手合割:平手 手数----指手---------消費時間-- *## 原始中飛車 中飛車にはツノ銀中飛車、ゴキゲン中飛車、端角中飛車などいろいろありますが、今回は原始中飛車の解説です。 ## 特徴 原始中飛車の特徴は分かりやすい駒組みです。 1 7六歩(77) ( 0:24/00:00:24) *先手は角道を開けました 2 5二飛(82) ( 0:03/00:00:03) *初手で飛車を中央に移動します。 3 2六歩(27) ( 0:10/00:00:34) *先手は居飛車を宣言してきました。 4 6二玉(51) ( 0:03/00:00:06) *中飛車は歩を突かない事で相手の出方に影響を受ける事無く囲いを進められます。 5 2五歩(26) ( 0:04/00:00:38) *飛車先の歩を交換に来ました。 6 3二金(41) ( 0:02/00:00:08) *7二玉のような手で放置すると角頭が受かりません。 3二金で受けます。 7 2四歩(25) ( 0:05/00:00:43) *飛車先の歩交換 飛車先の歩交換は3つの利ありと言われており、歩を交換すれば歩を手持ちにできる。飛車先の通りが良くなる、攻め駒かわ進出しやすくなる。 8 2四歩(23) ( 0:04/00:00:12) 9 2四飛(28) ( 0:01/00:00:44) 10 2三歩打 ( 0:02/00:00:14) *直射止めの歩 歩で飛車を追い返します。 11 2八飛(24) ( 0:02/00:00:46) 12 7二玉(62) ( 0:07/00:00:21) *囲いを進めます 王飛接近は悪形の格言もあります。飛車から離して玉を囲いに進めます 13 4八銀(39) ( 0:12/00:00:58) 14 8二玉(72) ( 0:03/00:00:24) * 15 6八玉(59) ( 0:05/00:01:03) *後手は舟囲いを目指します 居飛車も居玉を避けよの名言もある通り玉を囲いに進めます 16 7二銀(71) ( 0:01/00:00:25) *## 片美濃囲い 片美濃囲いが完成しました。 中央でバランスを取る中飛車は片美濃囲いとの相性が抜群です 17 7八玉(68) ( 0:11/00:01:14) 18 5一飛(52) ( 0:28/00:00:53) *後の4一銀や4一角の割り打ちにて飛車と金の両取りされるのを防ぐ大事な一手です。 19 5八金(49) ( 0:14/00:01:28) *## 船囲い 居飛車は船囲いを完成させました。 20 5四歩(53) ( 0:05/00:00:58) *囲いが安定したところで、歩を突いて中飛車は攻めます。 ここまで歩を突かなかった事で安全に駒組みを進められるのが中飛車の特徴です。 21 5六歩(57) ( 0:03/00:01:31) 22 3四歩(33) ( 0:08/00:01:06) *## 序盤は奇数の歩を突け 奇数の歩を突くと角が働きやすくなります、反対に偶数の歩を突くと角の動きを制限してしまう場合があります。 いつでもお互いに角交換が可能になります。 後手の駒組みは完成しました。 23 3六歩(37) ( 0:07/00:01:38) *3七を経由して銀や桂馬を繰り出す為の3六歩 24 8八角成(22) ( 0:04/00:01:10) *## 角交換 いよいよ角交換からの攻めになります。 後手番には角の打ち込みの隙はありません。 25 8八銀(79) ( 0:08/00:01:46) *玉で取ると5五角の王手飛車が危険なので銀で取ります。 26 4二銀(31) ( 0:24/00:01:34) *銀を攻めに使います 27 7七銀(88) ( 0:09/00:01:55) 28 3三銀(42) ( 0:03/00:01:37) 29 6八金(69) ( 0:07/00:02:02) 30 4四銀(33) ( 0:08/00:01:45) *5筋に駒を集中させます 31 9六歩(97) ( 0:14/00:02:16) *## 端歩は心の余裕 終盤の寄せあいになった時に8八玉、9七玉と逃げられるように懐を広くします。 32 5五歩(54) ( 0:07/00:01:52) *端歩を9四歩と受ける手もありますが、5五歩の好機を逃さないように仕掛けます。 33 5五歩(56) ( 0:04/00:02:20) 34 5五銀(44) ( 0:03/00:01:55) 35 9五歩(96) ( 0:05/00:02:25) *9五歩は玉の逃げ道を更に広げる位取りです。 後手は終盤の寄せあいで逃げ道をなくしました。 36 3三桂(21) ( 0:06/00:02:01) *## 攻めは飛車角銀桂 振り飛車は左桂をうまく使えるかが大事です。 9筋よりも後手の5筋の攻めの圧力の方が強くなりました。 ここで解説は終わります。