手合割：平手
先手：右四間飛車
後手：振り飛車
手数----指手---------消費時間--
*[将棋ウォーズURL](https://kif-pona.heroz.jp/games/01hayate-oda2-20190611_080248?tw=1)

elmo囲いの登場によって、これまでプロでは指されていなかった対振り急戦の定跡が見直されつつあります。

右四間とelmoの組み合わせもプロの実践で登場し、実際に有力な作戦なのではないかと思っています。
   1 ７六歩(77)   
   2 ３四歩(33)   
*初手に角道を開ける相手は大体振り飛車党な気がします。
   3 ２六歩(27)   
   4 ４四歩(43)   
   5 ４八銀(39)   
   6 ４二銀(31)   
   7 ６八玉(59)   
   8 ４三銀(42)   
   9 ７八玉(68)   
  10 ３三角(22)   
  11 １六歩(17)   
  12 ９四歩(93)   
  13 ９六歩(97)   
  14 ４二飛(82)   
*四間飛車に振ってきました。
elmo囲いにはいくつかパターンがありますが、右四間の場合は腰掛け銀+６八銀・７九金型で、相手が三間なら右の金は４九（初期位置）で待機、四間に振ってきたら（振り直してきたら）５九金と囲いにくっ付ける感じです。
  15 ４六歩(47)   
  16 ６二玉(51)   
  17 ４七銀(48)   
  18 ７二銀(71)   
  19 ４八飛(28)   
  20 ７一玉(62)   
  21 ３六歩(37)   
*囲いの前に右四間の攻撃陣形を築いておきます。
  22 ５二金(41)   
  23 ５六銀(47)   
  24 １二香(11)   
  25 ６八銀(79)   
*elmo囲いが優秀な点として、持久戦よりも組み上げる際の隙が少ないことだと思います。
持久戦にすると固めきる前に攻められて、正確に受け止めきれずに負けることもありますが、急戦なので確実にこちらから仕掛けていく形になります。
  26 １四歩(13)   
  27 ７九金(69)   
  28 ５四銀(43)   
  29 ５九金(49)   
*囲いが完成です。
ここからの攻めはパターン化されていて、過去の右四間の投稿で解説した知識が利用できます。
  30 ８二玉(71)   
  31 ３五歩(36)   
*△５四銀型には▲３五歩△同歩▲３八飛△４五歩▲３三角成△同銀▲７七角から攻めて行きます。
最後の▲７七角に代えて▲３五飛だと、端玉銀冠と違って９九の香車が浮いているので△４四角と切り返されます。
天守閣美濃+右四間の組み合わせでも同様の筋が生じるので覚えておきましょう。
  32 ３五歩(34)   
  33 ３八飛(48)   
  34 ４三銀(54)   
*△４五歩からの決戦は危ないとみて銀を引きました。

  35 ３五飛(38)   
  36 ３四歩打     
  37 ３六飛(35)   
*ここに引いて▲３七桂と跳ねるのが狙い。
▲３七桂は、次に４五歩と２五歩～２六飛～４五歩の仕掛けを用意しています。
主導権を握れていることがお分かりでしょうか。
  38 ２四角(33)   
  39 ２五歩(26)   
*手順に２五歩を突けたので２六飛～４五歩と４五歩早仕掛け風の攻めでいきます。
  40 ３三角(24)   
  41 ３七桂(29)   
  42 ２二飛(42)   
*４五歩早仕掛けから２筋を突破されてはまずいと飛車を回ってきました。
場合によっては逆襲も狙った積極的な手です。
しかし、この場合は１一に角が打てるので、居飛車の攻めが成立しました。
  43 ２六飛(36)   
  44 ２四歩(23)   
  45 ２四歩(25)   
  46 ２四飛(22)   
  47 ２五歩打     
*一旦は受けます。
elmo囲いが固いとはいえ、先に大駒を成り込む展開にしたいところ。
  48 ２二飛(24)   
  49 ４五歩(46)   
*角交換から１一角の筋を狙います。
  50 ４五歩(44)   
  51 ３三角成(88) 
  52 ３三桂(21)   
  53 １一角打     
*
  54 ２三飛(22)   
*この手が悪手で、△４四角なら互角でした。

  55 ２四歩(25)   
  56 ２五歩打     
  57 ２三歩成(24) 
  58 ２六歩(25)   
  59 ３三角成(11) 
*駒得しながら先に大駒を成り込んで居飛車が優勢です。
  60 ２七歩成(26) 
  61 ４五桂(37)   
*右の桂馬も捌けて気持ちがいいです。
  62 ４四角打     
*勝負手が飛んできました。
対応が難しいですが、一旦、９九角成を受けておけば馬と角の交換になっても、と金を寄せて行って勝てると考えました。
  63 ５五桂打     
  64 ３三角(44)   
  65 ３三と(23)   
  66 ４四銀(43)   
  67 ４三桂成(55) 
*得した桂馬で敵陣になだれ込みます。
  68 ４三金(52)   
  69 ４三と(33)   
  70 ４五銀(44)   
  71 ４五銀(56)   
  72 ６四桂打     
*ここも攻め合うのか受けるのか難しいところでした。
棋風的に受ける方が好きなので、しばらくは相手にしていきます。
こちらの攻めは切れないので焦らずに。
  73 ６五銀打     
  74 ３八飛打     
  75 ５三と(43)   
*５筋のと金に負けなしです。
  76 ４七角打     
*攻防風の手に惑わされてはいけません。
  77 ６四銀(65)   
  78 ６四歩(63)   
  79 ４八金打     
*ガッチリと受けます。
  80 ４八飛成(38) 
  81 ４八金(59)   
  82 ６五角成(47) 
  83 ４二飛打     
*ここでまだ攻めるのか聞いてみます。
受けるなら自玉が安全になるので攻めに専念できます。
  84 ５一金打     
  85 １二飛成(42) 
*補充しながら。
  86 ７六馬(65)   
  87 ７七香打     
  88 ６五馬(76)   
  89 ５六銀(45)   
*馬も捕まえて必勝に。
  90 ８五桂打     
  91 ６五銀(56)   
  92 ６五歩(64)   
  93 ６四桂打     
  94 ５二歩打     
  95 ５二と(53)   
  96 ５二金(51)   
  97 ５二桂成(64) 
  98 ５二金(61)   
  99 ５二龍(12)   
*金がないので相手は受けが利かなくなりました。
 100 ７七桂成(85) 
 101 ７七銀(68)   
 102 ６一香打     
*６一銀でも香車でも詰みがあります。
 103 ７一角打     
 104 ７一玉(82)   
 105 ６三桂打     
*この３手が紛れのない決め手。
 106 ８二玉(71)   
 107 ７一角打     
 108 投了         
まで107手で先手の勝ち