先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- * 1 7六歩(77) *先手中飛車とは先手の状態で中飛車を目指し5筋の位を取っていく戦法です、プロアマ問わず人気の戦法だったが先手中飛車は去年5月の藤井聡西川戦から消えている、 2 8四歩(83) *今回はその藤井西川戦の棋譜から先手中飛車が消えた理由を考察していく 3 5六歩(57) 4 6二銀(71) 5 5五歩(56) *先手は早くも位を取る 6 8五歩(84) 7 7七角(88) 8 4二玉(51) *角道をあえて開けないのが今回の対策 9 5八飛(28) 10 7四歩(73) *73銀からの速攻を見せた手 11 7八銀(79) 12 3二玉(42) 13 4八玉(59) 14 4二銀(31) 15 3八玉(48) 16 7三銀(62) *後手は囲っていく展開だとかたさで負けて作戦負けしてしまうのでここから仕掛けていく 17 6六歩(67) *64銀、65銀からの攻めを防いだ手 18 7五歩(74) *64銀から75歩で仕掛けるよりも先に75歩同歩64銀としたほうが相手に隙を与えない 19 7五歩(76) 20 6四銀(73) 21 6五歩(66) 22 7五銀(64) 23 5四歩(55) 24 5四歩(53) 25 5四飛(58) *ここで後手が攻めなければ74飛車で先手良し、 26 8六歩(85) 27 8六歩(87) 28 7六銀(75) *ここで86同銀だと55角と上がられて飛車先が重く先手優勢になる 29 5五角(77) 30 7三歩打 *76に銀がいるため飛車は追われても86銀とでれる手がある 31 4六角(55) *下がらないと53歩で飛車が取られていた 32 8七歩打 *受けにくいたらしの歩、先手はこれを無視して攻めきれるか 33 6四歩(65) *味のいい手、74歩とコビンを狙うと84飛車と上がって後手良し 34 8八歩成(87) 35 7七銀(78) *同銀同桂でとられそうな銀と桂馬を捌けて良さそうに見えるが銀を渡すと45銀で飛車角両取りがかかるのが気になる 36 7七銀成(76) 37 7七桂(89) 38 4五銀打 39 5九飛(54) 40 4六銀(45) 41 6三歩成(64) *取っているようじゃ遅いという判断か、銀を取らずに歩を成る 42 4七銀成(46) *同玉は74角とされてと金を取られる 43 2八玉(38) 44 7六角打 *次に金を取る狙い 45 3八銀打 46 3八成銀(47) 47 3八銀(39) 48 3四歩(33) *桂馬を取る&玉の逃げ道を開くという味の良い一手 49 6二歩打 50 6二金(61) 51 6二と(63) 52 6二飛(82) 53 6三歩打 *同飛車は52銀と打たれて負け 54 8二飛(62) 55 7二歩打 *飛車の横効きを止めた手 56 7七角成(22) *玉の逃げ道が広がり馬ができ桂馬が取れるという3つの得がある手、後手大優勢 57 6二歩成(63) 58 6八歩打 *52金と逃げると飛車先が止まり手番が渡ってしまう、て抜いて52と金は69歩成で受けきられてします 59 5七飛(59) 60 6六馬(77) 61 6八金(69) 62 5六歩打 *飛車先が止められついに攻めが切れてしまいそうな展開 63 4七飛(57) 64 3五桂打 65 4六飛(47) 66 7八と(88) *手番を握った後手は果敢に攻めていく 67 6七銀打 68 5五馬(66) 69 2六飛(46) 70 6八と(78) 71 7六銀(67) 72 5七歩成(56) *こうなってしまうと何をしても後手が勝つ展開 73 6三角打 74 3一金(41) 75 5四金打 76 5八と(68) 77 5五金(54) 78 4九と(58) 79 4九銀(38) 80 8六飛(82) 81 5二と(62) 82 8八飛成(86) 83 5八歩打 84 3八金打 *まで85手で投了、投了図以下同銀は39銀から勝ち、同玉は43と金で詰みます、 序盤からうまい仕掛けと受けで優勢を築いていった戦法だったが中盤では攻めと受けの呼吸が必要となるので難しいと思われる、また、他の棋士は一直線穴熊を採用しているため今回の戦法はプロの間でも難しいとされているのかもしれない。 次は一直線穴熊の棋譜を用いて解説していきます。ご視聴ありがとうございました