先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- 1 7六歩(77) 2 3四歩(33) 3 7五歩(76) *先手、石田流を宣言。 4 5四歩(53) *後手、先手に角道を閉ざさせる。 5 6六歩(67) *ここで▲7八飛なら角交換から△4五角が受からないのでやむを得ず角道を閉ざす。。 6 3五歩(34) *後手、先手に角道を閉ざさせてから石田流を宣言。駒組みの制限が少なく効率的。 7 7八飛(28) 8 3二飛(82) *互いに飛車を振り合って相三間飛車。 9 3八銀(39) *△3六歩▲同歩△5五角を先んじて受けつつ美濃囲いにする狙い。 この場面で▲7四歩と飛車先交換をするのは時期尚早で、△同歩▲同飛△8二銀などの△7三歩とすぐ打たない手から上からの攻めに強い囲いを構築されてしまう。 10 3六歩(35) *後手が早くも仕掛けてくる。超急戦の始まり。 11 3六歩(37) *ここで▲5八金左などの手なら、△3七歩成▲同銀△3六歩▲2八銀と、拠点を作られて先手不満。 同歩の一手から△同飛▲3七銀△3四飛▲3六歩で手順に矢倉に組めて先手満足。 12 5五角(22) *ここで△3六飛と走るなら▲3七銀△3四飛▲3六歩から、手順で上からの攻めに強い矢倉に組めて先手十分。 問題はこの角の覗きをどう受けるか。 13 3七銀(38) *ここで▲3七桂は△3六飛〜△3四飛〜△3六歩から桂損が避けられないため、▲3七銀は矢倉に組む目論見も含めて自然な手。 例えばこの場面で、仕掛けられる前に銀を上げておかないと▲2八銀と△1九角成りを受ける手から△3六飛▲3七銀としても△同飛▲同桂△同角成り、あるいは△6六飛▲同角△同角▲8八銀△5七角成りが防げない。 14 3六飛(32) *早石田定石に似た急襲。本来であれば居飛車相手に2八の飛車と玉に狙いを定めた王手飛車取りを狙う筋だが、この場面では無理攻め。 15 3六銀(37) *▲4六銀と、△6六飛から大駒交換を狙う手を防ぎつつ角に当てる手もあるが、△同飛▲同歩△同角で2枚替えとなるうえ角成りが防げない。 ここは素直に飛車を取って角成りを受け入れる手が無難。 16 1九角成(55) 17 3九金(49) *桂馬を守る一手。ここで△3七香は▲3八歩△同香▲同飛△3七歩▲同桂で受けられる。 18 6四馬(19) *後手の攻めはここで切れ、取り敢えず▲5三飛の打ち込みや▲7四歩を防ぐ位置に馬を引く。 先手は飛車を手持ちにしているが後手陣は居玉で打ち込みの隙がなく、先手陣は不安定で形勢はまだ難しいが、後手の急戦は凌いだ形になる。