先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- *将棋クエスト10分切れ負け将棋の自戦記です。 私が先手で角換わりの出だしから▲45桂の速攻を狙う形に、後手が一直線に棒銀を目指す展開になりました。 自分の中では相当良いと思っていた流れの中で、形勢のおかしくなった部分がいくつか見つかったので、反省と復習のために投稿します。 なお、対局者はクエストレート1550対1590位の級位者(2級と1級)ですので、その点はご了承いただきたいです(^o^;) 1 7六歩(77) 2 8四歩(83) 3 2六歩(27) 4 8五歩(84) 5 7七角(88) 6 3四歩(33) 7 6八銀(79) *左の銀は▲68に上がるか、▲88に上がるか、 細かいことは気にしないでいきましょう。 8 3二金(41) 9 2五歩(26) *できるだけ▲78金は後回しにしたいのです。 ここで角を替えてもらえば角換わりに、後手が角を交換しないのならば、48銀~36歩~37銀と角道を開けたままの早繰り銀での仕掛けを目指してどうか。その場合の先手の囲いはカニ囲い風で▲58金型(上部厚め)か▲59金型(飛車に少し強い、飛車を切りやすい)を相手の形で決める展開になる(気がする)。 10 7七角成(22) *無事角換わりに。 11 7七銀(68) 12 2二銀(31) 13 4八銀(39) 14 3三銀(22) 15 4六歩(47) 16 7二銀(71) *自分の体感としては△72銀型は▲45桂急戦に対して苦労が多い印象。 自分(ややチャンスなのでは?) 評価値「+30」(ほぼ初期配置と同じ) 17 3六歩(37) 18 8三銀(72) 19 3七桂(29) *先手の仕掛け形は完成。あとは▲45桂と跳ねられるかどうか。 20 8四銀(83) *後手は一直線に棒銀に来る。お互いに速攻をしたいという意地のぶつかり合い模様。 21 9六歩(97) *この96歩が緩手。 相手の動きから▲96歩には△94歩を予想しており、次の△95歩の仕掛けを手抜けて後手から動きにくいため、先手の攻めが速い展開になりやすいことを予想していたが、本譜終盤のように飛車を狙う展開になった場合、△93銀として飛車を守る粘りを与えることにもなる。 △95歩を手抜いて戦うことと、△95銀の形のまま戦いが激しくなるのであれば、△95銀の形の方が攻めにも守りにも中途半端で先手がよりたたかいやすかったかもしれない。 また、ソフトに読みでは、▲96歩に対しては△42玉が候補手で、この交換が入ると先手は45桂と跳ねづらくなる。 △42玉以下▲45桂と跳ねると△22銀▲24歩△同歩▲同飛△44歩▲66角△43玉と顔面受けで怖い形ではあるものの、先手を持って攻め切るのは容易ではない。 22 9四歩(93) *自分(次の△95歩が甘いからこっちが相当仕掛け有利なはず。もしかしたら68玉~78玉の展開で端の分だけ広いかもだし)ドヤァ ソフト「・・・(前述)」 23 4五桂(37) *この桂馬はなかなか死なない。 42銀には66角(55角)で44歩を防ぐことができる。 44銀ならば44歩がない。 24 4四銀(33) 25 2四歩(25) 26 2四歩(23) 27 2四飛(28) 28 2三歩打 *△22歩も有力。 29 3四飛(24) 30 3三桂(21) *類型で指したことがある攻めの方が読みやすかったため、▲15角を採用。 しかし、△14歩から催促されると先手忙しい。 ここでは▲66角から攻めるのが類型通りの攻めでよさそう。 この局面だけで言えば44飛~53桂成がもっとも厳しい。 ▲66角に無視して (1)△95歩などであれば▲44角△同歩▲33桂成で▲勝勢。 (2)42玉と備えるのは危ない受けで▲44角△同歩▲同飛△43金▲33桂成△同玉▲45飛と進み、後手の玉金が三段目でスカスカで持ち駒が桂角角と受けにくい一方、先手は飛車と持ち駒の銀桂があるので後手相当大変(評価値▲約+1000) (3)△42角や△22角もあるが駒組を進めて先手作戦勝ちか。95歩から棒銀を仕掛けると▲31銀が厳しい。 31 1五角打 32 4二玉(51) *ここでもしっかり受けるなら42角や22角だった。 42玉は危ない受けで33飛成が筋。 33 3三飛成(34) *多少の駒損なら問題ない。攻めが続けば良いのだ。(というのを何かの本で見た人がツイートしているのを見た。) 34 3三銀(44) 35 3四桂打 *悪手。 △52玉▲33桂成は厳しく見えるが△14歩で根元の角を取られると後続に乏しい。 替えて▲33桂成△同金▲34桂が正着。 33飛成は桂馬の入手を測ると同時に、34に桂馬を打つスペースを作るための手である。 自分(ここは事前検討が活きた形やな。△52玉▲33桂成~▲32成桂~▲42成桂~▲43成桂とかでボチボチ迫って十分やろ)ドヤァ 評価値「33桂成の一手でしょ?それなら+1500くらいだけど、34桂とかwww互角から後手良しまであるわwww」 (´・ω・`) 36 5二玉(42) 37 3三桂成(45) 38 2五飛打 *あっ、、、 替えて14歩でめっちゃ困ってたまである? まあでも15飛なら飛車働かんし行けるやろー 評価値「替えて14歩で-200」 39 3二成桂(33) *おわかりいただけただろうか。 替えて▲26銀で先手勝勢。 (´・ω・`) 40 1五飛(25) 41 4二成桂(32) 42 6二玉(52) 43 4三成桂(42) *自分(攻め駒が成桂、桂、金銀で4枚あるから小駒だけでもいけるやろー自信をもって先手良しや!) 評価値「ここ28角でまだ難しいんじゃない?」 (´・ω・`) 44 2五飛(15) * 45 4二桂成(34) 46 2九飛成(25) *25の飛車を角を取っただけで眠らせるのは筋が悪い。 25飛~29飛成と活用を図るのは自然な進行だが、 59玉48銀型における第二の狙いは29の飛車を捕獲することにある。 局面ごとの善悪はあるものの29に飛車が来たらまず目がそこにいくようにしたい(とドヤ顔で解説しているが最善かどうかアヤシイ) 47 3九金(49) 48 1九龍(29) *替えて27龍と逃げておけば飛車は詰まないが、▲52金△同金▲同成桂寄△72玉▲53成桂寄と平凡に迫る手がなかなかの迫力だ。 49 2八銀打 50 1八龍(19) 51 1九金打 *果たしてこの金銀を投資してまで飛車を取る価値があるのかは局面によるので、自分の持ち駒や相手の玉形をよく見てご使用ください。 52 1九龍(18) 53 1九銀(28) 54 2六角打 55 3二飛打 56 7一玉(62) 57 5二成桂(42) 58 5一香打 59 6一成桂(52) *決め手。 60 6一玉(71) 61 8二飛成(32) *まで61手にて後手の方の投了となりました。 本譜は29の龍を捕獲した後、すぐに相手玉が寄りとなった。25飛~29飛成は後手としてもリスクの高い手であったため、単に△28角として香車を拾う手や46角成から馬を作っておき、粘るか一気に寄せるかを目指す方が良いと考えられる。