先手:私 後手:会計士さん 手数----指手---------消費時間-- *対戦相手は年齢が近そうな男性。 余裕を漂わせていて強そうな感じ。 振り駒の結果、私は先手になった。 二ヶ月ぶりの対外試合で緊張。 1 5六歩(57) *いつもの初手、ノータイム。 持ち時間30分・切れたら30秒。 30分も案外短いので序盤はスピーディに。 2 3四歩(33) 3 5八飛(28) 4 5二飛(82) *戦型は相中飛車。プロの将棋では珍しいが、アマチュアではよく遭遇する。密かに得意にしている形で、心理的に楽になる。 5 7六歩(77) 6 4四歩(43) *「気合い負け!」 すでに勝ったような心境になる。 7 4八玉(59) 8 4二銀(31) *(あ!!!!) (中飛車は仮の姿か!!!!!) 中飛車の天敵は三間飛車。三間飛車には玉を左に囲う作戦と決めているが、変則的な出だしと慢心で、すでに自玉は右に歩みを進めてしまっている。 1分の後悔タイム 9 3八銀(39) *相手は手損。相振りは全然知らないけど、手損だからやれるだろう。棋理的にやれるだろう。棋理的に!!(涙) 10 4三銀(42) 11 3九玉(48) 12 3二飛(52) 13 5五歩(56) *相振りでは28玉と入らないほうがいいと聞いたような。。 14 6二玉(51) 15 9六歩(97) 16 5二金(41) 17 9五歩(96) *相振りでは端攻めが重要になると聞いたような。。。 駒組みがよく分からない。 18 1四歩(13) 19 5六飛(58) *相振りは歩交換が重要で、それを浮き飛車で阻止するのが重要と聞いたような 全般的にうろ覚えの原則だけで戦う羽目に。 20 3三角(22) 21 6八銀(79) 22 7二玉(62) 23 7五歩(76) *7筋の歩交換を目指す。 24 8二銀(71) *金無双。伸ばした端歩が役に立ちそうに無く、凹む。 25 5八金(69) 26 3五歩(34) 27 7六飛(56) 28 2四角(33) *相手から36歩で飛車角が通るので迫力がある。 29 7四歩(75) 30 7四歩(73) 31 7四飛(76) 32 7三銀(82) 33 7六飛(74) * 34 7四歩打 *歩交換に成功。この一連の手順だけお互い指し手が激速だった。 35 5七銀(68) 36 1五歩(14) 37 7七桂(89) *97角も入れば、65桂馬が53の地点も狙う手になる。角を後にしたのは66角から93の地点を狙う含みも残した意味。 38 8二玉(72) 39 8六歩(87) *85桂 84銀の前に桂馬の足場を作る。 40 7二金(61) 41 8五桂(77) *銀を逃げると74の歩が取れる仕組み。 42 8四銀(73) 43 7四飛(76) *これで一歩得。少し指しやすいと感じていた。 44 3六歩(35) *飛車が移動した時が交換の時機。 45 3六歩(37) *手抜きで76飛 37歩成 同銀 も考えたが、75歩で飛車を抑えられて不満と見た。堂々と交換させても指せるはずだと考えた。 46 3六飛(32) *75歩を打たれると飛車が狭い。 47 3七歩打 *金持ち喧嘩せず。一歩得しているので穏便に済ませることに。 48 8六飛(36) *(えーーーーーー!!!!!) 痛恨のうっかり。そんな手あるんや。普段やらない戦型やると、こういう事故が起きるんよな。なんで相振りなんかやってるんやろ。。 後悔タイム->反省タイム->切り替えタイム 考慮中に残り5分を切る。相手は15分以上残している。猛烈に辛いが、団体戦。みんなのためにも頑張るしかない。 冷静に見て、角桂両取りである。桂馬の犠牲は止むを得ない。85銀も飛車に当たるので猛烈に忙しい。 49 7七角(88) *となれば先手で角を逃げる他ない。この決断に10分弱費やした。 50 8七飛成(86) *代えて85飛では86歩以下、飛車交換にはなる。飛車を持てば希望はあると思っていた。単に飛成で苦しいと思っていたその手が来た。辛い。 51 7三歩打 *取られそうな桂に一働きしてもらう。 52 7三桂(81) *ノータイムの同桂。駒音も高い。相手の方は自信を漲らせている。 53 9三桂成(85) *跳ね違いの手筋。73に桂を呼んだことでこちらの飛車が楽になる。 54 9三香(91) 55 9四歩(95) 56 9二歩打 * 57 9三歩成(94) 58 9三歩(92) 59 8八香打 *狙いの田楽刺し。 ※局後の感想 数手前89飛成ならこの手が無かった。一方その場合76飛が可能になり、こちらの飛車は楽になった。 60 7八龍(87) *龍が受けに効かなくなるのは少し嬉しい。 61 8四香(88) * 62 8四歩(83) 63 8五歩打 *玉頭に嫌味をつける。同桂とすると93香成 同玉 72飛成で一気に怪しくなる。 64 6五桂打 *厳しい桂打。代えて83金と受けられる手を読んでいた。以下84歩74金は83銀で王手で金を取れるものの77の角のヒモも取れており負け 65 8四歩(85) *自陣の駒が取られるのはどうしようもない。取り込みで後手玉に迫る。このあたりで自分は秒読み。相手は10分ぐらい残している。 66 5七桂成(65) *銀取られた。この成桂はその後さらに二枚の金と交換になり、英雄として後世まで語り継がれることとなった。 67 8三銀打 68 7一玉(82) 69 7二銀成(83) 70 7二玉(71) 71 8三歩成(84) *同玉には84金から73飛成と迫ってどうか 72 6一玉(72) 73 7三飛成(74) *41金と縛る手と迷ったが、簡単に退路を開かれそうなので単に飛車を成る。 74 5一玉(61) *当然の早逃げ。王手すら掛からない格好になってしまう。 75 7二と(83) 76 4二玉(51) 77 6二と(72) *自玉には適当な受けも無く、と金で剥がす手しか見えない。 78 5八成桂(57) 79 5二と(62) *王手で取れるものは取る。 80 5二銀(43) 81 5八金(49) *桂馬を入手し、王手は掛かる形になった。角があれば桂馬の王手の後も怪しく迫れるかもしれない。生きていればの話だが。それにしても55歩が恨めしい。自分の角は何の役にも立っていない。 82 5七角成(24) *ひょえー!28玉は詰み。 83 4八金打 *反撃の楽しみなどと贅沢は言えない。詰みを逃れるためなら何でも打つしかない。 84 5八龍(78) *金をタダで取られても 85 5九金打 *もう一度手番を握るんだ、という強い気持ち。秒読みギリギリで受ける。あ、角が役立った。 86 4八馬(57) 87 4八金(59) 88 6九龍(58) 89 4九桂打 *なんとか踏みとどまった。一気の寄せは無さそうか。しかし相手の持ち駒は稀に見る潤沢さである。 57から絡む手を気にしていた。▲34桂からの反撃を読んだが攻め駒が足りなすぎる。 相手は時間を使い、残り1分程度。秒読みになれば何か起きるかもと期待。 90 5九銀打 *緩手? 91 5九角(77) 92 5九龍(69) *攻め駒を補充出来て、かつ自分の手番になった。 93 3四桂打 *逃げ場所を聞く。 94 3二玉(42) 95 8二龍(73) *61金で弾かれないように迫る。 96 5一香打 *この手で相手も秒読みに入る。 少し危険な受けで 97 9五角打 *龍に当てながら51角成を見せて、逆転したかもとそわそわしてくる。 98 2八銀打 *秒に追われての着手 99 2八玉(39) 100 4八龍(59) 101 3九銀打 *弾けるので問題ない。 102 7八龍(48) 103 5一角成(95) *42馬または52龍以下の詰めろ。相当受け辛い上に先手玉はZ 104 4一角打 *52龍を受けたが 105 4二馬(51) *こちらは受かっていない。一応20秒確認した。 終局後はお互いしばらく言葉が出なかった。。 普段指さない戦型で中盤うっかりがあり、そこからずっと劣勢だったが、諦めずに指した結果、秒読みに救われ勝ちが転がり込んだ。チームは3-1で勝ちだったので、貢献出来たと思う。ずっと辛かったのと秒読みでとても消耗した。