先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *はじめまして、タチコマです。 飛車角桂馬が盤上を飛び交い、大技が決まりやすい横歩取り。 指してみたいけど、ハメ手がたくさんあるんでしょ? というそこのあなた。 確かにその通り。 ※ここに書いてある対策はウォーズ初段が実戦やぴよ将棋を通して考えた対策です。あくまでお手軽に潰されないようにする対策です。もっと良い方法があるかもしれません。ご意見疑問点等ありましたらコメントいただけると幸いです。 1 7六歩(77) *しかし、そんな理由で横歩取りを指さないのはもったいない。 中盤の感覚を身に付けるのに最適とおっしゃるプロの先生もいるくらい。 ハメ手があるなら、対策すればいいのだ。 2 3四歩(33) *今回紹介する超急戦は横歩取りでは珍しく先手側が仕掛けるもの。 3 2六歩(27) *横歩取りの代表的な超急戦は他に△4五角戦法、△3三角打戦法、△4四角戦法など。 4 8四歩(83) *りさりさ流とありますが、これは女流の竹部さゆり先生が指されたことによる由来するもの。 5 2五歩(26) *横歩取りにおける超急戦は正しく受ければ仕掛けた側が有利になると結論づけられている。 6 8五歩(84) *とは言ってもその”正しく”が難しい。 7 7八金(69) *定跡通りの手順で進むことはほとんどなく、大体の人が独自の仕掛けや対策を持っている印象がある。 8 3二金(41) *しかし、この▲3三同飛車戦法は定跡通りに進むことがほとんどであり(先手の攻め筋が少ないため)、対策を覚えておけば終盤まで頭を使わずに勝つことができる。 9 2四歩(25) 10 2四歩(23) 11 2四飛(28) 12 8六歩(85) 13 8六歩(87) 14 8六飛(82) 15 3四飛(24) *ここまではほぼ一直線。 16 3三角(22) *横歩取りは後手が主導権を握ることが多い。 先手が横歩を取りにいくのに手を使った分、後手が手得をしているからだ。 17 3三飛成(34) *△3三角に▲同飛成。 先手は超急戦を挑んできた。 18 3三桂(21) *△同桂は自然な一手。 代えて△同金は形が悪く、消極的な手。 19 7七角打 *先手の狙いは3三地点の強襲。 20 8八飛成(86) *飛車をズバッと。 2枚角の脅威を緩和する。 21 8八角(77) *先手は▲同角。 代えて▲同銀は7八の金が浮き駒になるので、後々厄介。 22 2七飛打 *ここで後手は先手陣の空いたスペースに飛車打ち。 23 2八飛打 *当然、先手は竜を作らせてはくれない。 24 2八飛成(27) *これには素直に△同飛成とする。 代えて△8六歩打と継ぎ歩を打ちたくなるが、それは先手の狙いにハマってしまう。 25 2八銀(39) 26 2七歩打 *叩きの歩。 銀を釣り上げて飛車打ちのスペースを作るのが狙い。 27 2七銀(28) *▲同銀と応じる。 代えて▲3九銀は2筋に飛車を降ろすことで、先手の▲2一飛車打の狙いをケアしつつ、2筋の突破が確定する。 28 2八飛打 *ここでは他に△2八歩打や△4五桂が考えられるが、△2八飛車打が私の結論。 ここで21手目、先手が▲8八同角とした効果で7八の金が浮いていない。▲同銀だったら金銀両取りで崩壊していた。 29 2一飛打 *銀にひもを付けつつ、次に▲3三角成の強襲を仕掛ける狙い。 ここから攻め合いでも後手の勝ちだが、それは”正確”に指せればの話。 先手の方が手が分かりやすく、一手間違えるとたちまち速度が逆転してしまう。 30 2二角打 *攻め合いが難しいのであれば受ける。 あれ?でもこれってダメな受け方じゃないの? 31 2三歩打 *当然、先手は歩で陣形を乱してくる。 ▲3三角成~▲3一飛車成を執拗に狙うのがこの戦法である。 32 2三金(32) *一旦は取る。 33 2四歩打 *もう一度叩く。 △同金は▲3三角成が成立する。 34 2七飛成(28) *ここで、銀を取りながら2筋の守りに利かす。 攻めは一旦置いといて、先手の攻めを受け止めてからじっくり料理しようという考えだ。 35 2三歩成(24) *歩まで回収される訳にはいかないのでこの一手。 36 2三龍(27) *△同龍で守りを固める。 これで先手の攻めが切れていれば後手の勝ちだ。 37 2四歩打 38 3二龍(23) *龍を引く。飛車を切り取れば先手に早い攻めはない。 代えて△同龍は▲3二金打が厳しい。 39 2二飛成(21) *先手は▲2二飛成か▲3一飛成りの2択。 40 2二銀(31) *この辺から手が広くなるので終わります。 先手の攻めを完全に切らすのは難しいですが、飛車を手持ちにしている、龍が自陣にいるので潰されにくい、ので後手が勝ちやすいのではないかと思います。 怖いと思ったら手持ちの銀は自陣に投入しましょう。 攻め駒は飛車と歩だけで十分です。 それでは閲覧ありがとうございました。