棋戦:将棋ウォーズ(10分) 開始日時:2016/09/19 10:26:04 終了日時:2016年10月02日(日) 05:00:49 手合割:平手 先手:投稿者 & ぴよ帝 後手:Lv7 ひよか 手数----指手---------消費時間-- *#8732の続編です。 「おじさんに将棋ってものを教えてあげるよ。十手目までは例の手順でその後から対局開始でいいよね?」 小生意気なヒヨコが宣う。 ああ、いいぜ、俺の対策を見せてやる。 1 7六歩(77) ( 0:02/00:00:02) *……つもりだったんだがな、悪い、三浦九段ソフト指し疑惑事件が起こっちまった。 実はこの作品の今後の展開として、「ヨーヨーおじさんはひよかに辛くも勝利するも、ぴよ将の力を借りてしまい、ソフト指しのダークサイドに堕ちる」というのを予定していたんだ。その後のpart3.5ではソフト指しの誘惑を断ち切ってひよかに圧勝する、という構想でな。 しかし、こんな状況じゃ、ソフト指し云々のことをネタにする気にはなれねぇ。事件が報道された前日までにpart3.4は9割がた完成してたってのに全編書き直しだよ。 「え?そんなのって無いよ。ここまで一生懸命プロレスしてきたのにさ。」ひよかが愚図る。 2 3四歩(33) ( 0:02/00:00:02) *おいおい、プロレスって言葉を悪い意味で使うなよ。俺は高校生のころプロレスが大好きだっったんだ。小橋建太や三沢光晴は今でも俺のヒーローだよ。 「将棋アイオーでプロレスについて熱く語らないでよ。たぶん読んでる人はついていけないと思うよ。 ところで、おじさんはこの事件についてどう思ってるわけ?」 3 6八飛(28) ( 0:03/00:00:05) *この事件の真偽なんてものはただの一将棋ファンである俺にはさっぱりわからねぇ。経過を見守るしかねーよ。 「みうみうがソフト指しなんてやるわけない!」と思いたい心情もよくわかる。しかし、魔が差しちまったのかも知れねぇ。「推定無罪の原則に反する日本将棋連盟の対応はおかしい!」というのもわかる。 しかし、一つ気になったのは残念ながら棋士ってのは自営業だってことなんだよな。 「いったい何が言いたいの?」 4 3五歩(34) ( 0:03/00:00:05) *俺自身、会社に勤めてみて初めてわかったんだが、不祥事をやらかす可能性ってのは誰にでもあるんだな。だからマトモな会社ではしつこいくらい不祥事防止の教育をするんだ。 俺が勤めてる会社じゃ、耳にタコができるくらい、そういう教育をやってる。インサイダー取引はいけません、下請を虐めてはいけません、談合をしてはいけません、飲酒運転をしてはいけません、ってな具合にな。たぶんある程度大きい会社じゃどこもそうなんだろうよ。 だけど、談合に巻き込まれて制裁喰らったなんて話はしょっちゅうだ。俺たちが汗水垂らして働いて得た利益が不祥事一発でパーになっちまうんだからやるせねぇよな。 一生懸命、教育をしたとしても不祥事は起こっちまう時には起こっちまう。やらねぇよりはマシだから、あるいは不祥事が起きた時に何の事前対策もしてなかったら責任者のクビが飛ぶから、不祥事防止の教育ってのはせざるを得ねぇ。 どうやら、それが普通の社会人の感覚らしい。俺の親父も自営業だったから、この辺りの感覚が分からなかったんだけどな。 悪いが日本将棋連盟が不祥事防止教育を真剣にやっていたとは思えん。だから事態を上手く収束させられず、悪手連発してしまったんじゃないか? スポンサーの手前、棋士への、連盟への信頼失墜を覚悟の上でトカゲの尻尾切りのような苦渋の選択を強いられる羽目になってしまったが、今回の騒動はある意味、起こるべくして起こったというのが俺の意見だ。 5 4八玉(59) ( 0:04/00:00:09) *「ふうん、大人の世界って難しいんだね。ヒヨコの私たちにはわからないけどさ。」 6 3二飛(82) ( 0:05/00:00:10) *「ところでおじさんはソフト指しについてどう思ってるの?」 ソフト指しは人間同士の将棋の醍醐味を大きく損ねる悪しき行為だ。 だけど、将棋ウォーズですこし棋神を使うくらいは良いと思っている。課金してまで使いたいとは到底思えないけどな。 俺の目的は勝つことではなくて、強くなることだからな。 7 6六歩(67) ( 0:10/00:00:19) *この自戦記も俺の棋力と文章力の向上と、俺自身の娯楽のために書いているところが大きい。 今回の棋譜はハッキリ言ってピヨ帝にヒントを貰いながら作った一部ソフト指しの見苦しい棋譜だ。公開する価値があるかどうかはわからない。しかし、俺は公開したいと思っている。文章は全部書き直しだ。 「なんでそこまでして公開したいの?別の棋譜でもいいんじゃないの?」 この棋譜を紹介するのは『ぴよ将棋の魅力を世間に伝えるため』だ。 「どういうこと?」 8 3六歩(35) ( 0:04/00:00:14) *俺がこの自戦記を書き始めたとき、お前たちヒヨコのことを悪者にするつもりは全くなかったんだ。しかし、何の気なしにぴよ将棋のアプリを起動して棋譜解析をしてみたら、なかなかこいつらは有能だと思った。 以前から駒落ちで負かされることも多かったから、強いとは思っていたが……。 お前らのことを書いているうちに俺はどんどんお前らのことが好きになっていったんだ。 9 2八銀(39) ( 0:04/00:00:23) *「もう、仕方ないなー。おじさんが好きなようにやりなよ。」 ひよかがはにかみながら微笑む。 すまない、いつも茶番ばかりで、ひよか達には迷惑を掛けているな……。 俺は知っているんだ。ひよかが本当はいい子だってことを……。 俺にお金を要求するのは餌代を稼ぐため、仕方なくやっているということを……。お前らは無料アプリだから、普段はスマホアプリの宣伝で食いつないでることを……。 「ちょっと!ラブライブスクールフェスティバルの宣伝をして暮らしてるなんて暴露するのは止めて! 湿っぽい話はこれでおしまいっ! ここからはいつもの殴り合い、殺し合いの時間でしょう?」 ああ、そうだな。やろうか。 俺たちが愛して止まない、この将棋という殺し合いを。 10 5五角(22) ( 0:05/00:00:19) *「ふふふ、おじさんはなんだかんだ言って、怖い怖いって言いながら▲5六歩型の研究を相当したよね。あの手順で来なよ。」 11 3八金(49) ( 0:00/00:00:23) *おじさんは挑発には乗らず、真の研究手、▲3八金を繰り出した。 「うーん、▲3八金は少し微妙だね。評価値良くないよ? 角をすぐさま切り飛ばす変化はさすがに後手敗勢だから、相手の無理攻めを拒否できるけど、少し消極的な気がするかな? 角交換したほうが良いんじゃない?」 角交換を持ち込むのは少し怖い気がするので、ここはじっくり指しておきたい。おじさんはひよかの意見を無視した。 後手の無理攻めの変化:#12625 12 3七歩成(36) ( 0:00/00:00:19) *「素人が指しそうな手は歩成かなぁ?壁銀が解消されるから、ホントは良くないんだけどねー。」 13 3七銀(28) ( 0:00/00:00:23) * 14 6二玉(51) ( 0:02/00:00:21) *「おじさんが急戦を拒否するならじっくり行こうか。持久戦になっても私、負けないよ。こ、駒達が躍動する私の将棋を見てもらいたいよね。」 15 5八金(69) ( 0:19/00:00:42) *「角交換はしないみたいだけど、角換わりみたいな囲いにするのね。」 先手の防御陣形はこれで完成、ということにしてもいい。ここからは手得を活かして先手が攻勢を仕掛けたい。 16 4二銀(31) ( 0:02/00:00:23) * 17 7八銀(79) ( 0:03/00:00:45) *「結局、角交換はしないのね。でも、それは悪手だよ?私の評価値だと、この局面、後手有利だよ。」 18 7二玉(62) ( 0:02/00:00:25) *「もう一つ囲ってあげようかな」 19 6七銀(78) ( 0:02/00:00:47) *ひよかが守りを固めようとしている間におじさんは左の銀を繰り出していく。5五の角をのさばらせておくわけにはいかない。 20 3四飛(32) ( 0:02/00:00:27) *「三間飛車らしく飛車を浮いて、っと♫」 21 5六銀(67) ( 0:06/00:00:53) *角には帰ってもらう。 角が帰れば先手の手得がさらに拡大する。 駒の厚みを活かしていく思想だ。 22 2二角(55) ( 0:02/00:00:29) *予定通り角は引き上げた。 23 7七角(88) ( 0:06/00:00:59) *後手の囲いが完成するまえに、攻めに厚みを持たせていく必要がある。まずは▲7七角、8筋への飛車回りを可能にしながら、角に桂馬で紐を付ける意味合いだ。 24 8二玉(72) ( 0:02/00:00:31) * 25 9六歩(97) ( 0:10/00:01:09) *端歩を突いて穴熊を牽制。ぴよシリーズの棋風から言えば、美濃囲いでもおそらく受けてこない。しかし、6筋と8筋の攻めに端の攻めを絡めれば、相当迫力がでるはずだ 26 7二銀(71) ( 0:02/00:00:33) *後手は△8二玉型の美濃囲いを選択。相振りでは△7一玉型のほうが△8二玉型よりも勝るケースがあるが、実際は難しいところだ。 27 9五歩(96) ( 0:05/00:01:14) *おじさんはまだ焦らない。じわじわと駒を前に進める。 28 5二金(41) ( 0:02/00:00:35) *ここで後手の囲いも完成した。 「これで形勢は五分。あとは実力勝負ね。」 29 8六歩(87) ( 1:13/00:02:27) *相振りの四間飛車ではタイミングよく向飛車に転換する筋がある。それを狙って8筋を突く。後手の左銀は出遅れているから、このタイミングでも間に合うはずだ。 30 5四歩(53) ( 0:02/00:00:37) *ひよかは左銀を活用するために、5筋の歩を突いた。△5三銀になると、連続歩交換が狙えなくなる。端に2手掛けたのが甘かったか? 31 8五歩(86) ( 0:36/00:03:03) *しかし、ここは予定通り8筋の歩を突く。 32 5三銀(42) ( 0:02/00:00:39) *予想通りひよかは△5三銀。 33 6五歩(66) ( 0:06/00:03:09) *ここで意を決し、▲6五歩。後手に角交換を迫りつつ、飛車先を伸ばす。△7七角成 ▲同桂 は必然。 34 7七角成(22) ( 0:02/00:00:41) * 35 7七桂(89) ( 0:02/00:03:11) *さぁここで後手はどう出る? 36 3六歩打 ( 0:02/00:00:43) *このタイミングで手裏剣が跳ぶ。▲4五銀は飛車が逃げれば歩が払えるが、△3七歩成が王手になるため成立しない。ここは躱すしかない。 37 4六銀(37) ( 0:15/00:03:26) *3つある逃げ場所からおじさんは最も積極的な▲4六銀を選んだ。この瞬間、玉のコビンが開くのが気になる。 38 1五角打 ( 0:02/00:00:45) *ひよかはここで王手の角打ち。どう対応するのが正しいか? 39 2六角打 ( 0:10/00:03:36) *最善は▲3九玉であった。しかし、この男、角を合わせてしまう。2筋に傷ができることは分かっていたが……。 40 2六角(15) ( 0:02/00:00:47) *ひよかは「それは美味しい♫」と△2六角を着手した。 ▲同歩 と取らざるを得ない。 41 2六歩(27) ( 0:02/00:03:38) * 42 3二飛(34) ( 0:02/00:00:49) *2筋の傷は気になるが、角だけでは後手にも二の矢が無い。後手は飛車を引き上げ、当たりを弱める。 43 3五歩打 ( 0:19/00:03:57) *盤面は膠着状態。ここで一旦、飛車先を歩を打って後手の攻めを緩和する。 44 4四銀(53) ( 0:02/00:00:51) *ここでひよかは△4四銀 と攻めてきた。しかし、これはカウンターのチャンス、おじさんは▲6四歩を決行する。 45 6四歩(65) ( 0:25/00:04:22) * 46 6四歩(63) ( 0:02/00:00:53) * 47 8四歩(85) ( 0:03/00:04:25) *そして、このタイミングでの▲8四歩 が狙いの一手。玉頭の歩は放置しにくい。 48 3五銀(44) ( 0:02/00:00:55) *ここでひよかは受けに回らず銀を繰り出した。▲同銀で駒台に銀が載るならこちらも歓迎だ。 49 8三歩成(84) ( 0:59/00:05:24) *しかし、銀を取るのは玉頭にケチを付けてから。 50 8三銀(72) ( 0:02/00:00:57) * 51 8四歩打 ( 0:02/00:05:26) *△同銀に▲8四歩。この歩を取ると、▲6四飛車が金銀両取りになる。 52 7二銀(83) ( 0:02/00:00:59) *銀が引くなら…… 53 3五銀(46) ( 0:20/00:05:46) *質駒の銀を取り、打ち込む材料を作る。 54 3五飛(32) ( 0:02/00:01:01) *△同飛車はやむを得ない一手。 55 8八飛(68) ( 0:32/00:06:18) *ならばこちらは8筋に飛車を周り、力を溜める。 56 4四角打 ( 0:02/00:01:03) *しかし、この桂馬と飛車の両方を狙う△4四角打 が嫌味である。この角にはどう対処すれば良いのだろうか? 57 8三銀打 ( 0:20/00:06:38) *あとの事はあとで考えるとして、先に王手しよう。おじさんの将棋演算能力は低いのである。守りの銀を剥がして、と金を作れば優勢のはずなので、この局面はGO!GO!7188である。 58 7一玉(82) ( 0:02/00:01:05) *王手なので、ひよかは逃げるしかない。 59 7二銀成(83) ( 0:10/00:06:48) *追撃の▲7二銀成。 60 7二玉(71) ( 0:02/00:01:07) *△同金かと思ったら△同玉であった。△同金▲8三歩成△7七角成▲7二と△同玉の展開が嫌なのだろうか。 ……なるほど、そう進むと▲6一銀の王手に△同玉、▲8一飛車成が超苦しいということか。 61 8三歩成(84) ( 0:06/00:06:54) *同玉と来るなら、こちらもと金を作る。これで先手有利のはずである。 しかし、玉が左辺に逃げたらどう追えば良いのだろうか? 62 6三玉(72) ( 0:02/00:01:09) *ここで攻めの継続手は何だろう? おじさんは「▲9二と」を第一感で考える。 △7七角成と来れば、こちらも▲8一飛車成で暴れまくる作戦だ。 しかし、猛烈に嫌な予感がする。 「#10244、#10256、#10247……。」 ぴよ帝が謎の数字をブツブツと呟いている。 どうも評価値では無さそうだ。 63 6七金(58) ( 2:07/00:09:01) *結局、おじさんは「▲9二と」を指せず、桂馬を金で守ることにした。 64 6六銀打 ( 0:02/00:01:11) *しかし、それにはこの銀打ちが激痛。 どう対応していいか、わからない。落ち着きを取り戻すため、盤面から無理やり目を剥がすと、ひよかがニヤニヤと口角を持ち上げていた。 「すみません、ピヨ帝さん、ヒントください。」 おじさんは元気良く発生する。 「良かろう。貴様の棋力ではこの局面から紛れてしまうからな。」 65 4五銀打 ( 0:01/00:09:02) *「ここは▲4五銀打で先手微有+232点だ」 ▲4五銀打? そんな手があるのか? おじさんは訳も分からず、その手を指す。 66 6七銀成(66) ( 0:02/00:01:13) *△7七銀成、それがおじさんの予想手だったが、ひよかは△6七銀成と金を取った。 どうやら△7七銀成では、桂馬と飛車を後手が取っている間に、先手は角と飛車を取れるかららしい。 67 4四銀(45) ( 0:11/00:09:13) *ならば角を取る一手だ。 68 5七成銀(67) ( 0:02/00:01:15) *この局面でも、ひよかは△7七成銀を着手しなかった。自分の飛車を守るために成銀を捨てる選択をした。 △7七成銀なら難しい局面だったのではないか?とおじさんは思ったが、この手に対しては同玉と取るしかない。 69 5七玉(48) ( 0:05/00:09:18) * 70 4四歩(43) ( 0:02/00:01:17) *銀が居なくなって局面がさっぱりした。 第一感は▲4六角打だが、飛車は逃げてくれるだろうか? 71 4六角打 ( 0:41/00:09:59) *他に代替手も無い、おじさんは角を放った。 72 3三飛(35) ( 0:02/00:01:19) *ひよかは角をスッとスライドさせる。ならばここは玉頭を狙う、▲7五銀打である。 73 7五銀打 ( 0:12/00:10:11) *これは流石に先手が良さそうだ。 74 5五銀打 ( 0:02/00:01:21) *ひよかが△5五銀打を着手した瞬間、おじさんの思考はストップした。角の効きを止める好手に見える。 何を指せばいいのだろう? 「サーセンwww全然わからないっすwww助けてピヨちゃんwww」 「ちょwwwおまwwwおじさん、もうプライドないじゃんwwwそんなんじゃ強くなれないよ?www」 75 6四銀(75) ( 0:22/00:10:33) *「まぁ、ひよか、そう言うな。ここはな、▲6四銀が明快なんだ。」 はぁ?そんなものですかねぇ? 76 6四銀(55) ( 0:02/00:01:23) *「同銀と取れば銀と歩の交換だから後手得に見えるでしょ?でも違うんだなー。」 77 6四角(46) ( 0:02/00:10:35) *「ここで角をぶった斬れ」 ぴよ帝が指示する。そんなので良いのか? 78 6四玉(63) ( 0:02/00:01:25) *駒損の代償に玉が引きずり出される。ピヨ帝たちは終局の刻が近いと感じているようだが、おじさんはここからでも間違う予感しかしない。 79 6八飛(88) ( 0:08/00:10:43) *「▲7五角打 から詰みがあるんだが、わかるか? 分からないなら▲6八飛と指すと良い。ちなみに15手詰めだ。」 おじさんは終盤力に自信が無いので、もちろん▲6八飛車を指した。たしかにこの飛車周りは絶品に見える。 15手詰め #10263 80 5三玉(64) ( 0:02/00:01:27) * 81 6一飛成(68) ( 0:07/00:10:50) *「金がゴロッと取れる。気持ちいいだろう?」 82 6四歩打 ( 0:02/00:01:29) *「▲6四角打は許せないよねー。ここは受けておくよ。」 83 8一龍(61) ( 0:22/00:11:12) *「これも▲6五桂 から詰むんだが、▲8一龍もなかなか良い。これも15手詰めだ。詰みがわからないなら▲8一龍を指してみろ。」 おじさんは自動的に龍で桂馬を取る。 15手詰め #10276 84 3七銀打 ( 0:02/00:01:31) *「ああ、後手玉はもう受け無しだから、暴れるくらいかなぁ。」 85 4一龍(81) ( 0:22/00:11:34) *「後手の暴れは放置してOKだ。▲4一龍、これで必至になっている。この局面は▲4五桂打からの詰めろだが、それを受けても▲6五桂、▲7一角打など、様々な詰み筋がある。」 え?ぴよちゃん、何を言ってるのかさっぱりわからないんですが……。 86 4二金打 ( 0:02/00:01:33) *「金で受けてもダメかぁ。ぴよ帝ちゃん、そろそろ痛ぶるのはやめて一思いに決めちゃってよ。」 ぴよ帝が頷く。 87 6三金打 ( 0:01/00:11:35) *「ああ、▲6三金。これで詰みだ。」 「負けました。」ひよかは駒台に羽根を置き、丁寧に礼をした。 「以下は△4三玉 ▲2五角打 △3四飛 ▲同角 △3三玉 ▲3一龍 △3二金 ▲2二銀打 △2四玉 ▲2五飛打 △1四玉 ▲2三角成 △同金 ▲同飛成 △同玉 ▲1五桂打 △1四玉 ▲2五金打までの19手詰め。 わからないなら、並べてみろ。ほれ、#10282に正解手順を準備しておいたぞ。 おじさんでは紛れもあろうが、私ならば悩みの無い手順だ。」 うぐぐ、まったく言い返せないのが級位者の辛いところだ。 「ヨーヨーおじさんよ、今回、私の助けを得ながら勉強したわけだが、それについてはどう思う?」 え? 「お前はこれまで独学で将棋を勉強してきた。懸命に努力を続けてな。しかし、最近、実力の伸びに陰りがみえてきたのではないか?」 ……その通りです。 「どんな物事でもそうだが、上達するためには良き師匠と良きライバルが必要だ。お前が家から一歩踏み出しさえすれば、お前より将棋が強い相手はゴロゴロ居る。 家から出るのすら嫌であれば我々が力になろう。餌代さえ払ってくれれば、いつだってお前の師となり、ライバルとなろう。 この将棋アイオーを通じ、上級者の意見を求めるのも良いだろう。このサイトが存在する理由の1つはそういったところにあるだろうからな。」 ありがとう、ピヨ帝。おじさんはわだかまりを解いて素直に礼を言った。 「ただし、ソフト指しには力を貸せんからな。お前が会社でよく言われているように、倫理は大事だ。そのことだけは口を酸っぱくして言っておくぞ」 オッケー、ぴよちゃん。じゃあ、早速だけど、もう一局やらせてもらっても良いかな? 気になることがあるんだ。 続く 88 投了 ( 0:02/00:01:35) まで87手で先手の勝ち