金△同金▲同角成△同玉のところで、足りるかパッと分かりませんでした。今思えば▲6三金で詰んでたか。 101 6三金打 *▲6三金 ▲6三角と▲6一角は読み切れなかったので、半ば消去法で▲6三金に懸けました。 △4一玉で詰み分かってませんでしたが時間切れるので打つしかなかった。 102 4一玉(52) 103 2一龍(24) *▲2一竜 ここで持ち駒に桂馬が増えてることに気づき、ようやく読み切れました。 104 3一銀打 105 5三桂打 106 5三金(42) 107 3二角打 108 4二玉(41) 109 5三金(63) 110 5三玉(42) 111 4三角成(32) *▲4三角成までで△投了。 投了図以下は△6二玉▲6三金△5一玉▲5二金までの詰み。 最後は指運でしたが、15手詰?を詰ませきれて良かったです。 対局者の方並びにご覧頂いた方、ありがとうございました。